【栄養療法】大豆イソフラボンについて2

 今日は大豆イソフラボン2回目です。

 先週の復習ですが、イソフラボンは女性ホルモンと似た作用を持ち、更年期障害や骨そしょう症に効果を現します。若年者の月経異常の場合には、まずたんぱく質不足や鉄分の不足を補い、必要ならイソフラボンを用いると良いでしょう。

 今週はホルモン依存性のがんの話からします。

 厚労省研究グループが1990年代に行った研究によると、大豆イソフラボンの摂取量が多いと乳がん発症率下がるとのことです。世界的にもイソフラボン摂取量の多い地域では乳がんの発症率が低いとのことです。アメリカでは乳がん再発予防にイソフラボンが使われているそうです。前立腺がんにもイソフラボンは有効なようです。

 がんに効果があるからイソフラボンを摂取しましょう!というのも短絡的な感じがして好きではないのですが、一応現時点で効果が確認できている癌への効果を確認してみましょう。

 イソフラボンの一種であるゲニスティンには乳がん、前立腺がんの他、腸がん、肝がん、皮膚がん、胃がん、白血病に対して抑制効果が確認されています。また、別の種類であるダイゼインにも、乳がんや白血病に対する効果が報告されています。

 ということでまとめますと、イソフラボンの生理作用としては主に、発がん抑制作用、女性ホルモン様作用、そして骨密度低下抑制作用ということになります。

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2010年09月19日