血圧を下げるべきか否か?2

 先週、ストレスだけでも血圧が上がること、糖尿病の人は睡眠時も血圧が下がらないなどのことがあるので、寝ている間の血圧も測ったほうがよいことをお話しました。

 糖尿病の方は腎障害や神経障害を生じないように、血圧を管理することが必要になります。高血糖もトラブルですが、血圧が上がりやすくなるために、これらの障害が生じやすくなります。

 糖尿病の方はインスリンの値が高くなっています。インスリンの作用により腎臓では捨てるはずのナトリウムの再吸収が起こり、循環血漿量が多くなり、血圧は上がりやすくなります。

 こういう方の場合にはカリウム、カルシウム、マグネシウムなどを摂取することで、ナトリウム代謝が正常になっていきます。

 また細胞内カルシウムが増加するため、血管が収縮して血圧が上がるという面があります。

 逆に考えると、高血圧があるといっても、血圧を直接下げることばかりを考えるのではなく、インスリンが働きやすい状態にすることで、インスリン値が高値になることが抑えられ、高血圧にもならないようにできるということです。

 では、インスリンが働きやすくなるために一番効果があるのは何でしょうか?

 それは恐らく運動、そして減量でしょうね。

 来週に続きます。

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2011年12月18日