花粉症1

48faa70b.jpg3月18日金曜日。恐らく記録的に花粉が飛散した。私は朝の初めから3分診療を余儀なくされ、くたくたになって帰ろうと駐車場についた瞬間目を疑った。車が花粉にまみれていたのだ。こんな悲惨な車の姿は見たことがない。

写真が撮りたいがばっかりに今日までそのままにしてきたが、普段洗車なんてしたことのない私も、とうとう我慢できずさっき洗い流した。よく見ると街中の車もあまり変わらない状況である。でもまた車から服についたりすると面倒なので洗い流したが、みんなこれが花粉であると果たして気がついているのだろうか??

水で車を流しながら思ったのだが、最近水撒きをしている家がぐんと減ったように思う。減ったどころかどこもそんなことはしていない。ホコリがたたないように、ということだと思うが、これはもしかして花粉に対しても抑止力があるのではないか?と玄関先だけであるが念入りに水を撒いておいた。プチ花粉対策かな?

2005年03月20日

花粉対策

友人から花粉対策を聞かれて、まとめてみました。

とにかく花粉に触れないこと。ゴーグル+メガネは必須。天気予報で風の日、急に暖かくなる日には外出の予定を入れない。洗濯物は中に干す。布団は干さない。もっとやるなら早朝と夜遅くの出勤帰宅。朝のうちに昼食は買っておく。つるつるの花粉のつきにくい服を着る。目と鼻を乾かさない。こんな感じかしら。

私はだいたいやっています。まだ他にもあるかしら?

2005年03月13日

インフルエンザをめぐる話題

インフルエンザをめぐる話題2つ

まだ流行が収まらないインフルエンザだが、検査キットが足りなくなっている。正確には検査キットは販売されているのだが、期限が来年の流行までないために買うに買えないということが生じている。幸いうちのクリニックでは来年まで有効期限のあるものを入手したのだが、なかなか難しいものである。

インフルエンザが流行している保育園の中には「インフルエンザの検査をしてもらって下さい」と患者さんに言っているところがあるそうな。やや行き過ぎという面があると思うのだが、インフルエンザをうつしたうつされたでもめてしまう昨今である。そういう傾向もまあ仕方がないのかもしれない。

2005年03月07日

寒い日々

寒い毎日で粘性鼻汁が続く方も数多くおられますが、生活に根ざしたものが原因になることもあるのでどうぞご注意。最近、気になったのは、

建築現場で働く人、園芸が趣味で屋外にいることが多い人、冬でもがんがんプールで泳いでいる人、です。こういう原因だと薬ではどうにもなりません。

2005年03月04日

インフルエンザ診断

インフルエンザもいよいろ収束してきた。

早期診断に悩んできた毎日であったが、後輩から「今年のインフルエンザ検査は全部当たりました」という報を聞いてのけぞってしまった。う~ん、まだまだだなあ。うちのクリニックでは正答率5割くらいだろうか。違うかもしれないと思いながら確認することもしばしばだから仕方がないが。違うかもしれないのに検査をさせていただいた皆様には感謝しています!

一番早期診断に大切なのは感冒早期の症状と所見がいつまでも続くことであると思う。寒気、だるさ、脈の異常、これらが妙に長く続く時には怪しいと考える。しかし1日目で看破できるほどの所見はまだ得られていない。

2005年03月04日

今日のメモ

今日は時間がないのでメモ書き。

昨日の診察で感じたのは、おなかが痛い/調子が悪い、という風邪の人が多くて、4-5人いたかな。それまで全くそういう傾向がなかったのでちょっとびっくり。

めまいの人もいた。2人。

2005年03月02日

今日もインフルエンザ

インフルエンザに今日も苦しめられている。B型インフルエンザと普通感冒の違いがあまりないために、特に遷延しているような場合には判断が難しい。今日も「さすがにこれは違いますよ」と宣言してから(これが私の流儀です)検査をするとB型陽性!がーん、また外れた。。。頭悪いのかな?

午後からは気持ちが変化。

「これは従来はインフルエンザではない、と思っていたけれど、こういうのがいつも検査するとインフルエンザ陽性になるのだ。検査しておこう。」

やっぱり午後も違うと思ったのに現時点で陽性2名(内心ガーン・・・)。

2005年02月25日

昨日のインフルエンザ

昨日はインフルエンザB型1人、陰性1人だった。
先週ひと雨降ったので、少し流行が収束してきたのか?

昨日も会合で話が出たのだが、迅速検査キットが使えるようになり、従来のインフルエンザの診断がいかに甘かったかを思い知らされる。私は開業以前は総合病院に勤めていたこともあり、インフルエンザの診断を迫られる機会がなかった。

抗インフルエンザ薬という薬がある。発症から48時間以内に内服するとインフルエンザウイルスの増殖を抑えられる(実際にはもう少し遅くても効果はあるという印象だが)という薬である。ところがインフルエンザ迅速診断キットは24時間程度だと偽陰性の可能性もあるので患者さんはインフルエンザウイルスが適当に増えてきた時期、しかも増えきる前に診断を受けて治療を受けなければいけないということになる。これはなかなか難しい。。。

インフルエンザ迅速診断をすることで、インフルエンザの有無を明確にする。そしてできるだけ早い時期に診断をつける技量が今私たちには求められているように思う。パッとみてインフルエンザと分かるような何かがないかしら?といつも考えている。

2005年02月23日

「気」の問題

東洋医学では「気」という言葉をよく使う。「病は気から」ということわざも東洋医学からきているのかもしれない。気分、元気、やる気、広くは生命力と考えることもできるのがこの「気」である。

昔、大学病院にいて頭頚部がんの治療をしていた。がん治療は治療の成否が生死という形で出るため、治療の良し悪しを数ヵ月後には目の当たりにすることになる。ところが、どうしても治療の良し悪し以外に成否を左右する要素があるように感じられた。それは性格である。

医師から与えられる治療法を快く受け入れ、欲求が大きすぎず、しかしないわけでもなく、焦りもない。「治ったらタバコが吸いたい」などという感じの人、こういう人の治りが大変に良い印象であった。大きい目標がある人は焦りのためか無理な治療法を選択肢がちであるし、目標のない人はどういうわけか治りが悪い。適度?な欲求が必要なんだと思う。

さて、現在の私の周りの話。

治療を考える上でやはり「気」の問題は欠かせない。気持ちの充実している人は治りが早いと思うし、マイナス思考ではいつまでも治らない。かといって思考を変えてくださいというわけにもいかないので、それぞれに合った治療法を考えないといけないのだろう。実際には難しいけれど。。。。

私も先日はインフルエンザで倒れてしまったけれど、過去に熱が出るのは日曜日と祝日、出勤日の朝には回復するということを繰り返してきた。これも「気」のための現象なのだと思っている。

昨今、「気」を損なうような過重な労働を強いられている人も多いように感じられる。「気」をすり減らさないような配慮がある職場の方が、最終的な利益は大きいと思うのだが、現代社会ではなかなかそうも行かないのだろうか?

2005年02月22日

風邪3題

今日はちょっと考えさせられる日であった。

風邪とアレルギーを見分けるのは案外難しいということを書いたことがある。

2月9日「風邪と花粉症」

でも両者を間違えても風邪は時間さえあれば自然に治るし、抗アレルギー剤を飲んでも副作用の可能性は少ないから、なんて簡単に考えていた。

ところが間違えたのは仕方のないことなのだが、花粉症で免疫を抑制する薬を渡されていた人がいて、風邪なのに服薬してしまったということが起こってしまっていた。当然、風邪はかなり治りにくくなるし、下手をすれば肺炎?なんてことも起こり得る、ちょっと危ない印象だ。花粉症が真っ盛りになれば仕方のない処方であるが、あまり早い寒い時期からそういう薬を処方するのはいかがなものかと思ってしまった。よほど医師に見分ける自信があれば問題はないのだが、現実には判断はかなり難しいことが多いと思うがどうか。

今日、2人の風邪の治りそこないを診察した。こういう場合喉が痛くて、鼻水がでて、寒気が生じてくるわけであるが、これは漢方処方以外には救う道はない。抗生物質もダメ、消炎鎮痛剤はむしろ逆効果だし、抗ヒスタミン剤も鼻水を止める効果しかないだろう。かなりこういう人は多い印象であるが、漢方薬を使わないでは対応できないのではなかろうか?いたずらに処方をするよりも、「毛布に包まって寝ていろ」と言ってあげる方が親切かもしれない。

今日はインフルエンザB型が2人、A型はいなかった。熱のないインフルエンザを発見できたことが自分としては収穫であった。高齢者ではインフルエンザもB型だと熱がでないことがある。熱がでないのにインフルエンザかどうかということはなかなか判断が難しい。しかし、詳細に話を聞いて、舌と脈を診ることで疑いをかけることができた。実は調子に乗ってもう一人見つけたつもりで検査をしたら陰性であったのでまだまだ完全とは言えないが、今後流行を阻止するためのひとつのテクニックとして確立していきたいと思っている。

2005年02月18日