【集会報告】鍼治療の講習から4~頭痛対策の経穴

 鍼と経穴に関する知識を増やすためのコーナーです。

 兪穴が経気の循環に最も有効な経穴であること、先週は手少陰心経の原穴である神門について学びました。

 今日は何にしましょうか。頭痛に関して考えてみましょう。

 頭痛の特効穴は天柱(てんちゅう)、頭維(ずい)、下関(げかん)です。天柱は頸部両側の髪の生え際で足太陽膀胱経、頭維と下関は足陽明胃経で、頭維は額の上角で髪の生え際、下関は頭維の下方で頬骨下縁にあたります。

 天柱は頭部を支える柱、という意味があるそうです。清頭散風(頭をすっきりさせて、風邪を散らす)の働きがあり、頭痛、鼻閉、のどの痛み、頸部のこわばり、肩甲骨付近の痛みを除く働きがあります。
 
 頭維の「維」の字は角の意味で、まさに額の角を表します。清頭明目の作用があります。迎風流泪を主治とするとのことで、花粉症の目症状に効果があるかもしれませんね。

 下関の「関」は扉の開閉に関わる部分で、下顎骨を動かす部分でもあるので、下関と名づけられているそうです。歯痛、顔面の痛み、耳聾、耳鳴などにも効果があるようです。
 
どの経穴も耳鼻科でも使えそうですね。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

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2011年01月30日