今日もインフルエンザ

インフルエンザに今日も苦しめられている。B型インフルエンザと普通感冒の違いがあまりないために、特に遷延しているような場合には判断が難しい。今日も「さすがにこれは違いますよ」と宣言してから(これが私の流儀です)検査をするとB型陽性!がーん、また外れた。。。頭悪いのかな?

午後からは気持ちが変化。

「これは従来はインフルエンザではない、と思っていたけれど、こういうのがいつも検査するとインフルエンザ陽性になるのだ。検査しておこう。」

やっぱり午後も違うと思ったのに現時点で陽性2名(内心ガーン・・・)。

2005年02月25日

この季節のめまい

今日、この季節にめまいがする、という患者さんが来た。実は一昨日もそのようなことがあった。そう言えば一昨日より急にめまい、低音難聴の患者さんが増えたような感じがする。何故か?

私は気候との関連を考えている。手元に2月の気象データがあるが、久しぶりに乾燥注意報が解除されたのが2月8日。9日まで平均湿度70%でまた乾燥状態に戻った。今度雨が降ったのは16日。17日も平均湿度は52%、1日おいて19日はとても湿った1日だった(平均湿度85%)。だから21日から今日までめまい、難聴の患者さんが増えてきたのは頷ける。

一般的に神経を調整する処方のみで様子を見るところであるが、湿気、水と関連するめまい、難聴であると判断したら、水を調整する処方もあわせて行う必要があると思っている。

2005年02月23日

昨日のインフルエンザ

昨日はインフルエンザB型1人、陰性1人だった。
先週ひと雨降ったので、少し流行が収束してきたのか?

昨日も会合で話が出たのだが、迅速検査キットが使えるようになり、従来のインフルエンザの診断がいかに甘かったかを思い知らされる。私は開業以前は総合病院に勤めていたこともあり、インフルエンザの診断を迫られる機会がなかった。

抗インフルエンザ薬という薬がある。発症から48時間以内に内服するとインフルエンザウイルスの増殖を抑えられる(実際にはもう少し遅くても効果はあるという印象だが)という薬である。ところがインフルエンザ迅速診断キットは24時間程度だと偽陰性の可能性もあるので患者さんはインフルエンザウイルスが適当に増えてきた時期、しかも増えきる前に診断を受けて治療を受けなければいけないということになる。これはなかなか難しい。。。

インフルエンザ迅速診断をすることで、インフルエンザの有無を明確にする。そしてできるだけ早い時期に診断をつける技量が今私たちには求められているように思う。パッとみてインフルエンザと分かるような何かがないかしら?といつも考えている。

2005年02月23日

代替医療1~勉強の動機

今日は診察が早く終わり、業者さんが主催する研究会に出席した。医業経営に関する情報が欲しいというドクターも多かったことと思うが、私はその前座?で行われた「動脈硬化予防におけるポリフェノールの役割」という演題に惹かれて出席した。

栄養学をはじめ、漢方医学もそうかもしれないが、代替医療はもう無視して通れないものだと考えている。各種メディアでもいろいろな代替医療が取り上げられている。しかし医師の側はというと、いまどき漢方薬でさえ、「こんなもの飲みやがって」というような反応をする人がいるくらい無知がどうどうとまかり通っている。自分が知らない治療は誤っている、と考えている医師があまりに多く、悲しい状態だ。

しかし現状のように患者側の方がむしろ詳しいという状況はあまり好ましいとは思えない。われわれは誤った情報に対し意見すべき立場であるからだ。私はというと、ようやく漢方薬をなんとか使えるようになってきたところで、まだ栄養に関する知識が全く不足している。何とか管理栄養士レベルの知識を得たいところである。

今日は大学卒業後初めて栄養物質に関する知識を増やそうと、ポリフェノールの勉強をしてきたのである。赤ワインの効果は確かに大きいようで、データも揃っていた。ただ馬鹿なことに、(やっぱり)懇親会ではついつい赤ワインをたくさん飲んでしまい、今へろへろでブログをやっている次第。

具体的内容についてはまた次回。

2005年02月22日

「気」の問題

東洋医学では「気」という言葉をよく使う。「病は気から」ということわざも東洋医学からきているのかもしれない。気分、元気、やる気、広くは生命力と考えることもできるのがこの「気」である。

昔、大学病院にいて頭頚部がんの治療をしていた。がん治療は治療の成否が生死という形で出るため、治療の良し悪しを数ヵ月後には目の当たりにすることになる。ところが、どうしても治療の良し悪し以外に成否を左右する要素があるように感じられた。それは性格である。

医師から与えられる治療法を快く受け入れ、欲求が大きすぎず、しかしないわけでもなく、焦りもない。「治ったらタバコが吸いたい」などという感じの人、こういう人の治りが大変に良い印象であった。大きい目標がある人は焦りのためか無理な治療法を選択肢がちであるし、目標のない人はどういうわけか治りが悪い。適度?な欲求が必要なんだと思う。

さて、現在の私の周りの話。

治療を考える上でやはり「気」の問題は欠かせない。気持ちの充実している人は治りが早いと思うし、マイナス思考ではいつまでも治らない。かといって思考を変えてくださいというわけにもいかないので、それぞれに合った治療法を考えないといけないのだろう。実際には難しいけれど。。。。

私も先日はインフルエンザで倒れてしまったけれど、過去に熱が出るのは日曜日と祝日、出勤日の朝には回復するということを繰り返してきた。これも「気」のための現象なのだと思っている。

昨今、「気」を損なうような過重な労働を強いられている人も多いように感じられる。「気」をすり減らさないような配慮がある職場の方が、最終的な利益は大きいと思うのだが、現代社会ではなかなかそうも行かないのだろうか?

2005年02月22日

子供の話

耳鼻科の診察をしているとついつい子供が泣くことに鈍感になってしまう。鼻水を吸引しては泣き、耳を診察しては泣き、説明中に泣いて、お母さんの診察中も泣いている、子供はそれが当たり前である。根拠はないが、お母さんが子供が泣くのを嫌がるほどに勢いよく子供が泣くということもあるように感じている。

子供の診察が多くて大変ですね、と言われることがある。大人よりも本人から得られる情報が少ないだけにそういう大変さはある。ただ、だからこそ少ない情報からどのようなことが起こっているのかを推測したり、大人の診察を応用したりして結構楽しく診察している。時間はかかるし、多少疲れることもあるが、泣くから大変ということはあまり感じない。

私の診察は子供が恐怖感を持たないように極力同じパターンを繰り返すようにしている。その中で得られる情報から判断して処方をしたり指導をしたりしている。

子供が自分から鼻を吸って欲しいと言って来ることは、子供に認められたようで嬉しい。「耳も見て」といわれることも少なくない。このように子供が自分の健康や体について興味をもつことは大いに歓迎すべきことであろう。私は
特定非営利活動法人地域予防医学推進協会
の会員として、昨年は京都で市民講座を担当するなど、ささやかな活動もしている。風邪予防に関しても紙芝居を作らないといけないのだけれど、なかなか進まないのが悩みの種である。

Yahoo京都ニュース
正しい習慣は幼児期から 紙芝居や人形劇で子ども健康教室

2005年02月20日

風邪3題

今日はちょっと考えさせられる日であった。

風邪とアレルギーを見分けるのは案外難しいということを書いたことがある。

2月9日「風邪と花粉症」

でも両者を間違えても風邪は時間さえあれば自然に治るし、抗アレルギー剤を飲んでも副作用の可能性は少ないから、なんて簡単に考えていた。

ところが間違えたのは仕方のないことなのだが、花粉症で免疫を抑制する薬を渡されていた人がいて、風邪なのに服薬してしまったということが起こってしまっていた。当然、風邪はかなり治りにくくなるし、下手をすれば肺炎?なんてことも起こり得る、ちょっと危ない印象だ。花粉症が真っ盛りになれば仕方のない処方であるが、あまり早い寒い時期からそういう薬を処方するのはいかがなものかと思ってしまった。よほど医師に見分ける自信があれば問題はないのだが、現実には判断はかなり難しいことが多いと思うがどうか。

今日、2人の風邪の治りそこないを診察した。こういう場合喉が痛くて、鼻水がでて、寒気が生じてくるわけであるが、これは漢方処方以外には救う道はない。抗生物質もダメ、消炎鎮痛剤はむしろ逆効果だし、抗ヒスタミン剤も鼻水を止める効果しかないだろう。かなりこういう人は多い印象であるが、漢方薬を使わないでは対応できないのではなかろうか?いたずらに処方をするよりも、「毛布に包まって寝ていろ」と言ってあげる方が親切かもしれない。

今日はインフルエンザB型が2人、A型はいなかった。熱のないインフルエンザを発見できたことが自分としては収穫であった。高齢者ではインフルエンザもB型だと熱がでないことがある。熱がでないのにインフルエンザかどうかということはなかなか判断が難しい。しかし、詳細に話を聞いて、舌と脈を診ることで疑いをかけることができた。実は調子に乗ってもう一人見つけたつもりで検査をしたら陰性であったのでまだまだ完全とは言えないが、今後流行を阻止するためのひとつのテクニックとして確立していきたいと思っている。

2005年02月18日

現代病

今日は東京漢方入門講座に参加した。もう参加し始めて4年目である。この講座からは本当にいろいろな学んできたし、まだまだ吸収しようと思っている。

講座の中では現代生活が体に及ぼす影響に考えさせられた。暖房が冷えを作るということには大いに納得できた。冷えて多少調子が悪くなっても、その方が長期的には体には自然であり、体には良いかも知れない。

でも・・。長期的に体に良くても、今日、明日、働けないと困るという人が私も含めてほとんどである。場合によっては、明日までに完全にして欲しいというように追い詰められている人も少なくない。子供さんが病気になっても病院には簡単に連れて行く時間が作れない人がほとんどである。

そういう世の中であるからその場が快適に安全にという傾向が強く求められている。一方で体質、体格などに注意を払う傾向はますます薄れているのであるが、そういうところに働きかけて未病を摘み取ることが医療の醍醐味であると私は思っている。

世の中ごと余裕のある状況にならないと、ゆとりのある医療は広がっていかないのかもしれないけれど、自分ができることをひとつずつやっていきたい。

2005年02月17日

今日のインフルエンザ

今日はインフルエンザが吹き荒れた。インフルエンザ疑いの人が10人。うち3人がA型、3人がB型、陰性が4人だった。最近、なりを潜めていたA型インフルエンザが少し勢いを取り戻している感じがする。何故今年はB型が先に流行したのだろう?例年と明らかに異なる傾向である。例年と気候の変化があるのだろうか?

森田さんのお天気ですか?に「今年と例年の気候はどこが違うの?」って質問メールを送ってしまいました(笑)。

2005年02月17日

桃の節句

ff98000a.jpgまだまだ寒いけれど、もう2月も半ば。ひな祭りが近づいてきました。あ~早く冬が終わらないかな。

2005年02月16日