天気予報の報道に関して3題

 最近、天気予報の報道の内容についていろいろ考えさせられます。

 1)最低気温にも注目したい!

 天気予報で天気と最高気温が主に発表されます。

 これは農家の人が多かった頃の名残なのか、あるいは外の仕事の人が多かった時代の名残なのではないかと感じてしまいます。

 まあ、営業マンなど昼に移動の多い人には役に立ちますね。私のように早朝と夜間に移動することが多く、あまり役に立たない、という人も少なくないでしょう。

 最高気温が高いからと出かけてみると、帰宅時には放射冷却ですごい寒い思いをすることも結構あります。朝の天気予報で朝夕の天気と気温を報道してもらいたいものです。

 最低気温は早朝の気温を反映していると言えるかもしれません。しかし何故か、夜の天気予報で最低気温に注目している人はあまり見かけません。健康維持には最低気温も大切であることを受け手側も認識する必要があります。

 2)月齢も分かると良い

 病気と月齢の関係を考えるようになってからは、月齢も天気予報で伝えてもらえないものかと思います。

 私はいつも月齢を調べるとき、実はビックカメラでもらったカレンダーを見ることがほとんどです。こういうサイトもありますけれど、わざわざ情報を得なければ知ることはできないのが不便です。

 今日の月齢
 
 3)スギ花粉飛散量は、数十個と数百個で表現を分けたほうが実用的!

 スギ花粉症はみなさん如何でしょうか?暖かくなってまた飛散が多くなっているようですね。先週は月曜日にとても飛散が多かったので、症状が出る人は大変です。

 スギ花粉報道は30個/cm2以上で「多い」になってしまいます(何故か気象庁のホームページにはこの分類が掲載されていません)。私は花粉症になってしまうのは大量飛散日(数百個/cm2くらいかな?)にそれを浴びてしまうせいだと考えているのです(私見です)。

 だからそういう日が分かるような報道が成される方が良いのではないかと個人的には思っています。毎日「多い」「非常に多い」と繰り返されると、受け側も耳慣れてしまうのではないかと思います。

 花粉情報

 さてさて、みなさんはどうお感じになりますか??

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2007年04月01日

めまい、耳鳴の患者さんが増えてきました

 気候が変わりましたね。日差しが暖かになりました。

 テレビではインフルエンザがまだ流行しているようなことが言われているようですが、もうインフルエンザは終わりました。みなさんの周りはいかがですか?

 花粉症も昨年同様の早い店じまいでした。東京では3月10日ごろに大きな飛散がありましたが、以後は収まる一方です。

 病気の様相としては4月初旬に突入したような感じがしています。

 さて!そこで出てきた病気があるのです。何でしょうか。

 実は、ここ数日、急激にめまい、耳鳴の患者さんが増えてきました。

 いつも思うのですが、どうしてなのかよく分からないのです(悩)。

 みんな「気圧が・・・」と知っているかのように言っていますけれど、そんなに簡単なものとは思えないのです。

 気象庁のホームページを見ると、確かに3月5日ごろから10日間くらい、少し気圧が低かったとは思います。しかしめまいを起こした患者さんが2週間以上経過してから来院している様子はありません。

 気圧の変化が分かるというリウマチ患者さんの話を聞いたことがありますが、私はこれは湿度の変化を感じているのではないかと考えています。でも確かにめまいや耳鳴の流行には周期性があるように感じられます。では一体何が我々の健康を左右しているのでしょうか?

 私はコレではないかと思っているのですよ。

 バイオタイド 月

 月の引力はかなり圧力としては大きいらしいです。これなら天気の様相よりも定常的に気圧に変化を起こし得るでしょう。新月のときなら太陽―月―地球の並びになりますから、最も気圧を下げる可能性があります。

 そういう意味から考えると、3月で最も気圧が下がりそうなのは19日です。そして数日で病院へ行ったということであれば辻褄が合います。もしもそういうことで病気が起こるなら、夏至の新月のときが一番生じやすいと言えそうです。今年は6月15日ですね。そのころに同じことが起きるかどうか楽しみ(失礼!)です。

 月の魔力
 

 この件について、読者の方たちで何かお感じになられた方はご意見をお寄せ下さい。誰も真実はまだ知らないのです。

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2007年03月25日

風邪vs花粉症 最終章

 今までずっと風邪と花粉症を見分けることに時間を費やしてきました。

 喉の赤み、脈の沈み、寒気の有無が風邪と判断する根拠でした。

 喉の赤みは鼻づまりによる口呼吸からも生じることがあると自分でも感じていましたから、そこは十分に注意して鑑別を進めていました。

 ところが・・・

 ある疑問が私の中に芽生えてしまいました。否定しても否定しきれないこの疑問を誰かに解いてもらわねば!そこで・・・

 私ははじめて東洋医学を習った浅岡俊之先生の講演を聴きに行きました。

 東京漢方入門講座

 そこで私は思いきって、浅岡先生に尋ねました。

 「もしかして東洋医学的には風邪も花粉症も同じものなのではないですか?」

 私にとっては今までの診療姿勢の完全な自己否定ですから、かなり思い切った質問なのです。しかし浅岡先生は事もなげに

 「そうだよ」

 とおっしゃいました。外からやってくる邪なものに対して体が反応している、その反応の仕方はどちらも変わらないのです。しかし、一時点で判断するから、どちらかのように見えてしまう、そういうことなのでしょう。

 私がいままで風邪と花粉症を必死により分けていたことは何だったのでしょうか?(苦笑)

 漢方の世界では病因の如何を問わないということなのでしょう。まあそりゃ、漢方薬は自分に働く薬ですから、体の状態こそが大切です。そうか!漢方薬を正しく出していればはずれはない、ということになりますね。

 今後も徒労に終わるかもしれませんが、風邪なのか、花粉症なのかという西洋医の視点をまだ持っておこうとは思っています。ただ、私の診断と治療は今後少し匙加減か変わるかもしれません。。。

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2007年03月18日

かかったかな?と思ったら・・・(私の場合)

 風邪の診察をしていると、どうしても風邪をうつされてしまうことがあります。インフルエンザも例外ではなく、先日もちょっと油断していて「もらったかな?」と感じたことがありました。

 私の場合おかしいと感じるのは、うつりそうなやりとりがあった後、5人くらい診察していると、ぼーっとしたり、だるくなったり、先日インフルエンザをもらった感じがしたときには動悸がしました。あくまで雰囲気ですが。

 当然、診察をしながら内心、まずいまずいと思っています。その時点で患者さんにうつしてしまうことはありませんが、自分の体調は転げ落ちるように悪くなる予感がします。

 <<よいですか!!ここで耐えてしまうとダメなのです。>>

 初期症状がでる2日間を乗り切ると、風邪が体に入っていく過程で一時小康状態になるからです。大半の人たちはここで、治ったと判断するか、何事もなかったと判断するようです。

 しかし!実際にはさらに2日くらい経過すると喉が痛くなってきます。そうなると、人によっては痰が出たり、咳が出たりでその後1週間くらい苦しむことになります。

 さてさて私の場合、かかったかな?と思ったら、たとえ診察中でもまずお湯を沸かします。これは診察が一段落したときに漢方薬を飲む準備なのです。

 そして体を温める漢方薬(葛根湯など)を熱めの湯で飲んで、みかんや飲料などでビタミンCを補給してとにかく寝ます。昼寝だと1時間程度ですが、午後の診療は十分できるようになります。そしてその日は早く帰り寝る!!とにかく自信が持てるまで最大限寝ます。

 ときには栄養ドリンク剤を使って半日だけ持たせることもありますけど、そのときにはあとでよく休養することが重要です。

 結局、今シーズンは1度も風邪らしい風邪はひかずに仕事を続けています。

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2007年03月11日

この1週間の病気のいろいろ

 この1週間はインフルエンザが勢いを盛り返した週でした。南近畿、東関東、北九州に流行があったようですね。

 私はこのデータを参考にしています(情報収集方法にご注意下さい)。

 診察していて気づいたのですが、仕事に対する意欲を失っていない人はどんなに症状が強くてもインフルエンザの検査をすると陰性になります。脈も診続けていますが、浮脈(ちょっと触るだけで感じる脈のことです)であることは必要条件である印象です。浮脈でない人はインフルエンザではないと言えそうです。

 花粉症も猛威を奮ってきました。花粉は少ないという前評判だったのに・・。
 もしかして早く終結ということはないのでしょうかねえ?

 花粉症はこのサイトが便利です

 ただ花粉症の合間に風邪をひくと、みなさん何が何だか分からなくなってしまうようですね。

 花粉の量が変化しないのに急に薬が効かなくなるのは風邪の可能性が高いと思います。薬の内容を強くしないで、少し休んで様子を見てみましょう。

 薬を飲んでいない方は寒気の有る無しが参考になることがあります。天気があまり変わらないのに症状が急にでたときには風邪であることをまず考えて行動しましょう。

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2007年03月03日

風邪を治したいか、症状を緩和したいか

 また風邪ネタです。

 私の得意ネタなのですが、割とこのネ話題には良い反応が返ってくるので、頑張って書いてしまいます。さて・・・

 今日は私のちょっとした気づきについてです。

 みなさんご存知かもしれませんが、私は総合感冒薬が嫌いです。病院にもそういう処方を好んで出す先生が少なくないですし、よりによって私に「下さい」と言う罪な患者さんもいらっしゃいます(涙)。

 総合感冒薬は必ずと言って良いほど抗ヒスタミン作用と解熱鎮痛作用を持っています。みなさんは感冒にかかられたとき、いつお使いになるのでしょうか?

 <感冒の初期>
 やたら鼻水が出るので薬を飲みたくなります。しかし、もともと鼻水は2日くらいで収まるものです。薬を探しているうちに自然に収まってしまうことでしょう。この時期に熱がでることがありますが、総合感冒薬で安易に熱を下げにいくと、あとで風邪の治りにくくなることがあります。

 <感冒の中~後期>
 喉の痛い時期ですが、ここでも鎮痛目的で総合感冒薬を用いて、疲れなどが重なると、やはり風邪の治りが悪くなることがあります。また、後になればなるほど喉が渇いてきます。これも総合感冒薬の抗ヒスタミン作用が症状を悪化させる可能性があります。

 こう考えるとなかなか総合感冒薬の使い方は難しく感じられます。だから嫌いなのです。

 某社の「あなたの風邪は喉から」などというCMを聞くたびに風邪が喉からくることはないのだが、といつも感じてしまいます。

 しかしそのCMでは風邪を治すとは言わないのですね。じゃあ何て言っているのかというと、「風邪の諸症状の緩和に」ですって。治さないのね・・。

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2007年02月25日

メディア出演が決まりました!

 ◎NHK第一ラジオ『ふれあいラジオパーティー』
  (27日午後8時05分から)
  耳かきに関するコメンテーターとして出演させていただきます。調べてみ
  ると、耳かきも相当に根の深い文化であることに気づかされます。

 ◎東京12CH系『子育てパラダイス』(3月ごろからの予定)
  以前にも出演しましたが、今回も出させていただくことになっています。
  子どもたちの育成に関わる仕事は楽しいです。お楽しみに!

 ◎(東京城西地区の方のみ)サンケイリビング紙次号「おしえてドクター」
  花粉症のことについて細かく指導しています。ご覧下さい。

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2007年02月18日