触診~本来の医療の姿とは?

 新医療ではないかもしれませんが。

 今では「漢方養生ドック」なるものも登場し、東洋医学もようやく得意の予防医学分野に進出してきたなあ、という印象です。
 
 新聞にこういうことが書かれているのですよ。

 「漢方医療に取り組む医師たちを取材して驚いた。患者の身体に丁寧に触れ、患者の訴えに真剣に耳を傾ける医師の姿があったのです。」

 あれ?これって驚くことなのかしら・・?

 私は麻酔科で研修中にこういうことを習いました。

 心電図や呼吸器のモニターはみな器械を介して患者さんをみているけれど、センサーの不調などの器械の問題で情報に誤りがあると命にかかわるから、患者さんから直接情報を取るために、必ず脈を取り、聴診器を常に用意しておくように、と。

 私も診察中に脈をとることがとても多いのです。情報量が多いですからね。

 健康な人が、病気の人に触れることもまた必要なことで、病気の人も癒しをもらうことができるのですよ。

 鍼を打つ人などは、かなり入念に体に触れて患部を診たり、経穴の位置を探したりしますよね。そういうのが本来の医療の姿のように感じます。

 検査データやレントゲンは所詮、数字や影に過ぎないのですよね。大いに参考にはなりますが、それが患者さんの全てではないというのが私の意見です。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

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2011年08月06日