子供の中耳炎から感じたこと~左右差について
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子供の中耳炎は両側にできて、大人は必ず片側にできます。畜膿もそうだからそういうものかと思っていましたが、ではなぜ畜膿は片側にできるのでしょう?
歯の治療をして、左右の体のバランスを注意深く先生に調べていただいて、ふと気づきました。
『もしかして、左右のゆがみが作られる前だから、子供の症状は左右均等に出るのではないだろうか?』と。これから考えるべき課題が増えました(笑)。次回少し突っ込んで触れようかな。歯科金属の勉強も必要かなあ・・。
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2009年04月12日
寒気に対する対応へのコメント
前回のメルマガの寒気に関するところで、脱衣所などの環境に関する考察がなかったとメールをいただきました。Iさん、いつもありがとうございます。
さて、問題は弱い寒気があるときに脱衣所でそれを明確に感じられるか、というところでしょうね。日本の寒い脱衣所だと、寒さを余計に感じ、余計に入浴したくなるでしょう。脱衣所に入るまでが勝負ということになりますね。入っても疲れるほどに温まらないようにしたいものです。
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2009年04月04日
健康を考えるにあたり必要な総論について
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健康を真剣に考える、この読者のみなさんでしたら、そんなことは当たり前!と思われてしまうかもしれませんが、どうぞお付き合い下さいませ。
私はまず大掴みで健康への方向性を考えるべきだと最近思うのです。
つまり、あなたの健康に必要なのは、プラスを増やすことなのか、マイナスを減らすことなのか、考えて下さい、ということです。
体が弱そうな人が、マクロビオティックの食事をしていたり、運動大好きで強そうな人がパワーヨーガをやったりしているのを見ると、本当にこれで良いのかなと感じてしまうわけです。
それでもある程度のところまでは健康になれるとは思いますよ。でも、その先には行かれません。
例えば、良いものを食べて健康になろうとするのは良いですが、それが自分の足りない部分を補ってくれるものなのか、自分に不要な老廃物を排出するのに役立つ、あるいは余計なものを入らないようにするのか、考えるべきでょう。ただ体に良いからと飛びつくのはNGです。
東洋医学の「補瀉(ほしゃ)」の考え方に似ていますね。体が弱い虚証の人は「補」、つまりプラスを補強していく必要があるでしょうし、体の強い実証の人は「瀉」、つまりマイナスを減らしていくことを考えていくことが必要です。
ヨーガや気功は概ね「補」だと思いますし、マクロビオティックはどちらかと言うと「瀉」になるのではないでしょうか?
ただし、健康以外の、たとえば能力開発とかでいろいろ実践されている方などはちょっと話が変わってくる可能性がありますが。
私が歯科で金属除去を始めたのは、自分へのマイナスを除くことが必要だと感じたからです。もっとプラスのエネルギーも欲しいのですが(笑)、自分にはマイナスを除く方がより健康になれると思うので。
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2009年04月04日
風邪を深く考えてみました~寒気時の入浴について
風邪のときに寒気なんかあると、風呂に入りたくなりますよね?
でもどのように入るのが良いのでしょうか?今日はそれを考えてみましょう。
風邪で寒気がでる場面とはどういうときでしょうか?
1以外は公式見解ではなく、私の個人的考えです。悪しからず。
1.風邪の初期。首筋から寒邪が入ってきたとき
2.何かに疲れて体が緩んでいて、寒邪に深くまで入られたとき
3.寒邪などの邪が体にあり、それを出せず力が尽きた?
1はまだ体力的には問題ありません。ただ、寒邪を追い払うためにこれからエネルギーを使いたいところですね。それに1が一番だるくて具合が悪い時です。子どもはやたら機嫌が悪くなります。
入浴したいという気持ちもおきないでしょう。ですので、できるだけ早く寝るようにしましょう。葛根湯が手元に欲しいところです。
2は最初からエネルギーが減少している状態で始まっています。風邪の初期のように感じますが、エネルギーが多少は残っているので寒気は少し弱めかもしれません。疲労の回復が最優先なので、やはり寝てしまうのが良いでしょうね。
3は邪のマイナスエネルギーと自分を守るプラスのエネルギーのせめぎ合いから、マイナスが少し勝ってしまった状態と言えるでしょう。プラスとマイナスの差は少しと考えられますから、入浴は問題ないでしょう。
入浴をうまく使うと、温まることでプラスを補えると考えられるので、早く治ることも期待できます。でも疲れるほどに温まると、プラスのエネルギーを消耗することになるので、長湯は禁物でしょう。
では、1,2,3をどのように見分ければ良いのでしょうか?
寒気の強さは1>2>3です。2と3は邪が体内ですから、通常は喉の痛みがあります。
「今まで絶対に具合が悪くなく急に来た」と思うなら2、
「そういえばこの数日何となく具合が悪かった」と思うなら3を考えると良いでしょう。
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2009年03月29日
良い医師の見分け方
良いドクターか、悪いドクターかを見分ける方法を考えてみました。
一番分かりやすそうなのは、治りが悪いときにはっきりと「治らないのだけれど」と伝えてみることです。
これは医師にとっても成長の機会なのです!私はそう思います。自分のプログラムを修正できるのですから。
でもときには、「歳だから仕方ない」とか、「痩せないからだ」ということを言われることがあるかもしれませんね。たとえそれが真実でも、患者さんとして反発したくなるのでは治療は上手く行きません。
治らない理由をきちんと考えていこうという姿勢、納得を引き出す態度、これらが大切なのではないか、と私は思うのです。厳しい指摘をお待ちしていますよ(笑)。
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2009年03月21日
花粉症治療~新たな展開へ
ある患者さんが、「外食をしたときと、コンビニ弁当などを食べた時に限って、花粉症の発作が起きる」と教えて下さいました。
私は万歳したいような、小躍りしたいような気分になりました。
というのは、保存料など添加物が花粉症の原因になっているかもしれないという考えを支持するにふさわしい患者さんだからです。
昨日も宴会の席上で、「コンビニのおにぎりが4か月放置されていたけれど、腐りもせず、原型を留めていたのには驚いた!」という話が出ていました。
私がさっき食べてしまった!お菓子にも保存料が入っていました。本で後から調べてみると「できる限り避けるべきもの」に分類されていました(!)。
大量生産、大量消費時代の弊害として、体に変調をきたしているということが起こり得ると常々思っています。
何かそういう経験をされたことのある方がいらっしゃいましたら是非教えて下さい。花粉症の治療も、もう原因治療を真剣に考えねばならない段階に来ていると思いますので、ご協力をよろしくお願いいたします。
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2009年03月15日
更年期障害への対応(案)について
患者さんが、「更年期障害だから仕方ないですよね?」ということをおっしゃる度に「それで本当に納得しているのかなあ」と私は感じています。最近では男性にも更年期障害があると広く認められるようになってきましたね。
でも私は「アレルギーだから仕方ないですよね?」と言って来られる患者さんと同質の違和感を持っています。
「じゃあ原因は何・・?」
「なる人とならない人の違いは何??」と問いたくなります。
説明されているようでされていないこの「更年期」という言葉に私は嫌悪感すら感じます。ホルモンの値で説明されますが、症状とホルモンの間に何かギャップを感じるのです。
東洋医学では「お血」、つまり血の滞りと解釈されます。観念的ですが、この方が症状とマッチした考え方で、私にはしっくりきます。
さて、そのお血への対応を食材で考えてみましょう。これは先日の中医学の講座で菅沼栄先生に教えていただいたものです。
お血への対応の原則は3つです。色の濃いもので血を活性化すること、辛味で循環を活性化すること、そして海の塩味で組織を柔軟にすることです。こういう説明はとても納得がいきやすいのですが、みなさん如何でしょうか?
ちなみに色の濃いものとしては、サンザシ、木クラゲ、黒豆、赤小豆。
そして循環を良くする辛味としては、ニンニク、ラッキョウ、サフラン。
最後に組織を柔軟にする海の塩味としては、海藻類、セロリ、蓮根を挙げることができます。
なかなか食材のことは普段考えないので、私も勉強になります。
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2009年03月08日
春がきたと感じる時~鼻出血について
春が近いなあ、と感じることがいろいろあります。
花粉症はそのひとつですね。陽気は良くなるのに気分は暗くなります(笑)。
私がとても春を感じるのは鼻血です。
陰陽の割合を八卦で言うと、2月は四陽二陰で、陽が陰よりも強くなる季節です。陽が強くなってくると、上半身に気がたまり易くなり、おまけに年度末が近くて、みんな血が上っていますので、余計に鼻血も出やすくなる、というわけです。
この季節の鼻血は、気が上っている分だけ止まりにくいようです。通常の処置ももちろんしますけれど、気が下がるように漢方薬を使うことも少なくありません。
気の向きをコントロールする、という発想は西洋薬にはないので、とても重宝します。西洋薬にも止血剤がありますが、気を下げる方がこの季節には有効な感じがします。
家で鼻血が出てしまったら、積極的に鼻を冷やすことを考えましょう。半身浴も気を下半身に集める意味で有効と思いますが、のぼせ易いので時間が長すぎないように配慮する必要があるでしょう。
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2009年03月01日
「めざましテレビ」にでました~鼻閉の話の続き
先週の木曜日朝にフジテレビ系「めざましテレビ」に出演しました。花粉症の鼻閉をどうするか?というテーマで9分の特集でした。ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんね。
その2日前に自分の診察室でインタビューを受けたのですが、質問の内容が難しかったので(苦笑)かなり勉強しました。
テレビの中ではあまり強調されなかったところですが、ちょっと面白いなと思ったことがありました。
それは、ネギと薄荷(ハッカ)の性質の違いです。
テレビでは、それぞれを使って、鼻閉が改善するかどうか実験していました。ネギによる改善は4人中2人、薄荷による改善は4人中1人でした。
両方で鼻閉が改善した人がいなかったということが、私にはとても興味深く感じられました。
それもそのはず、ネギは辛温解表(辛い味で温める性質がある、体の表面の邪を散らすもの、という意味)の食材、薄荷は辛涼解表(冷まして体表の邪を散らす)の生薬なのです。性質としては全く反対です。
浮腫になり循環が悪い粘膜には温めて邪を散らすネギ、熱を帯びた炎症が主体のときには冷ます薄荷が有効なのだと思いました。
最近の花粉症の人は、以前と異なり粘膜が赤い人が多いです。ですので、熱を帯びているときに用いる薄荷が有効な人が多いのではないかと思います。鼻の周囲を冷やすだけでも鼻通りは良くなるのではないでしょうか?
あくまでも推測です。やった方がいらっしゃいましたら感想をお聞かせ下さいね。lohas@jjclinic.jpまで!
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2009年03月01日
漢方薬の考察~通導散について
「つうどうさん」と読みます。あまり普通の医院では処方される機会は少なかも知れません。
私が漢方薬を使い始めて間もないころ、ストレスでイライラしていて、めまいと耳鳴と肩こりのひどい方がいらっしゃいました。女性ですが体はがっちりした方でした。
通常の診療ですと、まず耳鳴とめまいに対応する軽い薬を処方してみるのが定石なのですが、イライラと肩こりをみて、何とか漢方薬が使えないか、と考えに考えて選んだ処方でした。案の定、すべての症状が軽快し、私も大変満足したことを思い出します。
先日、Sさんが診察のときに面白いことを言われました。Sさんには他の漢方薬を用いていて、強烈にのぼせと肩こりを治療していました。しかし今ひとつの印象のようでしたので通導散を使い、感想を聞きました。
「肩こりは残るけれど、何だか気分がよくなるし、周りの人も集まってくるように感じます。」とのことでした。
共鳴ということがあるのかどうか分かりませんが、実は前に処方した内容と比べて、通導散には気めぐりが良くなる生薬が多く配されています。もしかして、気めぐりの良くなったSさんが周りの人を引き付けたのか?と考えてしまいます。当初、顔が真っ赤だったSさんですが、今では普通の顔色に戻られています。
ストレスによるのぼせの方は本当に多いです。めまい、耳鳴、難聴、不眠、高血圧、肩こり、頭痛・・いろんな症状が一気に出てきます。当てはまる症状が多い方には漢方薬をお勧めします。
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2009年02月22日