子供の話

耳鼻科の診察をしているとついつい子供が泣くことに鈍感になってしまう。鼻水を吸引しては泣き、耳を診察しては泣き、説明中に泣いて、お母さんの診察中も泣いている、子供はそれが当たり前である。根拠はないが、お母さんが子供が泣くのを嫌がるほどに勢いよく子供が泣くということもあるように感じている。

子供の診察が多くて大変ですね、と言われることがある。大人よりも本人から得られる情報が少ないだけにそういう大変さはある。ただ、だからこそ少ない情報からどのようなことが起こっているのかを推測したり、大人の診察を応用したりして結構楽しく診察している。時間はかかるし、多少疲れることもあるが、泣くから大変ということはあまり感じない。

私の診察は子供が恐怖感を持たないように極力同じパターンを繰り返すようにしている。その中で得られる情報から判断して処方をしたり指導をしたりしている。

子供が自分から鼻を吸って欲しいと言って来ることは、子供に認められたようで嬉しい。「耳も見て」といわれることも少なくない。このように子供が自分の健康や体について興味をもつことは大いに歓迎すべきことであろう。私は
特定非営利活動法人地域予防医学推進協会
の会員として、昨年は京都で市民講座を担当するなど、ささやかな活動もしている。風邪予防に関しても紙芝居を作らないといけないのだけれど、なかなか進まないのが悩みの種である。

Yahoo京都ニュース
正しい習慣は幼児期から 紙芝居や人形劇で子ども健康教室

2005年02月20日

風邪3題

今日はちょっと考えさせられる日であった。

風邪とアレルギーを見分けるのは案外難しいということを書いたことがある。

2月9日「風邪と花粉症」

でも両者を間違えても風邪は時間さえあれば自然に治るし、抗アレルギー剤を飲んでも副作用の可能性は少ないから、なんて簡単に考えていた。

ところが間違えたのは仕方のないことなのだが、花粉症で免疫を抑制する薬を渡されていた人がいて、風邪なのに服薬してしまったということが起こってしまっていた。当然、風邪はかなり治りにくくなるし、下手をすれば肺炎?なんてことも起こり得る、ちょっと危ない印象だ。花粉症が真っ盛りになれば仕方のない処方であるが、あまり早い寒い時期からそういう薬を処方するのはいかがなものかと思ってしまった。よほど医師に見分ける自信があれば問題はないのだが、現実には判断はかなり難しいことが多いと思うがどうか。

今日、2人の風邪の治りそこないを診察した。こういう場合喉が痛くて、鼻水がでて、寒気が生じてくるわけであるが、これは漢方処方以外には救う道はない。抗生物質もダメ、消炎鎮痛剤はむしろ逆効果だし、抗ヒスタミン剤も鼻水を止める効果しかないだろう。かなりこういう人は多い印象であるが、漢方薬を使わないでは対応できないのではなかろうか?いたずらに処方をするよりも、「毛布に包まって寝ていろ」と言ってあげる方が親切かもしれない。

今日はインフルエンザB型が2人、A型はいなかった。熱のないインフルエンザを発見できたことが自分としては収穫であった。高齢者ではインフルエンザもB型だと熱がでないことがある。熱がでないのにインフルエンザかどうかということはなかなか判断が難しい。しかし、詳細に話を聞いて、舌と脈を診ることで疑いをかけることができた。実は調子に乗ってもう一人見つけたつもりで検査をしたら陰性であったのでまだまだ完全とは言えないが、今後流行を阻止するためのひとつのテクニックとして確立していきたいと思っている。

2005年02月18日

現代病

今日は東京漢方入門講座に参加した。もう参加し始めて4年目である。この講座からは本当にいろいろな学んできたし、まだまだ吸収しようと思っている。

講座の中では現代生活が体に及ぼす影響に考えさせられた。暖房が冷えを作るということには大いに納得できた。冷えて多少調子が悪くなっても、その方が長期的には体には自然であり、体には良いかも知れない。

でも・・。長期的に体に良くても、今日、明日、働けないと困るという人が私も含めてほとんどである。場合によっては、明日までに完全にして欲しいというように追い詰められている人も少なくない。子供さんが病気になっても病院には簡単に連れて行く時間が作れない人がほとんどである。

そういう世の中であるからその場が快適に安全にという傾向が強く求められている。一方で体質、体格などに注意を払う傾向はますます薄れているのであるが、そういうところに働きかけて未病を摘み取ることが医療の醍醐味であると私は思っている。

世の中ごと余裕のある状況にならないと、ゆとりのある医療は広がっていかないのかもしれないけれど、自分ができることをひとつずつやっていきたい。

2005年02月17日

今日のインフルエンザ

今日はインフルエンザが吹き荒れた。インフルエンザ疑いの人が10人。うち3人がA型、3人がB型、陰性が4人だった。最近、なりを潜めていたA型インフルエンザが少し勢いを取り戻している感じがする。何故今年はB型が先に流行したのだろう?例年と明らかに異なる傾向である。例年と気候の変化があるのだろうか?

森田さんのお天気ですか?に「今年と例年の気候はどこが違うの?」って質問メールを送ってしまいました(笑)。

2005年02月17日

桃の節句

ff98000a.jpgまだまだ寒いけれど、もう2月も半ば。ひな祭りが近づいてきました。あ~早く冬が終わらないかな。

2005年02月16日

今日の覚書

今日の覚書。

急に扁桃炎の患者さんが2人。副鼻腔炎による嗅覚障害も3人。昨日までしばらくお目にかからなかったこれらの疾患が急に本日現れたことには何か意味があるのか??

2月11日ごろから具合が悪くなった、という患者さんが多いのだが、何か気候との関連はあるか?

2005年02月16日

体格と疾患

環境が乾き、ストレスで乾き、コンピュータのある部屋はだいたい乾いている。そんな中、喉の必要以上の乾きに悩まされている人は多い。風邪の最後に喉の熱感が出るが、それも症状を増幅させる。

体格を意識して診察を行うと痩せている人ばかりにそういうトラブルが生じていることがわかる。痩せている人には辛い季節である。幸い明後日は雨が降るとか。インフルエンザも一段落するか?

2005年02月15日

反復性耳下腺炎

反復性耳下腺炎はあまりお目にかかることはない病気だが、大変に不思議な病気である。男児に多いけれど、学童に多い。自然に治ってしまうなど、あまり他の疾患にはない特徴がある。

土曜日、月曜日と一人ずつ患者さんが来院された。もちろん男子学童である。ご多聞にもれず繰り返している。一人は感冒様症状がある。原因不明の疾患で細菌性、免疫原性と言われているが、本当はウイルス性なのではないか?と疑いたくなる2日間であった。

2005年02月15日

インフルエンザ迅速検査

土曜日にインフルエンザの検査をした。検査結果は陰性だったが、バタバタしていてそれを患者さんに説明した後、片付けるのを忘れていた。

本来は捨てられて見返すはずのない検査結果である。しかし偶然にもそのまま放置されていたため再度見てびっくり。B型が陽性であったのである!

慌てて患者さんの家に電話して陽性であった旨を伝えた。検査結果が陰性であると判定するには慎重を要すると思った。十分な時間をかけて判断することが必要なようだ。

2005年02月15日

意外な敵

今日は意外な敵が現れた。のどが痛いという患者さん。口の中がピンクに染まっている!!

「あめでもなめましたか?」なんてやや批判めいたツッコミ。すると
「いや、歯医者に行ってきたんですよ」と返された。がーん。

歯垢を見るためのあのコマーシャルでもやっているピンクの液体か。。インジゴカルミンだったっけ?染色のための色素だよなあ。

のどの微妙な赤みを見分ける診療をしていると、ちょっとの色の変化でもいろいろ考えてしまう。あまりにピンク色が強くてさすがの私もそれが病気だとは思わなかったが、診察の邪魔には十分になる色だった。

まあ、結局はほかの所見が明確だったことと、ご本人が詳細にお話くださったことで事なきを得たが、今後は注意すべき染色液であるな、と思った。でも防ぎようがないな。。

2005年02月13日