【傷寒論】風邪のときの汗の出方に注目

 以前に傷寒論(しょうかんろん)を読むと言っていましたが、かなり読み進めてきました。これは中国の古典で風邪の治療の詳細を記してあるものです。その中から気になる部分だけをピックアップしてご紹介しようと思います。(注;原文でなく、解説書を読んでいます。)

 麻黄湯(まおうとう)と桂枝湯(けいしとう)は風邪の初期に用いる代表的な漢方薬です。麻黄湯は葛根湯の仲間で、インフルエンザで使われる機会が増えた漢方薬ですね。

 私は今まで胃腸の強い人は麻黄湯、弱い人は桂枝湯と思っていましたが、これでは不十分であることが分かりました。汗が出ない人は麻黄湯で、汗をかいている人が桂枝湯である必要があるとのことです。

 風邪のときに汗の出方に注目する必要があるようですね。

2010年04月17日

(質問メールから)どうして風邪が長引くのか?

 今日は62歳女性Sさんからの質問にお答えします。

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 風邪をひくとなかなか治りきらず長引いてしまうのですが、良い方法はありませんか?

 昨年5月、のどの痛みと微熱が2ケ月続き、身体がぐったりしました。病院の検査は異常なく,処方された薬は効きませんでした。結局、食事と急速で治るのを待ちましたが、以前はこのようなことはありませんでした。

 現在また同様の症状で困っています。何に気をつけたら良いか教えて下さい。

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 興味深い内容でしたので、みなさんにも供覧することにしました。Sさん、ご質問ありがとうございます。さて、何から考えましょうか・・。

 まず、いずれも春に生じているということが特徴ですね。春はものが伸び行く季節です。気温が高くなり、どちらかというとややのぼせ気味になりがちです。のぼせが原因の症状としては、頭痛、肩こり、膿性鼻汁、頭部全体の乾き、かゆみ、といったところでしょう。

 こういう状況を長引かせてしまう要因は生活の中にたくさんあります。飲酒、不十分な睡眠、過度の運動、ストレスなどイライラといったところです。便秘があるとのぼせが助長されますので、これも要注意ですね。

 あと、62歳という年齢を考えると、体力の問題が生じ始める人もいらっしゃいます。中医学では腎虚といいますが、のぼせた状態を抑えきれなくなる場合があるのです。高齢者で怒りっぽい人はこれに当てはまることも少なくありません。こういう人は下半身が冷えたり、疲れやすかったり、腰痛があることが多いです。どうですか?

 恐らくのどの痛みは、口の渇きが持続して続いてしまっているのだろうと想像します。水をたくさん飲むと体が冷えて、かえってのぼせが解消されにくくなることがあるので要注意です。痛み止めも冷えを助長することがあります。また、もし渇きがなくても、強いのぼせ傾向があると、のどの痛みが持続することがあります。

 生活の中の原因を除いて、それでも解消しなければ当方では漢方薬を使用しています。のぼせを抑えるために冷ましたり、気を降ろしたりします。また渇きを抑えながらのど痛みを除きます。必要があればストレスの影響を緩和し、腎虚があればそれに対応する、場合により気のめぐりを助けるものを使う、こんなところですね。

 さてさて、お答えになっておりますでしょうか?
 Sさん、また思い当たることがございましたら教えて下さいね。では。

2010年04月10日

運動で花粉症から脱却した患者さんのおはなし

 患者さんのHさんから運動で花粉症の症状が随分緩和された、というメールをいただきました。ありがとうございました!ではさっそく内容です。

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 2008年まで運動せず、体重90-95kgで薬を飲まないと我慢できないレベルで、
 内服薬と鼻スプレーを処方され、症状が半分くらいになっていました。

 2008年5月からウォーキングを始め、10月からジョギングもするようになり
 ました。

 2009年3月にはジョギング50-100km/毎月とウォーキング100km程度/毎月
 を行い、体重が86kgになりました。この時点で花粉症は薬がなくても何とか
 我慢できるようになりました。ただし室外ではマスクが必要でした。

 2010年にはジョギングの量が倍、ウォーキングも同じくらいこなし、数日を
 除いて殆ど症状がないレベルになりました。マスクも不要になりました。体
 重は81kgになりました。

 ウォーキングは通勤時、途中下車して行い、4kmを45分で毎日行います。
 ジョギングはゆっくり目に20km程度、週2回です。呼吸数が多少増える程度
 の負荷でやっています。
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 う~触発されますね~。地図で距離をみてしまいます。私もHさんと同じ経路で通勤しようかな?毎日は無理でもたまには考えてみてよいですね。気候もこれから良くなりますし。

 運動についてはあまり触れる機会がなかったのですが、血流が良くなり体表の防御力が改善するのでしょうね。そして汗からは余分な重金属や化学物質が排泄され、免疫が乱されることも少なくなるのでしょう。

 2009年は決して花粉飛散量は少なくなかったですから、そこで薬なしでも困らないようになったというのは、かなり効果があったのだと思います。

 みなさんの中にも、運動で○○が改善した、ということがあれば教えて下さいね。lohas@jjclinic.jpまで。

 Hさん、ありがとうございました!

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2010年04月04日

なぜ季節の変わり目に体調が悪くなるのか?

 昔から、季節の変わり目に喘息になるなどと言われてきました。私たちも、「季節の変わり目だからねー」と説明をしてきました。しかし、私だけかもしれませんが、どうもこの説明には納得がいっていなかったのです。

 確かに気温が変動するのだけれど、だから・・?という気持ちでした。

 しかし、私はある講義を聴いて、ナルホドと思えたのでご紹介します。

 季節は一生に例えられます。冬はまだ生まれていません。冬の最後にようやく生命として誕生します。外界にでてキョロキョロしながら春を迎えます。春は青年が成長する如く、伸び盛りの時期です。そして満足に満ちた状態が夏としてやってきます。

 しかし夏は既に衰退の始まりで、秋になり段々生命も風前の灯。輪廻転生があるのかどうか分かりませんが、また冬になり次の生命誕生を待つことになります。これが四季の移ろいですよね?

 人間が怪我をしやすい時期とはいつでしょう?

 それは、まだ右も左も分からない子が外に出るようになる時期と、いつまでも若いつもりで体に無理を強いている時期でしょう。

 ちょうど冬から春、夏から秋の時期になりませんか?

 科学的でないというご意見もあるでしょう。でも私にはこの説明がとてもしっくりきています。

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2010年03月28日

肝の強い季節 ~ 首から上の症状がでます

 最近、目の症状が強い人、めまいの人、鼻出血の患者さんが増えています。

 これは春が「肝」の季節であるからに他なりません。

 春は気候が緩み、木々が上へ上へと伸びていく季節です。陽気も自然と体を上ってしまいますので、首から上にばかり症状がでます。そして、そののぼせの症状として、めまいと鼻出血の患者さんが増えてくるのです。

 肝のコントロールが難しくなるので、子宮(肝がコントロールします)出血も増えるのでしょうか?(分かりません)

 一方、「肝は目に開く」と言い、中医学の「肝」と目の関係は深いと考えられます。

 花粉症の方で、目がかゆくなる人が多いですが、肝の血が不足しているために目が乾燥してしまうことと、ストレスから肝が傷められているために目に傷害が生じる人が多いのだと思います。

 よく休むこと、ストレスを溜めないないこと、肝によい食材を摂ることをお勧めします。

 肝に良いのは、蕎麦、レバー、しじみ、鰻、クコの実、黒キクラゲ、酢、ウコン、小豆、ブルーベリーだそうですよ。

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2010年03月21日

低放射線ホルミシスのこと3

 低放射線ホルミシスルームばかりを見学に行った訳ではありませんが、健康増進クリニックで1日見学をさせていただきました。
 
 院長に水上先生はとても気さくな方で、真正面から癌治療に向き合っていらっしゃいます。主にはビタミンC点滴治療ですが、日本で最もたくさんの治療経験を持っておられるとのことです。

 多くの患者さんが点滴をされていましたが、全員を回診して、方針の確認などをされていました。

 新患の方の診察も拝見しましたが、とことん説明しておられました。あんなに説明をどこまでもやられる先生は見たことがありません。癌患者さんはたくさん情報を欲しがっている方が多いので、こういう仕組みなら納得されるだろうと思いました。横で聞いていて「まだ説明するんだ~」と慣れない私はやや疲れ気味でした(笑)。

 さてホルミシスルームですが、予想したような気が巡って仕方がない感じはありませんでした。終わった時も汗をかいてさっぱりしたけれど、体調の変化はあまり感じられませんでした。

 ところが、いつもよりも体の緊張が取れていることに気付きました。これならば、普段血流が悪い人でも血行が良くなり、免疫力アップにつながるかなと感じました。

 水上先生は、4月には人形峠、8月にはバドガシュタインに行かれるそうです。私も可能なら参加したいと思っています。今年は無理かな。

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2010年03月14日

明日は抗加齢医学会の研修会です

 明日は抗加齢医学会の研修会に行きます。

 抗加齢医学は健康増進のための様々なノウハウを持っていると感じます。これと自分の持っている気の世界をともに伸ばしていくと、何かが一つの形になるのではないかという予感があります。

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2010年03月06日

院長が気になっているナイアシンのお話~お送りします

 クリニックにいらっしゃっている方はご存知と思いますが、「ビタミンB1のお話」に引き続き、「院長が気になっているナイアシンのお話」というハガキサイズのまとめが出来上がっています。

 ビタミンB1のときと同じテンプレートではありますが、ご希望の方にはお葉書をお送りしますので、住所、氏名、年齢、職業、コメントを添えて(添えなくてもよいですが)lohas@jjclinic.jpまでお申し込み下さい。

 今度は当院の職員が発送を担当します。私の仕事量はあまり増えません。前回遠慮された方もいらっしゃったようですが、今回は大丈夫です!

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2010年02月27日

朝食をめぐる問題~栄養、アーユルヴェーダ、気功

 アーユルヴェーダでは朝食をたくさん摂ることは推奨されていません。私は夜遅くにたくさん食べてしまう(これも推奨されていません)ので、朝はあまり食欲がわきませんが、気にしておりませんでした。

 でも昔、気功の先生が、気の通りに影響があるよ、と教えてくれたので、では、とサプリメントだけ摂取して仕事をしていました。

 今度は栄養の先生から、それではサプリメントがエネルギーとして使われてしまうので勿体ない、と言われてしまいました。サプリメントはその性質を発揮できるように、エネルギーとなる何かを少量でも摂りなさいとのことでした。

 もっともだ、と思った私は結局、ごく少量の朝食とサプリメントを摂ることで落ち着きました。いろいろな知識のバランスを取っている感じです(笑)。

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2010年02月27日

おわび~クリックアンケート削除

クリックアンケートを行いましたが、私が科学的根拠を軽視しているような誤解を受ける恐れがありますので、サイトページを削除しました。

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2010年02月13日