風邪・・いつまでに気づけば軽くすむ?

 この話は全くのオリジナルなので、不正確だったらごめんなさい。

 私は患者さんの診察をするとき、ときにマスクをし、ときにマスクは面倒でしていません。インフルエンザが流行ってくると、一度休診にしたこともあるので少し慎重になりますが、喉の乾燥を防ぐことが最も風邪予防に大切だと思っているわけです。

 不覚にも風邪をもらってしまった・・と思うときもあります。

 ウイルス感染には、発症までにウイルスが増殖して症状がでるまでの時間がある(潜伏期と呼ばれています)と言われていますが、私は本心ではすぐに症状が出ると思っています。

 もらってしまった!と気づくのですから潜伏期はないことになります。正確には数時間でしょうか。その後だるくなり、何かおかしい、ということになります。

 私はそこで葛根湯の仲間をお湯で飲んでしまい、そこからはマスクを装着して診察し、診察が終わると一目散に帰宅して寝てしまいます。そうするとまず翌日まで症状を引きずることはありません。

 ところが、風邪の治療をしていると、いつまでもずるずる定番の症状が次々とでて、一通りの症状が揃うまで治らないという方が多いのです。

 ずっとこの違いが何か考えていました。

 東洋医学的にはだるさが一段落する感冒2-3日目に、病魔は体内に侵入してくるわけです。この前に体を暖めて、寝られるだけ寝るということで、この侵入を防ぐことができ、治癒期間を大きく短縮できるのではないか?というのが私の結論です。

 このためには、風邪にかかった瞬間を感じ取る感覚が必要ですが、是非どなたか挑戦していただき、ご意見をいただければと思います。

 注)胃弱の方は葛根湯類はあまりお勧めしません。漢方薬エキス剤では桂枝湯、または香蘇散が良いと思います。念のため。

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2007年01月27日

目先でなく本質が大切でしょ?政治も子育ても健康も

 インドの核開発を日本が容認したという記事が数日前の読売新聞に出ました。何でも、アメリカ経済界の意向に沿ったアメリカ政府に日本も追従しただけだとか。

 日本としてインドの核開発を許してしまうと、まるで自分たちも核保有を狙っているように見えませんか?やはり原則通りに日本政府には動いて欲しいと思うわけです。目先よくても、将来痛いしっぺ返しがあるでしょうから。

 場所は地下鉄丸の内線。親子4人で電車に乗っているのに、全く会話なくDSと思われるゲーム機に熱中している3歳くらいの男の子がいました。私は電車に10分以上乗っていましたが、会話はゼロ。私が子どものときは親子でどこに行くのもワイワイがやがやだったものですが。

 その時に静かに座っていてくれればそれで良い、という対応の親御さんが多くないでしょうか?確かに毎日のように親子喧嘩で疲れる家庭もあるでしょう。でもそうやって人とのやり取りを学び大人になるのではないですか?しつけの本質は、将来きちんとした人になることにあり、そのとき静かにすることではないと思いますが、如何でしょう?

 何でこういうことを言うか、というと。

 風邪をひいたとき、何でこうなってしまったのか?ということを真剣に考えていただきたい訳です。本質は何か?何が原因だったのか?ということです。自分にはどういう風邪のタネがあるのかということをしっかりと認識すべきと思うのです。

 熱が出たら解熱剤、風邪だなと思ったら感冒薬では何の反省も生まれません。考える前に症状が消えてしまいます(しかも見た目だけ)。忙しくて疲れていたから仕方ない、いうのも一理あるのですが、毎回それでは困ります。

 仕事だから仕方ないというのは確かにそうなのですが、もっと打てる手があったのではないでしょうか?百歩譲ってそれならそれで良いことにしますからせめて、それ以前の生活設計に問題がなかったか、考えてみましょう。

 こう言っている私も本質を見る目が曇っています。そこで今度、曇りを晴らす驚きのプランを公開します。現在、患者さんから治療結果のフィードバックをいただく計画を進めているのです。お楽しみにー!

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2007年01月20日

風邪のときに試してみたいこと その2

 女性自身の記事に
 1.緑茶でうがい
 2.ビタミンCを1日1000mg以上摂る
 3.アロマのスチームバス
 この3つが風邪予防には有効なのではないかとありました。これについて。

 Yさんから;
 風邪は殆んど引く事が有りませんし、インフルエンザにも不思議な事に一度
 も罹った事が有りません。平素の予防法としては、風邪は夜引くと言います
 ので、寝る時に首にネッカチーフを巻いて寝ています、首と肩を冷やさない
 為です。
 外から帰って来てからの手洗いと嗽は丹念にしてます、室内の乾燥に対する
 加湿も怠りません。ビタミンCは毎日サブリで少しずつ摂ってますが基本は
 食事からと心得て居ます。

 <コメント>なるほど!かなり研究しておられますね。確かに夜の冷えは風
 邪に直結します。私もハイネックのものを着て寝るようにしていますよ。

 Tさんから;
 アロマに関しては、スチームバスと紹介されている吸引をやると、咳の人は
 もっとひどくなります。それより、お風呂に数滴入れるほうがいいと思いま
 すよ。

 <コメント>アロマのことは私も詳しくないので、本の内容をそのまま紹介
 しましたが、風呂に入れる方が良いのですね。その方が簡単ですし、長続き
 しそうです。実際にやった方でないと分からないコメントですね。

 もみぢさんから;
 私、果物が(アレルギーで)ほとんど食べられないんです(><)
 特にスイカ、メロン、すもも、イチゴ、バナナそしてトマトがダメなのです。
 喉や口の中がかゆくなってしまいます。
 じゃがいもやパプリカのビタミンCは他の野菜に比べて熱に強いと聞いた事
 があるので極力摂るようにしています。

 <コメント>
 口腔アレルギーの方は増えているようですね。果物はビタミンCが豊富です
 から、そこからビタミンCが摂れないとなると、意識して野菜から摂らない
 といけないですね。いろいろ気を遣うことがあるものです。

 じゃがいものビタミンCが壊れにくいのは何ででしょう?Yさんも言ってお
 られましたが。何故か分かる方は教えて下さいね~。

 みみさんから;
 500mlのペットボトルに水+C1000タケダの1瓶の半分を入れて、なるべく1
 日のうちに飲み終わるようにしています。風邪、ひかなくなりましたね〜^^
 見事!!!って感じでした。『あっ、風邪ひいちゃうかも・・』というとき
 には、1瓶そのまま飲んじゃいます。

 <コメント>
 そうか「C1000タケダ」ってビタミンCが1000mgということなのですね(遅)。
 ホントに風邪ひかなくなるんだなあ。当たり前かもしれないけれど、やはり
 驚きですね。

 風邪に関するコメントをまだまだ受け付けています!メールは”>こちらへ!
 lohas@jjclinic.jp

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2007年01月14日

風邪のときに試してみたいこと

 いつも得意になって風邪ネタをたくさん書いてきましたが、今回は受け売りです。

 私が尊敬している東京女子医大助教授・青山自然医療研究所クリニック所長川嶋朗先生が女性自身1月2・9日合併号に「風邪を早く治す方法を教えます」という記事で載っていました(先生の写真は少しニヤけていますが・・(笑))。

 基本的なスタンスは私と変わりないですが、普段私も考えていないことが書かれていましたのでご紹介します。

 1.緑茶でうがい
 これはカテキンがウイルスの増殖を抑えるということからです。一時、耳鼻科医の間で、吸入に緑茶や紅茶を入れてみようか、という話もあったのですが、安全性が全く不明なため立ち消えになりました。

 安い出がらしのお茶の方がカテキンが豊富なのだそうです。ホント?

 2.ビタミンCを1日1000mg以上摂る
 風邪のときにビタミンCを摂ると良いということは聞きます。1日1000mg以上の摂取で風邪が早く治るというデータがあるそうです。

 ビタミンCは熱と水に弱く、加熱するたびにビタミンCが失われます。ただし、ゆで汁や煮汁にはビタミンCが溶け出していますから、汁まできちんと摂取することも考えましょう。

 3.アロマのスチームバス
 ティートリーという抗菌力の強いアロマオイルを使って、スチームバスをやると有効なのだそうです。洗面器に熱湯を入れ、最後にティートリーオイルを1滴たらして顔に蒸気を当てながら、頭からバスタオルをかけて蒸気がこもるようにするそうです。

 ティートリー情報辞典
 
 いろんな方法がありますね。

 自分で試していないことはメルマガにはあまり書かないようにしていましたが、川嶋先生がおっしゃるのですから信頼できます。みなさんやってみて下さい。私も試してみます。

 感想などありましたらコメントをお願いします。

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2007年01月07日

そろそろ花粉症の準備をしましょうか?

 花粉症のシーズンがこれから到来します。ちなみに花粉症とは、花粉(多くはスギ花粉ですが)によって引き起こされるアレルギー性鼻炎です。念のため。

 現在、増加し続けている病気といえば、アレルギー性鼻炎と悪性腫瘍(癌)です。医療が進歩しているのに、研究もどんどんなされているのに、どうしてこんなに増加するのでしょう?

 全く個人的な実感ですし、複合要素が絡んでいるとは思いますが、癌はストレスの関与、アレルギーは生活習慣の関与が大きいのではないでしょうか?

 別のところで偉い先生が、どちらも食事内容と添加物が原因だ!とおっしゃっていましたが、それにも反対ではありません。

 とにかく花粉症の話ですから、これを中医学的に掘り下げて考えて見ましょう。

 中医学では、アレルギー性鼻炎は防御機能(これは「肺」に当たります)の低下と考えるようです。防御の力がない「肺気虚」という状態がどうして生じるのでしょうか?

 これを語るには五行説を考えないといけません。防御機能である「肺」が弱るのは何故か?まず、「肺」の親である「脾」(消化機能)がしっかりしていない可能性があります。

 「脾」がしっかりしない理由、これは、冷たいものや体を冷やすものをを食べ過ぎたり、高カロリーの食事で胃腸に負担をかけたりすることです。思い当たることはないですか?私もスターバックスで今、抹茶ラテを飲みながら書いているのですが、まさにこの状況のことです(><)。

 そして、「肺」には宣散作用と言って「気」が発散していく作用があります。この働きと逆に「気」を体内に蓄える機能を持っているのが「腎」です。この「肺」と「腎」の働きは同調するので、「腎」が弱ると「肺」も弱くなります。

 さて「腎」が弱ってしまう理由、それは過労や睡眠不足です。みなさん、いかがですか?耳の痛い人も多いのではないでしょうか。

 少し時間はかかるかもしれませんが、以上のことに気をつけて「肺」の働きを守ればだんだんアレルギーがなくなるかもしれませんよ。

 今年は花粉が少ない年と言われていますけれど、毎年花粉症が出てしまう方、体質改善では間に合わない方は、2月初旬前後に医療機関に行きましょうね。

メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より

2006年12月31日

折角クリスマスなのに、なんだか文句が多いです

 折角クリスマスなのに、なんだか文句が多いです。

 街はあまりにうるさく、結婚式場では担当の方に「こちらのロッカーが『でかい』ですよ」と言われひっくり返りそうになり、地域や個人がイルミネーションを競っていることが気に入らず、神道までバーチャルになるなんて。

 新興都市のS市に行きましたが、ここのイトーヨーカドーは騒音がひどかったです。みんなが何も感じていないのが不思議だと、家族で意見が一致しました。これでは街全体がおかしくなってしまう!

 企業が提供するサービスが各方面で低下していることにもっと反論しないといけないと痛感することが多いです。

メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より

2006年12月23日

病気の考察からロハス生活へ

 知人のドクターS氏からメールをいただきました。ありがとうございます!

 耳鳴りの一般的な投薬をしましたが全く変化なく、非常に寒がりであることがわかり人参養栄湯という体を温める処方で治ったというのです。

 人参養栄湯の温める効果が良かったのか、この方剤のベクトルが患者さんに合っていたのか、まだ考え中なのです。

 ただこの事実は、体質が病状に与えるものの大きさを教えてくれている感じがします。

 病気になってから医師に何とかしてもらおう、というのは重症の病気のときには仕方のないことです。年齢からくる症状も仕方がないでしょう。

 しかし軽症の病気は、普段の生活の中で何とかできるものが多いのではないでしょうか?体質も長い時間かけて生活習慣を見直すことでなんとかなる部分も多いのではないでしょうか?

 それを考えるのがこのメルマガであり、ロハス生活につながる道のひとつであると私は思うのです。

 ちょっと硬いですね

メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より

2006年12月10日

インフルエンザワクチン 1回接種?2回接種?

 今日、23区内での今期初のインフルエンザ報告を聞きました。あたたかいのでまだまだだと思っていましたが、確かに乾燥してきましたからね。

 「注射は1回ですか、2回ですか」とよく聞かれます。

 私はそのときにこう答えるようにしています。

 このワクチンの添付文書(説明書)を見てください。
 「・・・生後6ヶ月以上1歳未満は1回0.1mL、2回接種して下さい」
 と書いてあるのですが、
 「2回接種する場合には4週間の間隔をあけて・・」
 と次に書いてあり、何が正しいのかあいまいなのです。

 アメリカでは3歳以上で0.5mL接種するそうです。だったら13歳未満なら
 2回接種するという考え方も間違いではないでしょうね。詳しくはこちら

 みなさんはもうインフルエンザワクチンを打ちましたか?

 打った後に体調が崩れることがあるので、体調万全のときを狙って打っておきましょう。

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2006年12月09日

見えないものへの畏怖

 耳鳴りの治療について考えていました。

 私が考えていたのはストレスによる耳鳴治療です。どんな薬を飲んでも治ったことがない人で、以前に黄連解毒湯で少しだけ耳鳴りが良くなった人の治療の続きです。

 ストレスは中医学では肝気鬱血と言って肝の経絡(ツボを結ぶ線ですよ)に気が渋滞すると言われています。ですので治療としては、肝の経絡にある余った気を捨てる(瀉する)ことが中心になります。

 確かに黄連解毒湯にもそのような作用があります。でも竜胆瀉肝湯の方がより目的に合いそうです。さて、では保険診療ではどんな人にこの処方が使えるのかというと、膀胱炎、尿道炎くらいのものです。

 「むむむ・・・保険診療はムリか。中医学の教科書には竜胆瀉肝湯がストレス性の耳鳴治療の最初に書かれている処方なのに・・・」と残念に感じたのは言うまでもありません。

 でも、そういう薬もあるのだけれど、と一応その患者さんに話してみました。

 すると患者さんは驚いた表情でこう言うのです。

 「私、膀胱炎があるんです!」

 私も呆気に取られてしまいました。保険病名に堂々と「膀胱炎」と記載して処方をお出ししたことは言うまでもありません。何かの偶然でしょうか?

 しかし次に同じ話をした患者さんも「とても尿の出が悪くて困っていたのです」ということでした。二度びっくりです。やはり耳鳴りと膀胱炎の間には何か関連があるとしか思えません。

 結果はまだ出ていないのですが、効果が出そうな予感がします。西洋医学者は、これだけの事実があっても関連を認めず単なる偶然と言い張るのでしょうね。私には見えないつながりが感じられるのですけれど。

メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より

2006年12月03日