貧血には要注意!~重大な病気が隠れているかも!
最近、妊婦さんの診察をする機会が増え、そういう内容のことを書くことが多くなりました。
先日も貧血の妊婦さんがいらっしゃって、鉄剤でももらっていらっしゃいと言われたとのことで、来院された方が来られました。
貧血の値は妊娠前期には12台であったものが、妊娠後期には10.9とのこと。
婦人科の先生は問題視されていなかったとのことですので、まあ問題ないのかもしれません。確かに妊娠によって貧血は進行するらしいです。
ただ、たくさんの赤血球を作るために鉄分が消費されて、鉄欠乏性貧血になるというのが理屈のはず。
先日来られた患者さんは、ヘム鉄を持たせてみても鉄分を受け入れません。これは鉄欠乏性ではないのかもしれません。
しかも血液検査の結果から正球性正色素性貧血と診断されています。ビタミンBが少ないときには、鉄欠乏があっても正球性になることはありますが、鉄が欠乏している様子がないのに正球性の貧血ということはどういうことか?
もしかして、消化管とか、子宮内で出血しているのでは??
そういう風に考えて、私の診察はおしまい。あとを専門の先生にお任せすることにしました。どうなるでしょうか?
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2012年06月03日