だんだん梅雨どきの診察内容になってきました

 4月ごろは気の流れが悪くなり、理気剤と呼ばれる処方をたくさんしてきましたが、最近どうもそれではうまくいかなくなってきています。

 もう暑さが増しているので、その影響でしょうか?

 あとは節電でエアコンもあまり稼動していないところも多いでしょうから、暑いところも多いのかもしれませんね。

 恐らく、ついついたくさん水分を摂ってしまって、水の流れが悪くなっている人が多いように感じられます。

 細かいことを言うと、冬も寒くなりますと水が流れにくくなります。しかしこのときには臓腑の水の流れが悪いように感じられます。

 今はどうも経絡の水のつまり・・・イメージ的には体の表面の水蒸気にも流れがあって、それがうまく流れない、そんな感じです。

 水をたくさん飲むと、その水を循環させるだけのエネルギーが必要になります。ところが冷たい水を飲むと、それを温めるのに余分にエネルギーが必要になりますので、水を十分に循環させられないという事態が生じやすくなります。

 私も相当水を飲む方なので、気をつけないといけないのですが、肩こり、首のこり、軽いめまいなどが生じやすくなります。私の場合には頭痛が起こります。

 水は喉が渇いた分だけ飲みましょう。

 それと、温かい飲み物は大丈夫と思わないようにして下さい。水分は体内に入れば、その温度を維持するのに結局エネルギーをとられます。冷たいものを飲むよりは良いですが、温かくても大量に飲めば、その温度を維持し、十分に循環させられないと、不快な症状の原因になります。

 私も気をつけます・・。

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2011年05月22日

みなさんの原発に関する考えは?2

 原発に関して先週書きました。

 そうしたら、こういうメールを頂きました。

 > 私が参考にしているのは中部大学の武田先生のブログです。原発の専門
 > 家で、科学的な視点からはっきりモノを仰る姿勢に以前から好感を抱い
 > いました。ただ一人専門家然とした発言をしていらっしゃいます。

 まだ全部読めていませんが、原発事故が生じた当初からのブログをかなり読みました。ナルホド、原発を守ろうでもなく、危険を煽ろうでもなく、公平な視点で書かれていて参考になります。みなさんもご覧になってみては如何でしょう?

 さて、私は雨について調べてみました。

 最近雨が降ると極端に皆さん外に出なくなります。クリニックも気味が悪いほどに空いていますし、夜に雨が降ると薄暗いこともあるでしょうけれど、あまり人があるいていません。

 みなさん放射性物質を含んだ雨にはあたりたくない、という意識が働いているのでしょうけれど、本当のところ、雨に当たるのは(良くはないでしょうけれど)怖いことなのでしょうか?

 先日ガンマ線のカウンターを入手したので、5月10日から11日まで雨水を溜めて(コップが一杯になりました)調べてみました。

 結果は・・・全く放射性物質は検出されませんでした。

 ニュースでは新たにメルトダウンのことが報じられていますので、今後どうなるかは予断を許しません。しかし現時点、東京の我が家周囲では、一応雨には放射性物質の明らかな汚染は指摘できなかったといえます。

 みなさんのお考えをお聞かせ下さい。lohas@jjclinic.jpまで。どんな観点でも結構ですよ。

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2011年05月15日

みなさんの原発に関する考えは?

 西洋医学と東洋医学のことをある程度ご存じの方ですと、原発推進派とそうでない人との論点が、両医学の論点にある程度似ていることに気づかれるかもしれません(私だけがこんなことを考えているのかも)。

 西洋医学は「このボーダーラインの向こうは健康です!」という医学です。血圧もいくつなら正常、血糖もいくつなら大丈夫、血液検査も異常値よりも下なら全て正常、問題なし!

 8Mの津波を想定しています。M9の地震を想定しました。「これ以上ならバッチリ安全です!」何だかニュースで聞こえてくることが、西洋医学の事を言っているように聞こえてしまうのです。

 東洋医学は「中庸こそ健康であり、物事は揺らいでいるので、絶対的健康は存在しない」というのが本質です。現状よりも常に健康な状態が存在し得ます。従って、原発もたとえどんなに対策を立てても「もっと安全な状態が存在する」という理由で、原発は全て反対!ということになってしまうのかもしれません。

 私は健康も原発も本質を衝いているのは東洋医学的な考え方だと思っていますが、こと原発については(健康も、でしょうね)、現実を見ることも必要です。そうすると東西融合の統合医療的な考え方が便利かもしれません。良いとこ取りをすれば良いのです。

 今回首相が、浜岡原発だけを運転停止にしようとしていますが、実は訴訟を恐れてとの報道がなされていますが、理由はどうあれ、なかなか良い線で案を出したのではないかと思うのです。

 危険の大きい原発は止めておきたい、企業努力や他電力会社の融通で何とかできるかもしれない、何とか双方の達成が可能な範囲かと傍から見ていると感じられます。もちろん地元の雇用や補助金の問題などもありますから、簡単には片付かないかもしれませんけれど。

 みなさんのお考えをお聞かせ下さい。lohas@jjclinic.jpまで。どんな観点でも結構ですよ。

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2011年05月08日

歯の衛生の重要性について

 ここで歯の重要性と、医師の認識について考えてみます。私が自分で体感した経験から、金属の詰め物は体に負荷をかけます。私もまだ3本の歯に金属を残していますが、大分、体のエネルギーの通りも良い感じです。さらに時間をかけて処理して行こうと思っています。

 先日、耳鼻科の集会で、舌癌を切除した後の再建皮弁(腕の皮を使って切除した部分を覆って食べられる形にするのです)に皮膚病ができたという発表を聞きました。原因不明とのことでしたが、私はそれを見て歯に由来する潜在感染だとピンときました。歯の刺激という説明でしたが、歯並びは悪くなくて説得力はなく、私が潜在感染ではないですか?と聞いても反応はありませんでした。その後、該当部位の歯が脱落したことからも十分に考えねばならないことです。今回の皮膚病が歯由来とは限りませんが、歯の根幹処置が不十分だと顎の骨の中が微生物の巣窟になり、微生物の供給源になってしまうことを医師も患者ももっと知るべきだと思いました。

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2011年05月01日

花粉症の処方について~小青龍湯

 花粉症は、終りが近くなってきましたね。まだ症状が出ているものの、大分軽くなられた方が多いのではないでしょうか?
 花粉症に対して小青龍湯(しょうせいりゅうとう)という漢方薬が処方されることがあります。私も処方することありますが、花粉症の場合には長期間の処方になりますので、あまり好ましいとは思っていません。
 小青龍湯には麻黄(まおう)という生薬が入っています。麻黄は中品(ちゅうほん)といって、長期間の服用はあまり好ましくないグループの生薬です。胃腸障害や、動悸が生じることもあります。先日、小青龍湯で体がこわばっている人を見て、改めて長期処方の難しさを感じました。

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2011年04月24日

今年はヒノキ花粉症がすごい!

 今年の花粉症は本当にひどいですね。スギ花粉もまだ少量ですが飛散がありますし、かなりの量のヒノキ花粉が飛散しています。今まで1日に100個以上飛散することはあまり記憶にないのですが、今年は何日か100個以上の飛散を認めています。ヒノキ花粉症はおまけのように考えていましたが、今後はヒノキ花粉の動向も含めて花粉対策を考えていかないといけないと感じています。

 例年はGW前にヒノキ花粉飛散は終わりますが、今年はGW後まで飛散するものと考えておかれた方が良いでしょう。参考までに東京のヒノキ花粉飛散量データを示します。
 

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2011年04月17日

自分で毛髪ミネラル検査をしたところ無残な結果

 先日、自分で毛髪ミネラル検査をしました。この検査は髪の毛を小さいスプーン1杯分くらい切って検査会社に送りますと、必要なカルシウム、マグネシウム等々のミネラルが足りているか、有害である水銀などのミネラルが過剰でないかが分かります。

 かなりいろいろ気をつけているつもりでしたが、有害ミネラルが多く、特に高濃度だったのはヒ素でした。ヒ素といえば、毒入りカレー事件を思い出しますが、そんなものがどこから体内に入ってくるのでしょう。怖ろしい。

 他にも水銀、アルミニウム、鉛、カドミウム、ベリリウムとみな有害なものは中レベルの汚染が認められました。うーん。

 まずヒ素を排泄させなくてはならないと考えました。

 ヒ素は残留農薬、井戸水、海藻、魚介類、排気ガスから体内に入ってくるそうです。海藻類のヒ素は有機化合物が多くあまり問題ないと言われているとのことです。私の場合、井戸水以外はすべて可能性があります。

 ヒ素を体外に排泄するには、セレン、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、ビタミンD、ビタミンEが必要なのだそうです。私に足りないのはカルシウムだと思うので、まずはカルシウム摂取を増やして経過をみようと思います。

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2011年04月10日

被災地支援について考えさせてくれた人たち

 テレビや新聞の報道に目を向けると、いろんな被災者支援があるのだなと感心させられます。

 一つ目は「思いで探し隊」だったでしょうか?アルバムとか、被災地に残された思い出の品々を集めて回る人たちです。

 私もアルバムがなくなるのは本当に嫌です。普段見ることもないのに、何か自分のアイデンティティのために必要なもののように思います。

 経済的支援、食糧支援ももちろん大切ですが、人々の心に滲みる支援だなあ、と感心させられました。

 もう一つはアルピニストの野口健さんが、寝袋とタバコを送ったという話です。これは独特な感性で、到底思いつきません。

 今年の東北はまだまだ寒いので、毛布もそうですが、寝袋は本当に役立つことだろうと思います。

 そしてタバコ。こんなときに嗜好品・・?という方もいらっしゃるかもしれませんね。私は非喫煙者ですので、こまかな心理までは分かりませんが、タバコを吸う人にとっては、大変に心が落ち着く一服を味わったことでしょう。

 極限の状況で身を寄せ合って生きているというのが、登山家と避難者の類似点かもしれませんね。尤も、目標のあるなしの大きな相違があるわけですが。

 双葉町の方たちがさいたまスーパーアリーナに移住されたときに、近隣の喫茶店の店主がコーヒーをふるまったというニュースもありましたね。他の避難所にはラーメン店の店主が何百食をふるまったとも聞きます。みな心温まる支援だなと感心しきりです。

 私には何ができるでしょう?

 これかな?

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2011年04月03日

被災地のエコノミークラス症候群について

 被災地の避難所では、狭いところに動かずにいる人たちの間で、エコノミークラス症候群の人が増えていると聞きます。

 じっとしているので血液循環が悪くなり、しかも被災地の場合には水の供給が十分でないために脱水傾向になり、血液粘度が上がるために血液が固まりやすくなります。足に血栓ができるのが深部静脈血栓症です。

 この血栓が血液の流れに乗っていくと、心臓までは静脈が広がっていきますが、肺に入ると血管が細くなりそこで血栓が詰まってしまいます。これが急性肺動脈血栓塞栓症であり、エコノミークラス症候群と呼ばれるものです。
 
 一般にいう肺塞栓という病気になるわけです。

 ところが、覚えておかなければならないことがあります。肺塞栓は医師がとても診断に苦慮する病気なのです。

 昨日は地区医師会の年度末会合だったのですが、そこでも「肺塞栓は診断が難しい」ということが話題になっていました。

 私は基本が耳鼻科医なので詳細は分かりませんが、心電図異常には決まった形がないようですし、足の血栓の発見には超音波検査が重要なようですが、肺に血栓が飛ぶかどうかを判断することはできません。しかも命に関わる急を要する病気です。

 脱水を防ぐことと、軽い運動でもやるようにすることで防ぐことができますので、被災地の方たちには十分な水が早期に供給されることと、避難場所の生活環境改善とともに、早く寒さが緩んで体を動かしやすい状況になるように祈っています。

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2011年03月27日

花粉症の診察から~気づいた予防法について

 花粉症を軽くするためには免役の調整をすることが有効です。

 当方では漢方薬や、一般の治療薬を用いて治療に努めておりますが、相当の効果が上がっていると思います。今年のように花粉飛散が多い年でも、マスクが不要になったというお話を伺うと、1年間治療してきてよかったと思います。治療をやめても、それだけの体質が残りますしね。

 治療薬を使わなくても、食べ物の内容を検討したり、歯科金属を除去したりすることが、有効であるように感じています。

 さて、先日気づいたことがあります。女性の服装です。

 いつからか、胸の開いた服を着ることが流行?になっています。冬でもそういう服装をしている人が目立ちます。今まであまり考えておりませんでしたが、これは免疫的には良いことではないのです。

 頸部から胸部にかけては免役にとって重要な組織である胸腺が存在します。この部分の機能は免疫の調整にとって大変重要であろうと考えています。

 皮膚温が下がりますと、内部で潜在感染といって、体内に潜んでいるウイルスなどの微生物の働きが活発になります。この部分は温めて、免疫を高めてやることが、花粉症をはじめとしたアレルギー疾患の治療には有効と考えています。

 若い女性はどうしてもファッションに目を奪われがちですが、体のことを考えて、胸の開いた服はできるだけ着ないようにしたいものです。

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2011年03月20日