ピロリ菌のもたらす胃癌と貧血
私も以前に、胃にピロリ菌感染があったので興味のあるところですが、ピロリ菌が胃に感染していることで、各方面に悪影響を与えるようです。
元々ピロリ菌は胃癌を引き起こす菌ということでしたね。
ピロリ菌が免疫に関する遺伝子を変異させてしまうことが、胃上皮細胞で示されています。
また、ピロリ菌が胃内のビタミンC(アスコルビン酸)濃度を下げてしまうために発癌する可能性もあるようです。
さて胃癌というと、何だか自分には関係のない話のように思えてしまいますよね?
ところがこのピロリ菌感染による胃内ビタミンC濃度低下は別の側面も持っています。
食事からの鉄吸収率は3.8%なのに、ビタミンCを加えると14.8~24.8%に上昇するというデータがあります。つまり、ピロリ菌が感染しているために鉄の吸収が悪くなり、鉄欠乏性貧血になりやすくなる可能性があります。
一方で、がんの人は元々貧血になりやすいという側面があります。栄養状態が悪くなるとたんぱく質不足し、さらにフリーラジカルの影響で酸化ストレスに弱い赤血球が壊れやすくなり、溶血性貧血も生じます。
つまり、貧血と胃癌は相なって悪化していく危険をはらんでいると言えます。
まとめると・・、
大切なのは、ピロリ菌の除菌、鉄吸収のためのビタミンC、赤血球が溶血しないように、たんぱく質とビタミンEの補給、といったところでしょうか。
ピロリ菌は除菌の方法がかなり確立しているようなので、消化器科でご相談してみて下さい。
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2011年05月28日