○○病にこの漢方薬を使いたい
私の診療で漢方薬を多用していることを知って、大変多くの患者さんにいらしていただいています。本当に有り難いことですが、これだけは困ったな、と思うことがあります。
それは、「○○病にこの漢方薬を使いたい」という患者さんです。
○○病というのは西洋医学の病名です。そこに完全に一致して当てはまる漢方処方は大変に少ないのです。
分かりやすく言うと、例えば胃腸の調子が悪いとします。
「胃腸薬として、六君子湯という処方が良いときいたので出してほしい」
と言われたとします。これは困りますよ。胃腸に漢方薬の使い分けは大きく考えただけでも、消化不良や胃弱、吸収不良、摂食過多、胃酸過多などいろんなパターンがあり、それぞれに治療ポイントが異なります。
何でこんなことを言うのかというと、花粉症の治療で最近、漢方処方をして欲しいという患者さんが多くいらっしゃるからです。
花粉症が軽減されるように、人によって様々な視点で処方を考えます。皆処方内容が異なるような日もあるくらいです。
そんなとき、何か期待している処方内容と異なるという印象を持たれてしまうことがあるので、どうしてものかなあと考えている次第です。
早期に結果が出れば、皆さん最終的には満足していただけるのですが、結果がゆっくり出るような場合にちょっと困るんですよね(苦笑)。
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2013年02月17日