当クリニックの味覚外来について
先日、日本の味覚研究の第一人者でいらっしゃる冨田寛先生が84歳で亡くなられました。
私はご縁をいただき、冨田先生の病床でご指導をいただいておりましたが、白衣を着た冨田先生にご指導をいただくことはかないませんでした。
6月より冨田先生の遺志を継ぐ形で、当クリニックで味覚外来を始めました。まだ体制が十分とは言えませんが、味覚障害の方が少しでも救われるように努力していく所存です。
特に味を感じられない方はご相談ください。長期間経過していたり、他院で治療不可能と言われている方でも問題ありません。
ご予約はお電話03-3370-6635でお願いいたします。メールでのご予約はお受けいたしませんのでご注意をお願いします。
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2014年07月10日
自分の状態を真剣に観察する習慣
治療が進んでいきこちらの印象も良くなっているのに、機械のように「何も変わりません」とおっしゃる患者さんが少なくありません。
変わらないという割には、よくよく話を聞いてみると、それなりに症状が変化していたり、良くなっているところがあることが多いのです。
でも「変わりません」とおっしゃるのです。
症状をあまり真剣に見ていない、感じていない、という可能性がひとつ挙げられます。もう変化しないのだと、半ばあきらめてしまっているのですね。こういう場合、このままでは治療効果がありませんので、実は良くなっていることをこちらがお話することになります。変な感じですが。
あとは治りたいという自分の気持ちと同時に、治ってはいけないという自分の無意識の反応があることがあると思われます。
ものごと何でも「○○をしたい!」と思うと、同時に「○○をしてはいけない!」というブレーキがかかるものです。このブレーキがあるおかげで、私たちは一方向に突っ走ることなく、安定して暮らせるわけです。でも治療となるとこれが邪魔になることもあります。
案外自分がどういう状態なのか、ということを真剣に観察できる人は多くありません。でもそれを意識することは健康増進に繋がると思いますし、言い過ぎかもしれませんが、検診よりもそのことが大切なのではないかとさえ、思ってしまいます(いや、検診も大切ですね(笑))。
普段から自分の状態を真剣に観察する習慣をつけたいものです。
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2013年10月13日
現代人の不眠はメラトニン不足か?
先日聞いた講演で、現代人の不眠は不安型の不眠ではなく、光刺激によるメラトニン不足によるものである、というお話を聞きました。
日本は世界一、夜が明るい国と言われています。
昼夜逆転の生活をしておられる方も少なくない印象ですが、体調を崩されている人が多いように感じられます。
そう。
やはり夜は寝る、昼は活動する、そういう生活が重要だと思います。
昔、テレビは12時前後に終わりました。今は終日プログラムがありますよね。メディアの力は強いのですから、大衆を深夜に誘うような番組制作は止めませんか。
自然に逆らって生きることを強いられるのは、ストレスが大きいですよ。
私は数年前からテレビは1番組だけしか見ません。天気予報にも興味がなくなってしまいました。でも、干した洗濯物が突然の雨で濡れてしまうくらいで、あとは何も困ることはありません。テレビを見なくなった時間を睡眠に当てれば良いのでしょうけれど、それはまだ実現していません。。。
話をもとに戻しますが・・・
不眠ですが、そういう明るい夜ですから、体が起きる刺激を受けて寝られないということもあるかもしれませんね。
良いのか悪いのか分かりませんが(良いように感じています)、メラトニンという体内時間を調節する物 質が睡眠薬として使用され始めているようです。
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2013年09月08日
困ったウイルス感染の診療について
これは本当??という気持ちで聞いてほしいのです。信じないこと(笑)。
さて、・・・
先日、診察をしていて困ったなあ、と思った事がありました。
明らかにコクサッキーウイルスの感染症なのです。自分なりに何度確認してもコクサッキーウイルスでした。私はエネルギーで確認しますので不確かだ、とおっしゃる方がいるかもしれません。でも普段の診療で不確かだと感じたことはほとんどありません。
ちなみにウイルスはエネルギーのみの存在で、質量はほぼありませんので、平素から、通常の質量に依存した検査はなじまないと思っていますが。これは余談です。
ところが、患者さんのご希望でインフルエンザ検査をしたら陽性反応が出るのです。ちなみにエネルギーで確認したらインフルエンザは完全に否定的です。
「う~ん、、、。インフルエンザですねえ。」
納得はいきませんが、それ以外に説明のしようがありません。
インフルエンザウイルスとコクサッキーウイルスに交叉反応があるということも聞いた事がありませんし、本当に困りました。
この件については結論が出ていませんが、そういうことがあったということだけお伝えしておきます。
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2013年09月01日
サプリメントの賦形剤の要注意
ひどいアトピーの患者さんがいらっしゃいました。
いつものように原因別の分類分けをしたところ、化学物質汚染にひっかかりました。
外食が多いんじゃない?と聞いたのですが、答えはNO。
お菓子もあまり食べないとの事。
特に問題なさそうな食事内容に見えたのですが、よくよく聞くとサプリメントをたくさん摂取している様子です。
まだ全てのチェックは終わっていませんが、サプリメントもモノによって賦形剤がたくさん使われていますので要注意です。(要注意のものが世の中多くて困りますね!)
賦形剤は上手く身体から排泄されないと、アトピーが治らない原因になりかねません。サプリメントも良いものはすばらしい効果がでますが、足を引っ張ることが少なくない事は覚えておきましょう。
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2013年08月04日
高血圧症は体のバランスの治療から?
妊娠高血圧症の患者さんを診察する機会に恵まれました。
しかし高血圧など、通常のものでさえ診察した事がないのに・・・しかも、妊娠高血圧・・・???
妊娠したときに、高血圧症になってしまう方が少なからずいらっしゃいます。でも細かいメカニズムは恐らく不明なのだと思います。
私はいつものごとく(これしかできない(笑))、五臓のバランスをとるように漢方薬を処方しました。これは高血圧症の治療というよりも、体全体の治療ですね。バランスのよい体は血圧が上がらない、という仮説に基づいています。
次の診察のときに、血圧は下がっていたという報告を受けました。
ということは・・・
血圧というのはもしかして、体のバランスが崩れ、それを修正するために体が頑張ってしまうので上がってしまうものなのかもしれませんね。
いつもいろんなことをリセットすることで、防ぐことのできる高血圧症もあるのかも知れません。
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2013年07月28日
誤診からは学びたい
先日、腫れものの患者さんが来られて、悪性かどうかの鑑別を依頼されました。手術かどうかの瀬戸際なので、セカンドオピニオンをお願いしたいとのことでした。
私は内心、自信を持って良性と思いましたが、前医の診断が悪性だったので、良性の可能性があるのではないか、ということでお帰りいただきました。
癌ができるときには、癌抑制遺伝子が出たり、その他の免疫物質が作動します。それらの物質が全く検出されないで悪性ということはあり得ないというのが私の偽らざる気持ちでした。
しかし、現実は厳しく、正式に悪性と診断されたことを電話で聞きました。
私の中では確立していた診断技法の一部を改善することを求められた感じがしました。
正直なところ、納得いかない部分もあるので、どのような悪性細胞だったのかを問い合わせてみたいと思っています。弱悪性なのかしら・・?
誤診・・・なのかもしれません。まあ神様ではありませんから仕方のない事ですが、でも良性と悪性を間違うことはあってはなりません。
私はこのことを、次の機会に行かせるようにしたいと考えています。
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2013年06月23日
体はみんなつながっている?~汗と膀胱炎
いろんな診察をしていると、体の思わぬところ同士が繋がっているということを実感せざるを得ません。
先日は体の汗が少し多すぎる人がいらしたので、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)という漢方薬を使用して抑えにいきました。この漢方薬の効能書きを見ると、痩せ薬かと思いますが、そういうことはありません。
次に外来に来たときに、こんなことを言っていました。
「汗も止まったけど、膀胱炎も調子がよい」
防已黄耆湯で体の表面にある水分を体の中に引きこんだから生じた現象であると思いました。
引き込んだことにより汗が減少し、引き込まれた水は血流にのって腎臓から体外に排泄されることになります。
体内の水が多く排泄するようになったので膀胱炎の菌も流されて良くなった、逆に言えば、今まで尿として出るべき水が皮膚に停留して出なかったので、膀胱炎になったのではないかと思います。
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2013年06月16日
大腸の波動の乱れ2例について
先日、舌が黒い患者さんがいらしたのです。
これはただ事ではないな、と思い、いろいろ調べていくと、上腹部にただ事ではない波動が出ています。
内科で消化管ファイバーを施行していただき、異常なしとのことで安堵しましたが、大腸ファイバーをしていないので、まだ心配が残ります。
別の患者さんでも大腸に問題のある波動が出ています。腹痛を長らく患っていた若い方なのですが、同じ波動が出ているのです。
これもやはり大腸ファイバーが必要な状況だと思います。ですので、大腸ファイバーのある検診を受けていただくようにお話しました。
やはり最終的には目で病状を確認することが重要だと思っています。
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2013年06月09日
水分代謝が良くない季節になりましたね
急に気候が暖かくなり過ごしやすくなったと思ったら、湿度も高くなり、体の水分が上手く循環しなくなる方が増えてきました。
水が循環しないときに出やすい症状は、めまい、耳鳴り、頭痛、むくみ、体が重い、だるいなど。いわゆる5月病もこの症状+新年度の疲れということで生じるのではないかと思います。
水が循環しないときには、除湿をしてみましょう。
大気中の湿度が下がれば、体から放出される水分の量も増えてきますので、水の循環は良くなると思います。
それでも水が循環しないときには、水の飲み過ぎ、胃腸の不調への配慮が必要です。胃腸は水分を吸収すると同時に、水分を体全体に分配する要です。冷たいものばかり飲んで胃腸を傷めないように注意したいですね。
そういう要因はない、という方たちについては朝に症状が出やすいか、夜に出やすいかを見てみましょう。
朝に症状が出やすい人は代謝の見直し、夜に症状が出やすい人は疲れの影響と、ストレスによる影響を考えてみましょう。
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2013年05月19日