点滴バーにみる、医師の役割とは?
点滴バーなるものが人気を博しているそうです。体調に合わせてビタミンを点滴したり、ミネラルを補給したりということだそうですが、どんなものなのでしょうか?
少し前のブログになりますが、良し悪しの議論が交わされているものもあります。
信頼性が担保されていない、いや、自由診療だから需要があれば問題ない、という議論が繰り返されています。
そうですねー。。。
一応私も意見があるので書いてみますと、ビタミンやミネラルを補給しなくてはならない人がたくさんいるのは事実でしょう。これは栄養解析の血液検査をやっていて思う事です。ですので、点滴で安全に補給されるなら、恐らく気分もよくなるに違いありません。
だから良いものだ、とは思いません。
安易に健康を回復するという行為には疑問を感じます。これは通常の医療にも言えることです。
健康を損なったということには必ず背景があります。本来、人間は健康にできているのです。それを損なったということは重大な問題です。
その背景を見つけて、健康を取り戻すということが本来すべきことなのではないかと思うのです。
点滴バーで不調だった体調が急に戻ったらどうでしょう?
また、点滴すれば良いや、という気分にならないでしょうか?特に食事に問題があるなどとは考えないかもしれませんね。
私は医師の仕事は、病気の治療ももちろんですが、その背景にある原因をきちんと明らかにして、その指導を行うということが最も大切なことだと考えています。
ブログの議論の中に、こういう観点がないのは残念でした。
メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より
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2012年10月28日