依存症に対する考察~臓躁(ぞうそう)
数年前から飲酒運転の規制が厳しくなりましたね。サイトによると2002年からだそうです。飲食店が大打撃を受けたと書かれていましたが、その後はどうなったのでしょう?
さてさて。飲酒運転は罰金が高額になったこともあり、私の周囲では全くと言って良いほど見かけなくなりました。
ところが新聞によると、アルコール依存症の人については、まだ飲酒運転を繰り返しているという実態もあるとのこと。飲酒運転者の半数はアルコール依存症の疑いがあるのだそうです。
先日、東方医学会主催の講演会で講師の先生が、アルコール依存症は身体的依存の傾向が強いので専門家が診察する方が良いとお話されていましたが、精神医学的に解釈すると、社会と接する過程で、小さなフラストレーションが溜まっていき、それが社会の許容される形で解消されんとするのが依存症なのだとのことでした。
中医学的にはこのフラストレーションは内に向かい臓躁となるのだそうです。臓躁とは、憂うつ、絶えず泣き笑う、頻繁にあくびするなどの症状を呈する状態で、2つに分類されます。
1)脾の損傷から心神が失養(十分に栄養されない)して発症する
2)体液漏出や、失血により火熱が生じ、心神をかく乱して発症する
どちらにしても、心を潤すことが最も重要のように思われます。大棗は燥を潤し、小麦には安神補気の作用があるので、中医ではよく使われるようです。
メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より
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2012年11月25日