子供の話
耳鼻科の診察をしているとついつい子供が泣くことに鈍感になってしまう。鼻水を吸引しては泣き、耳を診察しては泣き、説明中に泣いて、お母さんの診察中も泣いている、子供はそれが当たり前である。根拠はないが、お母さんが子供が泣くのを嫌がるほどに勢いよく子供が泣くということもあるように感じている。
子供の診察が多くて大変ですね、と言われることがある。大人よりも本人から得られる情報が少ないだけにそういう大変さはある。ただ、だからこそ少ない情報からどのようなことが起こっているのかを推測したり、大人の診察を応用したりして結構楽しく診察している。時間はかかるし、多少疲れることもあるが、泣くから大変ということはあまり感じない。
私の診察は子供が恐怖感を持たないように極力同じパターンを繰り返すようにしている。その中で得られる情報から判断して処方をしたり指導をしたりしている。
子供が自分から鼻を吸って欲しいと言って来ることは、子供に認められたようで嬉しい。「耳も見て」といわれることも少なくない。このように子供が自分の健康や体について興味をもつことは大いに歓迎すべきことであろう。私は
特定非営利活動法人地域予防医学推進協会
の会員として、昨年は京都で市民講座を担当するなど、ささやかな活動もしている。風邪予防に関しても紙芝居を作らないといけないのだけれど、なかなか進まないのが悩みの種である。
Yahoo京都ニュース
正しい習慣は幼児期から 紙芝居や人形劇で子ども健康教室
2005年02月20日