鼻水が続くのですが・・・
Nさんよりいただいたメールですが、「子どもが風邪をひくと2週間以上、長いと1ヶ月以上鼻水が続きます。」とのことです。
昔はハナタレ小僧がたくさんいましたが、今はお母さんが気にして病院に連れていらっしゃることが多いので、そういうお子さんはあまり見なくなりましたね。
これは副鼻腔炎であることが大半ですが、昔の子どもたちは寒空の中で走り回っていましたから、そういう子も多かったわけです。今は治安の問題などもあり昔ほどに自由に走り回ったりはしなくなりましたものね。
でも寒い季節になると、持続的に副鼻腔炎の症状、つまり鼻水、鼻づまり、朝の痰などの症状がでる人が大人も子どもも増えてきます。この副鼻腔炎は風邪をひいても悪くなりますから、副鼻腔炎+風邪で相当長期間、鼻水が続いている、ということが起こり得ます。
予防法としては上半身、とくに肩、頚を冷やさないこと、汗をかいたときに確実に着替えることがポイントでしょう。それで大半の副鼻腔炎は予防あるいは軽減します。それでも鼻が詰まって寝にくいようでしたら耳鼻科に行きましょう。
水のような鼻水と膿のような鼻水、どちらが良いか?ということを聞かれることもありますが、これは状況によります。「鼻水が固まってくると治る前」ということを言われますが、これは一理あります。
固まった鼻水は副鼻腔炎によるものと考えられますが、鼻づまりや痰などの症状は辛くなりますので、良し悪しはなかなか言えないわけです。
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2007年12月02日
ジャスミン茶による風邪予防(続き)
先週、夜遅くまで勉強をしているお子さんがいらっしゃったら、コーヒーはジャスミン茶に替えると風邪の予防(治療?)になるということを英語教室のS先生に教えていただきました。
実はこの方法には抑えるべきポイントがあるようです。さらにS先生からのメールです。
ず~っと圧し掛かってる『大きいプレッシャー』には効かないらしいのです。ですので、大学入試のようなタイプには効果がないかもしれませんが、突然、降って来たプレッシャーにはイイカンジと思っております。みなさまに試して頂きたいな~と思っております。
どなたか試された方がいらっしゃいましたら、結果をお教え下さい!
lohas@jjclinic.jpにお願いいたします。
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2007年12月02日
身の回りの観察から理論が生まれるのです!
英語教室をやっておられるS先生からいただいたメールをご紹介します。中学生のトップグループ9人に面白い現象がおきるようです。
>さて…この子供たちに不思議な共通点があります。
>全員、揃って、定期試験前にいっせいに風邪を引くのです。
>それまでは元気だったのに、試験前一週間を切ってから急にです。
>秋から冬にかけて、毎年、毎回
これに気づいただけでもなかなかの観察力だと思いますが、S先生は対策も既に立てていました。
>調べてみたところ…ホメオパシーだと、[子供が試験前にひくインフルエ
>ンザっぽい風邪→プレッシャーが原因→ジャスミンのレメディ]と書いて
>ありましたので、ジャスミンを入れた紅茶を飲ませてみました。
>す~っと波が引くように、翌日には元気になります。
>何度か試しましたが、確実に効きます。
意外に身近なところに解決策があるものですね。夜遅くまで勉強をしているお子さんがいらっしゃったら、コーヒーはジャスミン茶に替えてみたら如何でしょうか?
こういう気づきのメールがありましたらどんどんお寄せ下さい。また、試してみた方がいらっしゃったら、効果についてコメントをお待ちします。もちろん、ダメだったというコメントでも結構です。こうすることで十分に使えるエビデンスになっていくと思います。
S先生、ありがとうございました。
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2007年11月24日
(実録)風邪をひいたときこそ風邪の研究だぁ!
実は風邪をひいてしまいました。日曜日の含めて、これから昼も夜も3週間ほとんど休みなしですから、気をつけないといけないのですが、ちょっと油断していました。午前中、ちょっと寒いと思いながら半袖で診察したのが間違いでした。
脈は浮いていて、感冒の初期の様相です。昼休みはお湯を沸かして葛根湯を飲んで1時間以上昼寝をしましたが、体が寒いままでした。おまけに葛根湯の麻黄のため、最近は胃痛が生じるようになりました。今回も軽い胃痛が出ました。
実はこのあとユンケルファンティを飲んでから快調になり、寒気もなくなりやや暑くなる感じがしました。葛根湯よりも強い効果があるのかしら・・?葛根湯の効果が後から出たのか?
途中でうっすら汗ばんだ段階で着替えました。これが私はポイントと思っているのですが、汗を少しでもかいてきたらタイミングを見計らって着替えないと、また冷えてしまうのです。仕事を中断してでもとにかく暖かく保つことを考えます。そして帰宅後、早く寝ました。これも大切な回復のポイントです。
翌朝起きると、のどが痛く、脈も沈んでいました。もう4日くらい経過した様相です。その後仕事の緊張感があると大丈夫ですが、緊張が解けると少しだるい状態が1日続きました。もう脈は正常のようです。1日半で全快したつもりで現在に至りますが、果たしてこのままでいられるのでしょうか?
体を暖かく保つということは、代謝を亢進させるということに意味があるのかしら?とふと思いました。これなら子どもの風邪が早く治ることも説明がつきますし。
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2007年11月18日
エビデンスがなくても・・(その2)アンケート結果
最近の医療は、医師の裁量がなかなか認められず、革新的なアイデアが出にくい状況があります。患者さんからも科学的な確拠(エビデンス)を求められる時代です。
でも患者さんはエビデンスのあることだけを求めているのでしょうか?アンケートの対象は私のメルマガとブログ読者さんたちです。情報の正確性についてはご容赦下さいね。厳密な調査ではありませんから。
(問)あなたは入院を要する程度の病気になったとき、医師からどのような情報が欲しいと思いますか?(回答総数116票)
(結果)
エビデンスの確立した情報のみをもらいたい:7%
エビデンスが未確立でも、確からしい情報1~2個はもらいたい:11%
エビデンスが未確立でも、可能性のある数個の情報は知りたい:19%
エビデンスが未確立でも、可能な限りの情報を示してもらいたい:59%
そのときの主治医の考えに任せたい:2%
情報はあまり重要ではないと思う:3%
100通を超える投票のご協力をいただきましてありがとうございました。コメント(表現改変あり)もご紹介します。重ねてありがとうございます。
適当な選択肢がありません。医者との信頼関係ができるまで時間が必要で
す。信頼関係ができる前の医者に診察を受ける機会も多く、エビデンスの
確立していない情報を受けるのは怖いです。信頼関係が確立していれば、
エビデンス確立の有無は問題ではありません。(Nさん)
治療は合う合わないがあるので、本人の判断を重視して欲しい。(Uさん)
この結果は考えさせられます。医師はエビデンスのあること以外には興味がない、という人が多いですが、患者さんは自分の可能性についてとにかく知りたいという今回の結果を踏まえるとそればかりではいけないのかもしれません。主治医が多数の選択肢を持っていて、そして患者さんの前で示すものを決めるというのが理想かもしれません。
現在の医療制度では、たくさん患者さんを診察しなくてはいけないので、外来で十分に話をすることがなかなか難しいです。重大な決定をしたいときに、医師との十分な信頼関係が持てるのか?これは問題です。
いかに医師が選択肢を広げるための勉強をする時間を作るか?そして患者さんとの関係のためにどれだけ時間を割けるか、このあたりにこの問題のポイントがありそうです。
ほかにもご意見があればlohas@jjclinic.jpまでお願いします。
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2007年11月11日
気管支炎に対する認識
先日、患者さんに面白いことを聞きました。
私が急性気管支炎と診断した患者さんがいるのですが、内科の先生に真っ向から否定されてしまったようです。
「気管支炎なのに熱がでないなんておかしいから、気管支炎ではない」と患者さんは言われたようです。
私は怒り心頭です。「気管が赤いのをファイバースコープで見たんだよ!」
私はそのときに怒る(心の中で、ですよ)と同時に、内科では気管を見る手段がないから、そう思うのも仕方ないのかもしれないなあ、と思っていました。
でも・・・(怒りの反省モード)。
よく考えると声門下喉頭炎が気管に広がったものだから、喉頭炎というべきなのかな、という疑問もあります。気管が左右に分かれるところまでいかないのですから、気管支には炎症がなくて、厳密には気管支炎ではないとも言えます。
しかしこの部位の炎症が風邪のあと続いていて、放置されていつまでも咳がでて苦しんでいる人もたくさんいるのです。ただ、内科では呼吸音が正常なので、気管支炎ではない、と診断を受けることになります。
じゃあ部位を正確に伝えるため、「気管炎です」と言うのも何だかおかしい感じです。だいたい気管炎などという医学用語は聞いたことがないです。やはり気管が赤いのみでも「気管支炎」と言ってしまう方が、患者さんにも伝わりやすいように感じます。やや正確さを欠きますが。
確認方法を教えておきましょう。両側鎖骨が中央でくびれていますが、その上までは気管が浅いので触れます。強く押すと苦しいので、軽く押してみて痛みがあるようなら「気管炎」と言えます。医師には気管支炎の対応をしてもらいましょう。
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2007年10月27日
インフルエンザのローカル感染状況について
東京、神奈川でローカルなインフルエンザ感染があるようですね。真夏から沖縄にずっと少数の患者さんが出ていたのも不思議でしたが、まだ寒くないいまどきにインフルエンザなんて変ですね。
都下には学級閉鎖があったという情報もありますよ。びっくりです。
(注:未確認情報です)
異常なのは気象だけでなく、病状も気候に合わせて変化していくものなのかもしれませんね。気をつけて見ていきます。
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2007年10月20日
秋の花粉症対策・・スギ花粉も!!?
早朝のテレビで秋にもスギ花粉症が起こることが放送されていました。秋の雑草の花粉症が起こることは大分認識されてきたように思いますが、スギ花粉も飛散することはあまり知られていません。
でも、実際にスギ花粉は少しですが飛散しています。誤差の範囲かもしれませんが、特にスギ花粉飛散量が多い地域では、5月初旬と同程度に飛散しているところもあるということは言えそうです。これは青梅地域の例です。
テレビではアレルギー反応を抑制する物質を含むつくし、わさびなどを食すると良いとか、断肉が良いというように言っていましたが、食事内容でアレルギー対策を考えるときには、あまり極端にならないように気をつけたいものです。
同じ放送で、ヨーガが良いのではないか?蒸気浴が良いのでは??と紹介されていました。これらにはそれなりの根拠がありそうです。生活の中に取り入れられる方は試してみると良いでしょう。
昨今は風邪をひいても「アレルギーになりました」と言って来られる方がとても多いですね。秋の花粉症はあまりひどい症状がでないことがほとんどですし、晴れた日、風の強い日に症状が出やすいです。一方で風邪のときには2-3日経過すると鼻症状は収まります。ご自分でもだいたいの判断はできると思いますよ。
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2007年10月14日
真夏のミステリー~食中毒激減
東京都の月別食中毒患者が激減しているようです。
これは面白い記事ですよ。
今年7月は3件14人、8月は6件30人とのことで、記録的な少なさのようです。ちなみに昨年7月は13件242人、8月は12件188人。
厚労省は個人が注意し始めたというコメントを出していますが、これはあまり信憑性がない印象です。
「暑いと食べ物がすぐに腐る」と人は考えるというのが識者の意見ですが、これは一理あるかもしれません。というのは屋外イベント時の弁当などに、主催者はかなり気を配ることが予想されるからです。
私の個人的意見ですが、私は個人レベルで気をつけたからではないと考えています。屋外イベント自体があまりの暑さで少なかったのではないかと思うのです。
イベント件数を調べようとしましたが、上手く行きません。誰か教えて・・。
みなさんのご意見は如何でしょうか?何か思いついたらlohas@jjclinic.jp
まで!
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2007年10月07日
マスクをしない診察
まだまだ暑いですね。ときに秋の気配も感じますが、完全に残暑の様相です。(注:昨日から急に涼しくなってきました)
クリニックも夏はヒマと決め込んでいますが、いつまでもヒマなので何だかさびしい感じがします。
でも寒暖差がだんだんでてきているためか、風邪も少しずつ流行って来ているようで、私は不覚にも患者さんから風邪をもらってしまったようです。今はちょっとおかしい程度で、回復したようですけれど。マスクをしないからかしら・・。
私は患者さんと話をしやすいようにマスクをできるだけしないようにしているのです。でも3年前にインフルエンザで3日間休診してから、風邪の流行がひどくなる真冬にはマスクをつけるようになりました。今シーズンもインフルエンザが流行するまではマスクなしで頑張ります。
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2007年09月30日