自分の状態を真剣に観察する習慣

 治療が進んでいきこちらの印象も良くなっているのに、機械のように「何も変わりません」とおっしゃる患者さんが少なくありません。

 変わらないという割には、よくよく話を聞いてみると、それなりに症状が変化していたり、良くなっているところがあることが多いのです。

 でも「変わりません」とおっしゃるのです。

 症状をあまり真剣に見ていない、感じていない、という可能性がひとつ挙げられます。もう変化しないのだと、半ばあきらめてしまっているのですね。こういう場合、このままでは治療効果がありませんので、実は良くなっていることをこちらがお話することになります。変な感じですが。

 あとは治りたいという自分の気持ちと同時に、治ってはいけないという自分の無意識の反応があることがあると思われます。

 ものごと何でも「○○をしたい!」と思うと、同時に「○○をしてはいけない!」というブレーキがかかるものです。このブレーキがあるおかげで、私たちは一方向に突っ走ることなく、安定して暮らせるわけです。でも治療となるとこれが邪魔になることもあります。

 案外自分がどういう状態なのか、ということを真剣に観察できる人は多くありません。でもそれを意識することは健康増進に繋がると思いますし、言い過ぎかもしれませんが、検診よりもそのことが大切なのではないかとさえ、思ってしまいます(いや、検診も大切ですね(笑))。

 普段から自分の状態を真剣に観察する習慣をつけたいものです。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

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2013年10月13日