インフルエンザ?「私は大丈夫」という英語
英語を学んでいる人は多いと思います。私も細々と勉強しています。
さて本日は、「私は大丈夫でした」(私はそれ(その病気)にかかっていませんよ)という英語です。これは思いつきませんでした。
I’m OK. で、もちろん通じますが面白くないですよね。
「それは私をわずらわせなかった」と表現します。
It didn’t bother me.
う~ん、やられた・・・。病気を主語にするのか。
すると、インフルエンザにはかかっていません Flu doesn’t bother me.ということですね。なかなか慣れていないと出てこない表現です。
この文章はbizcomのEnglish Trainer62 No19にでてきます。
私はこちらの教材のお世話になりもう6年目です。
また気になる表現がでてきたらご紹介します。
2020年03月06日
コロナウイルスの危険が薄れてきている?
東京の私の周りに限ったことですが、コロナウイルスの危険が大分薄れてきているのではないか?と感じることがあります。
まず一番気になるのは、インフルエンザB型が少し流行を始めていることです。ウイルスの流行は2つ同時には生じないと思います。インフルエンザが今年はおとなしかったのは、コロナウイルスが思っている以上に蔓延していたからだと私は考えています。そこでインフルエンザB型の人が複数確認されたということは、もしかするとコロナウイルスの伝播力が弱くなっているからではないか、という推測です。
もう一つは、気温が上がってきたことと、北海道、東北など寒い地域で広がり始めたことです。東京は人の密集度が高いので速くウイルスが広がりますが、東京以外の地方では比較的緩徐に広がっているのではないかと思います。現在、各地方で今生じていることは、東京の2~3週間前の状況なのではないかと推測しています。しかも現在、コロナウイルスに都合のよい寒い地域が感染拡大の中心であることも、コロナウイルスがだんだん寒い地域に追いやられていることの証左ではないかと考えます。
コロナウイルスは、まだ集団感染が南の地方に生じていることはありますし、決して油断はできません。しかし、感染経路が分かりにくい感染者が北に増えていることを考えると、人込みを避けさえすれば、だんだん危険は薄れてくるのかもしれません。
2020年03月02日
私の体調について
私は体調が狂わないように、他の人たちの何十倍も気をつけているということは、私をよく知っている人でしたらお分かりだと思います。それを医師として実践する中で、いろいろな状況にどう対応すべきかを常に考えて行動しています。もちろん私も何かをしくじって体調が悪くなることがないではありませんが、仕事量の割にかなり良い状態を保っていると自負しています。
一番大切だと思っていることはルーチンを崩さないことでしょうか?例えば、朝に30分のストレッチをしますが、これでさえも同じメニューで行います。そうすることで、体の小さな異常に気づけます。ほかにもたくさんのルーチンがあります。
そして感染症予防には、何といっても人込みを避けることですね。先日、混雑している電車への乗車を見送りました。やはり感染症が騒がれている昨今、長時間の電車への乗車は慎重にしています
私は風邪の専門家と称していますから、風邪をひくわけにはいきません。予防できない者に治療はできないというのが私の考えです。こんなことを書いてしまうとさらに一層、日常生活を気をつけて送らねばなりませんね(苦笑)。
2020年02月14日
寒暖差の影響~めまいにも・・
今日はとても寒いので、暖かかった昨日を考えると寒さが身に染みます。
さて、寒暖差について行かれない時には風邪をひきやすくなるので、衣服の防寒をどうするかをよく考える必要があります。他に寒暖差で注意が必要な病気といえば「めまい」です。
めまいはのぼせと共に生じることが多い病気ですが、疲れていて、あるいは胃腸を壊していて急に気温があがるとのぼせが強く出てしまい、めまいが生じます。案外めまいは注目されませんが、この2-3月は少し患者さんが多くなります。特に今年のような気候は要注意だと思います。対策は良い睡眠でしょうね。あとは暴飲暴食を避けることです。
イラストはめまいナビより
2020年02月06日
新型コロナウイルスをめぐる英語表現
英語学習をしている人は多いと思います。私もその一人ですが、今朝は驚きましたね。テレビでwalking pneumoniaという単語が出てきました。「歩いている肺炎」という意味ですが、先日、日本に上陸した新型コロナウイルスが、症状が出ない人が歩きまわって広がっていくことの表現だと説明されていました。
しかしAmerican lung associationのホームページを見る限り、感染力のある人が歩いている表現ではなく、あまり強く症状が出ていない状態の人で、健康に十分に配慮すべき人という意味のようです。油断すると発症するということがその意味であって、感染させて回る人という意味はあまりないか、あっても付加的な意味のようです。
2020年02月02日
花粉症による目のかゆみ
花粉症の季節になってきました。
年々、花粉症の方は増えているわけですが、とくに目のかゆみの強い人が多くなっています。ステロイド点眼薬を使用するケースもないことはありませんが、眼圧が上がりやすいのであまり好んでは使用しないようにしています。
気づいたのは、目のかゆみを訴える方は、やたら忙しい、あるいはきちんとした食事を摂らない人が多いということです。外食が多くなると食品添加物摂取が多くなります。それにサプリとか薬をたくさん飲む人も多く、飲料も多様になっています。それらすべてに食品添加物が入っていると考えると、結構な量を摂取していて、これが一因になっているのではないでしょうか?
目のかゆみがでる皆さん、一度ご自分の食卓を見直してみましょう。それだけで症状を軽減できるはずです。
2020年01月26日
嗅覚セミナーに行ってきました
味覚や嗅覚障害をもつ患者さんが増加しています。日ごろ困る症状ですし、五感をひとつでも失うことはQOLにも大きく影響することは間違いありません。味覚嗅覚障害の治療は重要な割に、あまり行われていません。
当院の味覚外来で久しぶりに新患を受け付けたところ、問い合わせが数件あったようです。分院の新中野耳鼻咽喉科クリニックでは、嗅覚に関する専門外来を立ち上げるべく、現在精力的に準備を進めています。先日の連休も”嗅覚冬のセミナー”という合宿形式の泊まり込みセミナーに参加してきました。嗅覚研究の専門家が数多く参加されていました。
もちろん現在でも、味覚嗅覚に関するお悩みに対応しておりますので、どうぞご相談ください。
2020年01月19日
アレルギー性鼻炎、花粉症の治療戦略
昨日は大鵬薬品工業(株)から依頼のあった、
アレルギー性鼻炎の薬の使い方について話をしました。
薬の効果と眠気との関係、花粉症の漢方薬を考えるときに、寒い季節、温かくなってから、温かさが続いてからと使う処方が季節ごとに異なることなどをお話ししました。
やはりアレルギー性鼻炎の薬の調節性、確実性という意味で抗アレルギー剤がかなり堅実です。従って抗アレルギー剤をベースに個々の体調に応じて漢方薬を加えていく戦略が患者さんのためには良いのではないかと話しました。
漢方薬の話はあまり興味をもっていただけないかもしれないと内心思っていましたが、
抗アレルギー剤との相性のこともあり、社員の方たちの受けもよく、深いところまで話をすることができました。
機会を与えてくださった社員のみなさまに
この場を借りて感謝申し上げます。
2019年11月29日
高齢者の難聴と認知症
今月は院内研修として「高齢者の難聴と認知症」というタイトルで話をしています。
この話の発端は、Lancetという有名雑誌に「認知症の関する修正可能な9つのリスク要因のうち、難聴が最上位である」という報告がでたことです(Livingston G et.al: Lancet390(10113): 2673-2734, 2017)。
この9つのリスクとは、難聴、低教育、高血圧、肥満、喫煙、うつ、運動不足、社会的孤立、糖尿病だそうです。
補聴器の認知症に対する効果も出ており(Amieva E, et al: J Am Geriatr Soc63: 2099-2104, 2015)、早期の補装具(補聴器)使用や人工内耳も選択肢として重要なのだなとあらためて思いました。
余談ですが、私が面白いとおもったのは、高齢者が騒音下で話が聞き取りにくいこと、離れると聞きにくいことには科学的データがあることです。高齢になると必要なSN比(信号対雑音比)が大きくなること(Sato H, et. Al: J Acoust Soc Am117: 1157-1167, 2005)、残響の負荷に弱くなるため、距離が離れた時に直接届く音と残響の音が混在しやすくなる(Nabelek AK, et. Al: Handbook of clinical audiology 3rd ed. : 834-848, Williams& Wilkins, 1972)ことが理由として挙げられていました。
2019年10月20日
耳鳴りの治療
耳鳴りは耳鼻科の中ではとても治療が難しいとされています。大学病院でも耳鳴りの患者さんに治らないことをとくとくと説明する先輩がいたものです。
しかし耳鳴り治療が難しいといっても、漢方薬で改善の道筋ができる方が少なからずいらっしゃいます。今日は大学病院耳鼻科で見放された方が、漢方薬の、しかも割と単純な処方をしただけで(今回は八味丸でした)、かなり改善しているのを目の当たりにしました。最近では、さらにいろんな著効例もでてきています。
漢方薬にはこういう独特な魅力があります。当院では理事長の私が常勤の医師たちに漢方薬の使い方を月に1回レクチャーしてレベルアップを図っています。漢方医学は経験医学という側面もありますので、みな試行錯誤しながら対応能力向上を目指しています。
2019年07月23日