これからの医療で大切なこと~国際統合医学会から

 これからの医療で何が大切になるか、というお話を学会で伺いました。なるほどと思えたところがあるのでご紹介してみます。

 1)倹約型へ
 医療費が膨大な額になってきています。高齢化が進むにつれてその額も増加するものと考えられています。医療費も無駄をできるだけなくしていくという取り組みが必要です。今回の震災でその流れは促進されることでしょう。

 2)量よりも質へ
 医療の高度化が質を高めると考えられていますが、私はこれは誤りだと思います。通常の医療の中に質を上げられる部分がたくさんあります。そして病気を再発させないための指導面の取り組みがより重要になるでしょう。私は医療の質を常に私は意識して診察していますよ。

 3)在宅へ
 私はいずれ何らかの形で在宅医療を考えなくてはならないと思っています。高齢化社会ということもありますが、家庭に入らないと分からない患者さんの背景も知った上で治療することが必要になってくると私は考えています。

 何だか項目別で弁論大会のような、選挙演説のような・・(笑)

 4)さらなる効率化、つまりはIT化
 これは1)のこともありますし、避けられないでしょう。効率化しつつ質を維持するということが大切でしょう。

 5)チーム医療
 医療の専門化が質を上げるということなのでしょう。高度医療においては必要が増してくるでしょう。ただし全人的医療はむしろ1対1の医療行為において達成されやすい感じがします。

 6)混合診療(自費診療の導入)
 賛否両論あると思いますが、医療の質を上げ、効率化を達成し、医療費も抑制するとなると、自費診療をより有効に使う試みが広がっていくでしょう。

 さあ、今後の医療はどのようになっていくのでしょうね。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

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2011年04月03日