嗅覚障害、その後。
嗅覚障害は神経障害だからなかなか治らないというのが常識的な判断なのは分かっているのですが、診察を深めていくと、実は感染症であることが非常に多い事に気がつきます。
感染症があるなら、鼻水がでたり、痛みがでるなど、炎症の所見が出るのではないか?そういうものがないなら感染症ではない、というご意見も十分に理解しています。
潜在感染で生じている神経障害には、皆気づいていないのが実情だと思います。気づいていても、それを検知する方法がないのかもしれません。
先日の嗅覚障害の方は、複数感染が潜在的に生じていたので、エッセンシャルオイルを二つ渡して抗菌的に使っていただいています。これによりかなり嗅覚が戻ってきたので、これを維持するように考えねばなりませんが。
以前にも書きましたが、嗅覚障害には嗅覚を使った治療を使うのが良いと聞いたことがあります。これは確かにそうだな、と思えます。
患部に薬効成分が届くということ、そして障害と治療戦略が同じ次元で展開されるということ、これがエッセンシャルオイルを用いる利点だと思います。
嗅覚を諦めている方も少なくないと思いますが、何とかしたいという方がいらっしゃったら受診してみてくださいね。
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2013年05月05日