【アーユルヴェーダ】総説第5回 ~ ラサーヤナ・セラピー3

 ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、5回目です。

 アーユルヴェーダの老化に対する3つの養生法、ラサーヤナ・セラピー(若返り)、ヴァージカラーナ・セラピー(性的な面の若さの維持)、ヨガ・セラピー(瞑想テクニック)について勉強しています。

 1.ラサーヤナ・セラピー:ハーブを用いて若返りを図ります。
 1)Emblica officinalis(インディアングースベリー)
 2)Tinospora cordifolia(イボツヅラフジ)

 3)Tribulus terrestris(ハマビシ)
 果実に2個の菱型のトゲがあり、浜辺に自生するので、ハマビシと呼ばれます。秋に果実を干して乾燥させたものを�懽梨子(しつりし)といいます。�懽梨子の効能は、風邪の頭痛、眼精疲労などで、血の滞りも解消します。
 
 漢方薬では当帰飲子(とうきいんし)に含まれています。この処方は老人性皮膚掻痒症に用いられます。まさにハーブを用いた若返り、ということになりますね!

 4)Asparagus racemosus
 アスパラグス・ラケモススは野菜のアスパラガスの仲間なので、芽が出た時はグリーンアスパラガスのような形です。アスパラグス・ラケモススは、根の一部が肥大し薬用になります。アーユルヴェーダでは女性の不妊治療循環器、呼吸器、消化器系などの様々な疾患に利用されます。
 http://www.nippon-shinyaku.co.jp/herb/herb_top.htmlより

 来週から、ヴァージカラーナ・セラピーに入ります。お楽しみに!

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2009年11月15日

【アーユルヴェーダ】 総説第4回 ~ ラサーヤナ・セラピー2

ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、4回目になりました。

 アーユルヴェーダの老化に対する3つの養生法は、以下のものでした。

 ラサーヤナ・セラピー ・・・・・・ 主として若返り
 ヴァージカラーナ・セラピー ・・・ 主として性的な面での若さの維持
 ヨガ・セラピー ・・・・・・・・・ 瞑想テクニック

 1.ラサーヤナ・セラピー:ハーブを用いて治療
 1)Emblica officinalis(インディアングースベリー):解説すみ
   参考サイト

 2)Tinospora cordifolia(イボツヅラフジ)
 このハーブは『健康食品のすべて―ナチュラルメディシンデータベース』
 詳細が載っていました。
 
 注)専門家がみな持っている本です。大きな改訂がされていますので、購入する方がいらっしゃるなら、第2版を買って下さい。

 科学的データは不十分ながら、抗酸化作用、試験管レベルでは抗がん作用も見られるとのことです。短期間の使用は安全とされています。

 免疫を増強する作用があったり、血糖値を下げる作用がありますので、関連するご病気をお持ちの方(糖尿病、免疫抑制剤使用者)は避けた方が無難でしょう。

 こちらのサイトでは、ハーブの苦味で体の熱を除き、血糖降下作用もあるので、健康のために良いということが解説されています
 
 読み物としてはこちらの方が面白いかな?
 
 こうしてみると、若返りに関連しているのは、やはり抗酸化作用が中心のように感じます。

 もう2つハーブを解説しないといけないのですが、また次回に!

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2009年11月07日

【アーユルヴェーダ】 総説第3回 ~ アーユルヴェーダで老化に立ち向かう

 ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説も3回目です。

 今日はTさんからの質問へのお答えからです。

 (質問)「AYU+VEDA」がなぜAYURVEDAとなるのでしょうか?

 (お答え)サンスクリット語のAYUには:で表される接尾語がついています。この2つの点はアヌスワーラ(ANUSWAARA)と呼ばれます。サンスクリット語の文法規則では、アヌスワーラが他の語と結びつくときには、Rに置き換えられることになっています。従ってAYU:+VEDA=AYURVEDAとなります。

 (私のコメント)なるほど~、きちんと理由があるのですね。面白い。だから「ア(-)ユ」が「アーユル」になるのですね。Tさん、ご質問ありがとうございます!

 他にもご質問をお受けしています。lohas@jjclinic.jpまでお願いします。

 「アーユルヴェーダで老化に立ち向かう」

 アーユルヴェーダには、老化の問題に取り組むための強力な手段として3つの養生法があります。

 ラサーヤナ・セラピー ・・・・・・ 主として若返り
 ヴァージカラーナ・セラピー ・・・ 主として性的な面での若さの維持
 ヨガ・セラピー ・・・・・・・・・ 瞑想テクニック

 1.ラサーヤナ・セラピー

 ラサーヤナ・セラピーではハーブを用いて治療をします。
 1)Emblica officinalis(インディアングースベリー)

 アーユルヴェーダの聖典に記されている賢人ムニ・チャワンがこの果実によって精力を補ったということが、有名な話なのだそうです。このインディアングースベリーはサプリメントとしても売られているのですね。抗酸化作用が強い(安定性が抜群)ようです。俄然、興味がわいてきました!詳しくはこちら

 他のハーブもご紹介いただいていますが、解説はまた次回に!(続く)

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2009年11月01日

【アーユルヴェーダ】 総説第2回 ~ 年齢の節目の考え方

 アーユルヴェーダの解説を先週から専門家の方にしていただいています。私と共に学んでいきましょう。

 ご紹介が遅れましたが、このコラムでご協力をいただいているのは、ドクターディネーシュです。アーユルヴェーダ医学校で教え、毎日アーユルヴェーダの診察を行っている最前線のドクターです。みなさんからの質問も取り次ぎますので、ご質問はlohas@jjclinic.jpにお願いします。

***

 アーユルヴェーダにおける老人期医療は、老化のプロセスを遅らせ予防すること、今現在のかかっている病気が悪化したりほかの症状を引き起こしたりするような病気の複雑化を事前に防ぐこと、体の組織の消耗を軽減することを視野に入れながら発展してきました。

 さてここで、アーユルヴェーダにおける老化の考え方を示します。中医学では、女性は7歳ごと、男性は8歳ごとに節目を迎えると考えているのですが、アーユルヴェーダでは10歳ごとに、健康状態が節目になると考えます。

 上古天真論(中医学)~女性の特徴

 アーユルヴェーダにおける節目は、児童期が10歳、成長が20歳、顔色が30歳、知的理解能力が40歳、肌の健康が50歳、視力の鋭敏さが60歳、性的能力の卓越が70歳、活力が80歳、適応力や記憶力が90歳、手指の活動が100歳、刺激への反応110歳、生命が120歳とのことです。

 (生命の節目を120歳に置いているところが、気の長い?インドの凄さですね。)

 さて、アーユルヴェーダにおいては、実年齢に関わらずに上記のこれらの肉体的要因の状態によって肉体年齢を導き出します。例えば、実年齢が40歳であっても老眼になり視力の鋭敏さを失えばアーユルヴェーダでは肉体年齢は60歳と考えるのです。

 さて、みなさんの肉体年齢は何歳だったでしょうか? え?90歳?(笑)

 (次回に続く)

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2009年10月25日

【アーユルヴェーダ】(新コーナー)アーユルヴェーダ解説1

 アーユルヴェーダのことをみなさんはどれだけ知っているでしょうか?

 私は、インドに古くからある医学であること、4つ(だったか?)の元素の偏りが病気を生むこと、そのくらいの知識しかありません。

 幸いインドからアーユルヴェーダの情報を頂けることになりましたので、可能な限りしばらく連載してみたいと思います。

 そのインドの医師の紹介もしたいところですが、ファイルをクリニックに忘れてきてしまいましたので、それは後日。では早速、総論を始めます。

 ***

 アーユルヴェーダはインドの伝統医学体系です。「アーユルヴェーダ」はAYU=生命、VEDA=知識を意味する2つのサンスクリット語に由来します。

 つまりアーユルヴェーダとは「生命に関する知識」を意味しますが、広くは「完璧な生命に関する知識」をも意味します。全ての病や死とは無縁の生命というコンセプトは、老人病科学のもとになりました。

 インドの古代聖者たちは

 1.個々人に最適な健康状態を保ちながら病気を未然に防ぐ
 2.自然との調和を大切にした生活を送ることで病気を治す

 という2つの点にポイントをおきアーユルヴェーダを発達させてきました。

 (次回に続く)

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2009年10月18日