世の常識を一度は疑ってみる姿勢~認知症
私は世の常識を疑ってみるという姿勢は重要であると思っています。それはたとえ偉い人たちが言っていたとしても、ですよ。
私が今疑っているのは、ひとつはアレルギー、そして癌、さらには認知症のことです。今日は認知症の不思議について問題提起します。
認知症の患者さんは環境が変わることで、認知症が進行するということが世の常識になっています。しかし本当でしょうか?
だって環境が変わるということは本人にとっては大きな刺激になるはずで、認知症が進行する理由にはならないのではないでしょうか?
もしかして、極端に適応能力が低下しているために認知症が進行したように見えているだけなのではないか?と一応疑っているわけです。「ボケが進んだ」と騒いでいるうちにもしかして段々マシになっているのではないですか?確信は持てませんが。
もしもあなたの身の回りでそんなことが起こっていたら教えて下さいね。
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2007年11月11日
『第5回楽しい中医学倶楽部』のお知らせ
テーマ:薬膳 料理を作りながら中医学を学びましょう
日 時:11月17日(土曜日)17時から20時まで
定 員:20人
参加費:4000円の予定(材料費込み。当日精算)
場 所:本草薬膳学院 http://www.honzou.jp/
お申し込み、お問い合わせはlohas@jjclinic.jpまで。
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2007年10月07日
FRCCという団体の活動に注目!
先日テレビを見ていたら、このFRCCという団体の話がでてきたのでご紹介します。インターネットにも少しだけ情報がありました。
信州山小屋ネット
これは闘病のために山登りをするという団体なのです。
病気、とくに癌になると、患者さんは家に閉じこもりがちになります。これでは病気が良くなるような免疫の働きが生じるとは思えません。
登山をすることで、まず家にこもりがちになることが避けられ、しかも同じ悩みを持った仲間がいることで励まされ、さらに山登りをするという団体行動をとって困難を克服する過程で達成感が生まれます。
この山登りはこれだけの好条件がそろう行動なので、免疫的にも有利に働く可能性があるのではないでしょうか。笑いにいろんな健康への好影響があることと似ています。
癌が、手術や薬などで見た目になくなっていて、しかも体力的にまだ余裕のある患者さんにとっては再発の予防の一助になる可能性がありますね。体力的に無理がかかることで逆効果にならぬように注意は必要と思います。
東京女子医科大学文化祭の前夜祭として「女性がん体験者登山支援」のためのコンサート」も行われているようですよ。
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2007年10月07日
めまいと気象の関連について
9月の患者さんの動向をみていると、月末にめまいの患者さんが急増しているのが特徴的でした。
ストレスなどから生じる神経障害というよりも、東洋医学的に水毒と言えるような状況、つまり水の代謝がうまくいかずにめまいが生じているということが多いような印象でした。
水毒による症状としては、他に頭痛や肩こりが挙げられます。めまいがなくても、月末にかけてそういう症状に悩まされた方が少なくないのではないでしょうか?
こういう症状が出たときに病院でも「低気圧が近づいているからねえー」ということをよく聞くのですが、私は以前から低気圧とめまいの関連は少ないとずっと主張を続けています。
この9月の気圧は「めまいと気圧とはあまり関係がない」という仮説を裏付けるデータになっていました。気圧は月初からほとんど変化していません(東京の話で恐縮です)。
月初から最低湿度が50%以下に下がらなかった日が何日もあり、そのことがめまいの発症に影響を与えたのではないか?と考えています。めまいがはやる数日前に最低湿度が下がらない日が数日あるように感じています。しかし、この考えにも確証はありませんので今後も観察を続けて行きます。
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2007年09月30日
毎月風邪をひいているお子さんについて
小児科で「『毎月風邪をひいているなんておかしい』と言われています」というメールいただきました。
おかしいでしょうか?
子どもの風邪は3日サイクルです(大人は1週間くらいです。この差は新陳代謝の違いと私は思っています)。1週間あれば2回も風邪をひくこともあるのです。特に保育園児の場合にはそういうこともありがちです。
このときに徹底的に抑えにいくか、免疫の対応に任せるかということは、家庭とドクターの考え方によって決まると思います。悩むこともしばしばです。本当は薬は使わず、お子さんの免疫を鍛えることを考えたいのですが・・。
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2007年07月08日
口臭体臭に関する意識調査~ご協力感謝します!
先週のアンケートにお答えいただきましてありがとうございました!
問)自分の口臭や体臭が気になりますか?(気になる・気にせず)
自分のニオイ対策はありますか?(対策あり・対策なし)
他人の口臭や体臭は気になりますか?(他人気になる・他人気にせず)
他人に対し何らかの対策を望みますか?(希望する・希望せず)
答)
気になる・対策なし 他人気になる・希望せず (13票) 18%
気になる・対策あり 他人気になる・希望せず ( 7票) 10%
気にせず・対策なし 他人気になる・希望せず ( 1票) 1%
気になる・対策なし 他人気になる・希望する (10票) 14%
気になる・対策あり 他人気になる・希望する (32票) 44%
気にせず・対策なし 他人気になる・希望する ( 5票) 7%
気になる・対策なし 他人気にせず・希望せず ( 2票) 3%
気になる・対策あり 他人気にせず・希望せず ( 3票) 4%
気にせず・対策なし 他人気にせず・希望せず ( 0票) 0%
自分のニオイが気になる人は92%、他人のニオイが気になる人は93%、
自分で対策を立てている人は58%、他人に対策を希望する人は64%。
みんなニオイを気にしているんだなあと驚く一方、他人のニオイに対してより厳しい眼を向けている傾向が明らかですね。
会社の男性上司に対する気持ちをぶつけられたのでしょうか?私も何だか恐ろしい気持ちになりました。
ニオイは自身の存在を示すためのものなので、私は肯定的に捉えていますがどうも数々の不摂生がニオイに反映しているのではないか?と考えるようになってからは、自分でも何とかしないといけないという気持ちになっています。
是非みなさんからコメントをいただきたいです。lohas@jjclinic.jpまで!
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2007年02月10日
口臭体臭に関する意識調査
私ドクターロハスも普段は耳鼻科医ですので、口臭のことについて相談を受けることがあります。しかし実際には大した情報は持っていないのです。
そもそもニオイというものは、動物が存在をアピールするためにあるものですから、ある方が自然なのだと思うのですが、私たち人間は多様な生活習慣を持っていますから、多様なニオイを発している可能性があるわけです。
そして特に日本人は自分の存在を消すことに一生懸命な傾向をもっていますので、口臭や体臭には敏感である可能性があります。だからそれを消すようなものを売る商売も成り立ちます。そこで皆さんに素朴な疑問をぶつけてみようと思います。
締切:2007年02月11日18時00分
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2007年02月03日
NPO地域予防医学推進協会会合
2005.10.22 in 京都
今日はインストラクター養成講座を受け持ちました。私が「子どもの中耳炎」という題で子どもの中耳炎予防を中心に、耳鼻科における予防の考え方について2時間話しました。その後、協会主催で手洗い講習会が行われました。昼休みは佐賀から来た知らないおじさんが脳貧血と思われる症状で倒れ、簡単なバイタルチェックだけ行った後に救急隊に引き継ぐようなハプニングもありましたが、京都時代まつりを初めて少しですが見学することができました。
昼食の後、午後からは熊本の松本先生が禁煙に関する大変興味深いお話をされました。禁煙をただ正論で行ってもダメで、行動変容理論を用いて現実的な計画で禁煙を推進していくことが大切であるというお話でした。これは一種の心理学であり、自分の予想以上に禁煙外来が進んでいることが伺われました。
打ち上げの会では、講師陣とともにそれぞれのメンバーの協会に対する意気込みを聞けたことが良かったです。みんなそれぞれの立場でこの協会の趣旨に共感して、それぞれできることをしようと考えていることが感じられました。みんなが頼りないようでとてもしっかりとした理事長を支えるような体制になっていて、だんだん強固な基盤になってきているという印象でした。
みんな現状の医療ではダメだ、という思いがある人たちの集まりであるように感じます。私が京都まで行って講師を務めているのは、そういう仲間が近くにいないからです。これからはそういう活動をする時間も作っていかないといけないという思いを新たにしました。
NPO地域予防医学推進協会
2005年10月23日
第7回滋賀医科大学関東支部会 特別講演
第7回滋賀医科大学関東支部会 特別講演
演者:大阪教育大学 健康科学講座 山川正信教授
「ヘルスプロモーションについて」(題が正確でないので後で修正します)
・健康管理は数値を下げましょう→生活史を見て目標を立てる方向へ
病気を教える教育→健康を教える教育へ
・価値観の変化
3K 健康、環境、交流
・・・
・今後の健康管理の方向性
科学技術→人間性回復へ
健康に対する価値観の多様化
医療資源の公平な運用
老人保険、介護保険の見直し
社会健康科学分野の専門家を養成
健康に対する価値観の醸成
・社会全体を健康にする
health people→health city
疾病:自己責任→社会責任へ
日本の住居
安全基準と防災基準のみ
健康には配慮していないので、これも改善の余地がある
・ヘルスプロモーション
健康な街づくり
社会環境整備
人々が自主的に健康のために行動する
・私の疑問
1.ヘルスプロモーションは果たして慢性生活習慣病のみを対象とすべきものか?
急性期疾患ばかりを普段診察していると、やはり健康のために自主的な行動を取れるかどうかが一番の予防策にように感じる。下記のような点に注意することでたとえば風邪もかなりの部分が予防できると考えているので、慢性生活習慣病のみではなく、全疾患を対象とすべきものではないかと考える。普段、急性期疾患を予防しようとする気持ちがなければ慢性疾患だけをいきなり予防することは不可能だろう。むしろ急性期疾患の予防こそ、結果が明確に現れるので、前向きな気持ちを高揚しやすく、それが達成されることから慢性疾患の予防につながっていくのではないだろうか?
衣服
住居の内容と立地
職場環境
行動(疲労、睡眠、飲酒、(喫煙))
2.ヘルスプロモーションの効果をあげるためには何より健康に対する教育が必要であると考えている。社会全体を変えていくには、市民を教育することよりも、子どもを教育するプログラムが最も重要なのではないか?
しかし現実には教育のための教材が不足しているということを実感する。それと適切な指導者が医師にも教師にもいない現実は大変に嘆かわしい。養護教諭は個人の努力で何とかしようとしている節があるが、これによる効果はほとんどないと言ってよい。それは子どもたちに容易に受容される教材が作られていないからだと思っている。しかし子どもたちは、まず身近にある自分の体についてとても興味を持っているので、園児や学童に対して適切な教材と教育を与えることがヘルスプロモーションのもっとも重要な課題ではないかと日々感じている。
・参考
リテラシー
検索する→情報を得る→行動する
2005年08月07日