漢方薬は西洋薬と同じ対症療法なのか?
漢方薬は西洋薬と同じで対症療法ではないか?ということを言う人もいます。私はこれに敢えて反論してみようと思います。
漢方薬は実は、今の不足している点を補ったり、過剰な部分を捨てたり、冷えを温めたりしながら、バランスを取るということに主眼が置かれています。ということは、これぞ対症療法と言える部分もあるわけです。漢方は究極の対症療法であるといわれているわけですから。
確かに処方を続けていくだけであれば、西洋薬を使うのと同じことになってしまいます。これは気をつけなければならない点です。
いや、急性の病気の場合には、バランスだけ取って、あとは体にお任せするということで問題ありません。
でも慢性病のときに対症療法では困りますね?
効果の上がった漢方薬の効能を詳しくみていくと、実はおのずから、生活のなかで改善すべき内容が浮き上がってきます。これが西洋薬と大きく異なる漢方薬のとても良いところです。
生活の内容をしっかりと指導することで、その人の生活が改善され、理想的な流れとしては、漢方薬から離れてもらうのが最終目的地になります。
もっとも、最近は薬に依存して生活を変えることができず、余計に無理がいってしまう人がいるのも事実です。
病気を直すのは最終的には自分であるという自覚が持てるまで、処方が続いてしまうことになります。
私は漢方薬は生活指導をするのに、現状では最も有用なツールだと思っています。
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2012年02月05日