糖尿病の人たちの血糖管理について2

 先週、糖尿病のことについて書いてみました。

 数値を厳格にコントロールする医療に若干の疑問を呈しましたが、今の現状とはかなり乖離していますよ、と専門医師の方から指摘を受けました。現場で実際に糖尿病を診察しておられる方のお話ですので重い指摘です。

 まず、HbA1cの値は現在、アメリカの基準値よりも0.4%ほど低い値になっているのだそうです。これは論文を読む上で注意が必要ですね。

 そして10年前にはHbA1cが7%を切るのが目標でしたが、HbA1cの値と合併症のリスクについて、各国で大規模臨床研究が行われた結果、厳格なコントロールをした方が糖尿病合併症(視力障害や腎不全など)が少なくなると結果が出ており、現場の感覚と合致するとのことです。

 代謝異常が若年の方で増えているのが問題であり、軽い耐糖能障害の40歳台の方でも動脈硬化から脳梗塞を起こしてしまうようなケースも少なくないのだそうです。恐らくストレスなどによる抗酸化力の低下も関係しているのでしょうね。

 今回指摘をいただいたドクターは「HbA1cの値に30を足して、体温と思って下さい」と言う表現をよく使うのだそうです。HbA1c 6.5%は36.5℃ で、7.0%(37℃)が 長期続くと何らかの支障が出てくるリスクが大きいという風に解釈するのだそうです。

 先週とかなり言っていることが異なるので、お困りの読者さんもいらっしゃると思いますが、どちらも信頼できる方からの情報と私は思っています。立場や見ている現場の状況でかなり内容が異なるのは仕方がないでしょう。

 これが影響しているのかどうか分かりませんが、一応大きく異なるのは、先週は東京の方のお話、今週は四国の方から伺ったお話です。

 まとまりませんが、これでおしまいです。

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2011年06月12日