たんぱく質摂取不足から生じる影響について3

 先々週からたんぱく質の摂取不足の影響について考えています。

 1週目はアルブミンが不足して浮腫や腹水の原因になったり、乾燥肌、咽頭痛の原因にもなること、慢性炎症、肝臓病などでアブルミンは消費されてしまうことを書きました。

 2週目は胃腸の吸収が悪いときには、たんぱく質でなくアミノ酸の形で摂取していくのがよいこと、状態に応じて、分枝鎖アミノ酸、グルタミンを使うとよいことをお話しましたね。

 説明を忘れていましたが、アルブミンは血液中のさまざまな物質を運ぶ役割があります。薬もアルブミンが種々の臓器に配りますので、アルブミンが不足してしまうと、様々な問題が出てしまうことは想像に難くないでしょう。

 ところが、例えば分枝鎖アミノ酸がいくら吸収しやすいからと言っても、食事のときに全く糖質を摂取しないとどうなるでしょう?・・・

 分枝鎖アミノ酸が、体を作る成分として使われず(もったいない!!)、エネルギー源として使われてしまうことになります。せっかく体を頑丈にしようとして摂取しても、全て燃えてしまうとは何とも悲しいことです。食事のときには少量でも良いので一緒に糖質を摂取することをお勧めします。

 あと、

 食後血糖を下げたい方!私もその一人なのですが・・・。

 細胞内に糖が取り込まれることで血糖が下がるのですが、インスリン以外にもこの血糖取り込みを行うための重要な物質が存在します。その物質はGLUT4と呼ばれています。
 
 GLUT4は通常細胞の中に隠れていて、血糖取り込もうとしません。

 (問題)ではどういうときに、GLUT4から血糖が細胞内に糖を取り込もうとするのでしょうか?

 (答え)運動負荷がかかったときです。

 運動の重要性がここでも示されています。

 しかもこの働きが作動するにはロイシンという必須アミノ酸が必要ですので、たんぱく質摂取が血糖維持にも関係しているということになります。

 たんぱく質についてはこんなところでしょう。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

お好みのタイプのメールマガジンを是非ご登録下さい!バックナンバーも見られます。

2011年08月27日