そろそろ花粉症の準備をしましょうか?
花粉症のシーズンがこれから到来します。ちなみに花粉症とは、花粉(多くはスギ花粉ですが)によって引き起こされるアレルギー性鼻炎です。念のため。
現在、増加し続けている病気といえば、アレルギー性鼻炎と悪性腫瘍(癌)です。医療が進歩しているのに、研究もどんどんなされているのに、どうしてこんなに増加するのでしょう?
全く個人的な実感ですし、複合要素が絡んでいるとは思いますが、癌はストレスの関与、アレルギーは生活習慣の関与が大きいのではないでしょうか?
別のところで偉い先生が、どちらも食事内容と添加物が原因だ!とおっしゃっていましたが、それにも反対ではありません。
とにかく花粉症の話ですから、これを中医学的に掘り下げて考えて見ましょう。
中医学では、アレルギー性鼻炎は防御機能(これは「肺」に当たります)の低下と考えるようです。防御の力がない「肺気虚」という状態がどうして生じるのでしょうか?
これを語るには五行説を考えないといけません。防御機能である「肺」が弱るのは何故か?まず、「肺」の親である「脾」(消化機能)がしっかりしていない可能性があります。
「脾」がしっかりしない理由、これは、冷たいものや体を冷やすものをを食べ過ぎたり、高カロリーの食事で胃腸に負担をかけたりすることです。思い当たることはないですか?私もスターバックスで今、抹茶ラテを飲みながら書いているのですが、まさにこの状況のことです(><)。
そして、「肺」には宣散作用と言って「気」が発散していく作用があります。この働きと逆に「気」を体内に蓄える機能を持っているのが「腎」です。この「肺」と「腎」の働きは同調するので、「腎」が弱ると「肺」も弱くなります。
さて「腎」が弱ってしまう理由、それは過労や睡眠不足です。みなさん、いかがですか?耳の痛い人も多いのではないでしょうか。
少し時間はかかるかもしれませんが、以上のことに気をつけて「肺」の働きを守ればだんだんアレルギーがなくなるかもしれませんよ。
今年は花粉が少ない年と言われていますけれど、毎年花粉症が出てしまう方、体質改善では間に合わない方は、2月初旬前後に医療機関に行きましょうね。
メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より
2006年12月31日
折角クリスマスなのに、なんだか文句が多いです
折角クリスマスなのに、なんだか文句が多いです。
街はあまりにうるさく、結婚式場では担当の方に「こちらのロッカーが『でかい』ですよ」と言われひっくり返りそうになり、地域や個人がイルミネーションを競っていることが気に入らず、神道までバーチャルになるなんて。
新興都市のS市に行きましたが、ここのイトーヨーカドーは騒音がひどかったです。みんなが何も感じていないのが不思議だと、家族で意見が一致しました。これでは街全体がおかしくなってしまう!
企業が提供するサービスが各方面で低下していることにもっと反論しないといけないと痛感することが多いです。
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2006年12月23日
病気の考察からロハス生活へ
知人のドクターS氏からメールをいただきました。ありがとうございます!
耳鳴りの一般的な投薬をしましたが全く変化なく、非常に寒がりであることがわかり人参養栄湯という体を温める処方で治ったというのです。
人参養栄湯の温める効果が良かったのか、この方剤のベクトルが患者さんに合っていたのか、まだ考え中なのです。
ただこの事実は、体質が病状に与えるものの大きさを教えてくれている感じがします。
病気になってから医師に何とかしてもらおう、というのは重症の病気のときには仕方のないことです。年齢からくる症状も仕方がないでしょう。
しかし軽症の病気は、普段の生活の中で何とかできるものが多いのではないでしょうか?体質も長い時間かけて生活習慣を見直すことでなんとかなる部分も多いのではないでしょうか?
それを考えるのがこのメルマガであり、ロハス生活につながる道のひとつであると私は思うのです。
ちょっと硬いですね
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2006年12月10日
インフルエンザワクチン 1回接種?2回接種?
今日、23区内での今期初のインフルエンザ報告を聞きました。あたたかいのでまだまだだと思っていましたが、確かに乾燥してきましたからね。
「注射は1回ですか、2回ですか」とよく聞かれます。
私はそのときにこう答えるようにしています。
このワクチンの添付文書(説明書)を見てください。
「・・・生後6ヶ月以上1歳未満は1回0.1mL、2回接種して下さい」
と書いてあるのですが、
「2回接種する場合には4週間の間隔をあけて・・」
と次に書いてあり、何が正しいのかあいまいなのです。
アメリカでは3歳以上で0.5mL接種するそうです。だったら13歳未満なら
2回接種するという考え方も間違いではないでしょうね。詳しくはこちら。
みなさんはもうインフルエンザワクチンを打ちましたか?
打った後に体調が崩れることがあるので、体調万全のときを狙って打っておきましょう。
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2006年12月09日
見えないものへの畏怖
耳鳴りの治療について考えていました。
私が考えていたのはストレスによる耳鳴治療です。どんな薬を飲んでも治ったことがない人で、以前に黄連解毒湯で少しだけ耳鳴りが良くなった人の治療の続きです。
ストレスは中医学では肝気鬱血と言って肝の経絡(ツボを結ぶ線ですよ)に気が渋滞すると言われています。ですので治療としては、肝の経絡にある余った気を捨てる(瀉する)ことが中心になります。
確かに黄連解毒湯にもそのような作用があります。でも竜胆瀉肝湯の方がより目的に合いそうです。さて、では保険診療ではどんな人にこの処方が使えるのかというと、膀胱炎、尿道炎くらいのものです。
「むむむ・・・保険診療はムリか。中医学の教科書には竜胆瀉肝湯がストレス性の耳鳴治療の最初に書かれている処方なのに・・・」と残念に感じたのは言うまでもありません。
でも、そういう薬もあるのだけれど、と一応その患者さんに話してみました。
すると患者さんは驚いた表情でこう言うのです。
「私、膀胱炎があるんです!」
私も呆気に取られてしまいました。保険病名に堂々と「膀胱炎」と記載して処方をお出ししたことは言うまでもありません。何かの偶然でしょうか?
しかし次に同じ話をした患者さんも「とても尿の出が悪くて困っていたのです」ということでした。二度びっくりです。やはり耳鳴りと膀胱炎の間には何か関連があるとしか思えません。
結果はまだ出ていないのですが、効果が出そうな予感がします。西洋医学者は、これだけの事実があっても関連を認めず単なる偶然と言い張るのでしょうね。私には見えないつながりが感じられるのですけれど。
メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より
2006年12月03日
日経CME座談会2006年11月29日「地域に根ざした花粉症治療を考える2007」
花粉症の低年齢化にどう対処するか
東京の花粉症予測と対応について
2006年11月29日
夕刊フジ2006年11月28~30日
「インフルエンザ今年の傾向と対策1・2・3」
2006年11月28日
口腔アレルギー症候群について
とある講演会で、「口腔アレルギー症候群」について聞いてきました。
口腔アレルギー症候群
シラカバとかハンノキの花粉症の人に多いのです。シラカバはブナ目カバノキ科カバノキ属、ハンノキはブナ目カバノキ科ハンノキ属です。
余談ですが、人工甘味料のキシリトールの原料はシラカンバ樹液のようです。
こういう花粉に対するアレルギーを持っていると、それらの花粉の性質と似た性質を持つ抗原を持つ果物や野菜に対するアレルギーが生じてきます。これが口腔アレルギー症候群なのです。
私のクリニックでも今まで記憶では2名いらっしゃいます。リンゴ、ビワを食べると口の周りが腫れてしまうとのことです。
リンゴもビワもバラ科の植物なのですね。各種の報告でもバラ科の果物、特にリンゴで症状が出ている人が圧倒的に多いです。
バラ科の果物が列挙されていますよ。
もしかしてこういう事件?も口腔アレルギー症候群かもしれないと思ってしまいます。意外に患者さんが多いのかもしれませんね。
給食アレルギー事故年300件、原因最多は果物
講演の途中、ハンノキ属のオオバヤシャブシという植物が気になりました。いや、単に名前が覚えられず、あとから調べたというのが本当のところです。
ところが、この植物、少し問題になっているようなのです。
養分の少ないやせた土地に強く、生長が早いために治山や緑化を目的に植樹されているとのこと、一時期のスギの話と似ていますね。そして既に六甲山系では特異な花粉症を引き起こしているとのことです。
この植物は全国的に新興住宅地に植樹されているらしいので、注意が必要でしょう。季節が同じとは言え、スギ花粉症と思っても、果物を食べたあとに口の周りがかゆくなるようでしたら、オオバヤシャブシを含めたハンノキ属のアレルギー検査が必要と思われます。
メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より
2006年11月26日
めまいと気管支炎の予防について
今週、めまいの患者さんは減りましたが、気管支炎の人は相変わらず多いです。
めまいは気候の影響もあると思いますが、たいていは三大原因であるストレス、睡眠不足、疲れがあります。ですので、かなり予防できるのではないかと思います。
問題は気管支炎です。どう予防するか、作戦が必要です。
風邪をひいて5日目に喉が渇かないようにすればいいのです。まずは風邪の5日目を認識するところから始めましょう。まず、鼻水、熱発から頭痛、喉の痛みが昨日から始まって、今日増してきた、というところがだいたい5日目です。
幼児は半分くらい、老人では1.2倍くらいをいつも想定しています。したがって、幼児は3日目、老人では6日目と考えます。もちろん個人差も多少はあります。
そこでしてはいけないことなどを書いてみます。
1)ストレス、睡眠不足、疲れ
めまいと同じですが、これらも喉の潤いのために大切なのです。
2)部屋の乾燥
加湿器などで調整しておきましょう。
3)飲酒
これは意外に多いのではないかと思います。喉が脱水状態になりますから、
気管支炎が生じやすくなります。
4)タバコ
気管の潤いが慢性的に乏しくなります。タバコをやめてもすぐに潤いは改
善しませんが、吸い続けると気管支炎がいつも生じやすくなるでしょう。
上記3つは即効性があると思います。いつも診察のときには原因をほじくり出して(笑)指導するように心がけています。
禁煙は即効性がないですが、長期的には価値のあることだと思っています。
昨今、気管支炎の方が増えているのは、私はストレス、睡眠不足、疲れのためではないかと考えています。
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2006年11月18日
今週の病気の傾向
今週の診察でとても特徴的だったのは、気管支炎とめまいの患者さんがとても多かったことです。
あまり知られていないことですが、気管支炎は風邪をひいてから5から6日目に一番かかりやすいのです(あくまで私見ですよ)。
11月7日、8日に気管支炎の患者さんが多かったことを考えると、11月1日か2日ごろに何かが起きていると考えました。
ところが、気象庁のホームページで気温、湿度の値を確認してみましたが、何も特徴的な数値はありませんでした。めまいも増えているので湿度に変化があるものと確信を持っていましたが、あまり変化はないですね。
ローカルな風邪の流行だったのでしょうか??めまいの原因はわかりません。
原因がよく分からず、何か消化不良です。まあ仕方ないですね。
メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より
2006年11月12日