コレステロールは下げた方が良いの?7

 これまで食餌性脂肪の一連の流れ、腸肝循環についてお話してきましたが、先週は動脈硬化因子であるカイロミクロンレムナントをEPA(エイコサペンタエン酸)摂取で減らすことができる、というお話でした。やや難しいですので、結果だけ覚えていけば良いと思いますよ。

 さて今日は、中性脂肪やコレステロールを運搬するVLDL、LDLというリポ蛋白のお話です。

 主にVLDLは中性脂肪を、LDLはコレステロールを運ぶリポ蛋白ですが、これらは肝臓で作られます。

 VLDLは筋肉や脂肪組織で中性脂肪を失うと、IDLというものに変化します。これは大半がLDLに変化してコレステロールを肝臓以外の組織に運びます。IDLは一部、肝臓に直接取り込まれることになります。

 食後高脂血症という病態がありますが、これが何故問題なのかというと、カイロミクロンレムナントやVLDLのレムナント(代謝産物というような意味ですね)と言えるIDLが増加することです。

 IDLは本来すぐに血液中からなくなるべきものですが、食後高脂血症の人ではこれがなかなかなくならないために虚血性心疾患が生じやすいと言われています。

 通常は食後すぐ血液検査をすることはないので、このレムナントリポ蛋白を見逃すことになりますが、動脈硬化のリスクを考えるならば、食後の採血でカイロミクロンレムナントやIDLを測定しておくのも一法と考えられます。

 空腹時の中性脂肪高値の人は食後高脂血症になりやすいので要注意です。また、糖尿病の方が高脂質の食事をするとIDLが増加するそうです。
 
 さて、VLDLとLDLの観点から、動脈硬化を抑えるためにどのような栄養素を摂取するのが望ましいでしょうか?これは次週に!

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

お好みのタイプのメールマガジンを是非ご登録下さい!バックナンバーも見られます。

2011年10月22日