食餌アレルギーの報道に関して2
食餌アレルギーの報道番組で「こういう時代だから(仕方ない)・・」と軽々しく発言していることに先週は憤慨しておりました。
関与しているのが明らかだと思われる時代背景についてみなさんで考えてみませんか?と言ったことに対して多数のメールをいただきました。ありがとうございました!早速ご紹介します。
Nさんからのメール
> 私は全くアレルギーがありません。スギ花粉を浴びながら育ったためか、
> 虫下しが小学校高学年まで必要な、生活環境だったからか、雑菌の多い
> 田舎を駆け回りながら育ったからか。「ハタ!」と気づいたのは、子ども
> のころの食生活のおかげではなかったか、ということです。
そうですね。どのくらい昔か分かりませんが、コンビ二が出来てからだと思うのですが、かなり食生活が変わった感じがしますよね。私の行くレストランのマスターも、トマトペーストひとつでもしっかり作らない手抜きのものを出している店が多いし、それに気づかない客も多いと嘆いていました。
IMさんからのメール
> とくに治療は受けず、添加物は極力さける。甘い飲み物は摂らない。肉
> はほんの少し。野菜もなるべく農薬の少ないものを選ぶ。お風呂でも無
> 添加石鹸だけしか使わない。できるだけ歩く。
> 完治とまでは行きませんが、かなり良好な状態が保てています
IMさんは漢方治療を始めてから、その効果よりも健康、病気、食物や環境についての考え方が変わったとおっしゃっています。そして不自然な暮らしがアレルギーの原因ではないかと考えておられます。
私もこの考え方は好きです。そして漢方と付き合うようになってからいろんな考え方が変わったところは私と同じですよ。不自然さが気になるのですよ。
紙面の都合で、今回はお二人からの情報のみ掲載しましたが、これからも少し続きそうなシリーズですので、もしもアレルギーがこうしたら治った、軽くなった、という情報(癌でも構いません)をお持ちでしたら、ぜひlohas@jjclinic.jpまでお願いいたします。
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2008年05月24日
食餌アレルギーの報道に関して
食餌アレルギーの報道番組を見ました。その中であるコメンテーターの興味深い発言がありました。
「みんなが花粉症も含めて、何らかのアレルギーを持っている時代です」
「こういう時代だから、食事アレルギーなどは個性と思い、普通に接しよう」
私は少しずつしか進めることのできない食餌アレルギーの治療をお子さんが受けている姿をみて、
「早くアレルギーの原因になっている時代背景を明確にして、アレルギーがなかった時代に戻したいものだ」と思って見ていました。随分違います。
現在のアレルギー治療には、根本的にアレルギーをなくすだけの決定的な治療方法がありません。しかし昔はアレルギーの人は少数だったわけですから、何かが背景で原因になっているに違いありません。
私は私なりに睡眠不足とストレスにより、粘膜の乾きを呼んで、粘膜が過敏性を増しているだけなのではなかろうか?と考えています。でも、これを確かめようとすると、まず動物実験から始めないといけないので無理そうです。
医療界には薬で収まれば良い、というムードがあります。私も抗アレルギー薬を処方するわけですから、片棒をかついでいるわけではありますが、このムードは気に入っていません。
そうしたら報道まで、「こういう時代だから・・」なんて軽々しく発言してしまうので、なかなかこの流れを止めることができません。
医療が進歩している現在、目だって増え続けている病気は癌とアレルギーです。時代背景が関与しているのは明らかだと思います。生活を変えることは容易ではありませんが、この時代背景についてみなさんで考えてみませんか?
アレルギーがこうしたら治った、軽くなった、という情報(癌でも構いません)を募集します。lohas@jjclinic.jpまでよろしくお願いいたします。
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2008年05月17日
のぼせとかゆみの対策~耳がかゆい人が来院されて
急に耳のかゆみを訴えて来院される方が大変に多かった1週間でした。
理由として考えられることが2つあります。
1つは気候です。
雨模様ではありますが、確実に気温が上がってきています。のぼせの話を書きましたが、体の中のエネルギーがだんだん活発になってきて、体の上へ上へと上昇する季節です。
すると、温度が上がって頭部の皮膚や粘膜が悲鳴を上げて、少しの刺激でも目のかゆみ、耳のかゆみが生じてきて、中には喉がかゆいと訴える人もでてくるのです。
2つ目はストレスでしょうか。
この季節は新入学や異動などがあり、何かとストレスの多い時期です。初めのうちは気合でがんばるものですが、その気合は体の中では熱になりますので要注意です。
なぜなら、熱はやはり体の中で上に昇りますので、首から上の皮膚や粘膜に影響を与えてしまいます。
これらのエネルギーを制御して良い方向に意識して持っていくと、逆に仕事の能率も上がります。そのためには悪化要因を排除することが重要なのです。
体の上に上がったエネルギーを処理するには、エネルギーを循環させて体の下に下げるか、エネルギーの勢いを冷ますか、ということになります。
ストレスはそれ自体がエネルギー循環を妨げるので、できるだけ減らしておきたいですね。あとは便秘や胃もたれはエネルギーが降下するのを妨害します。エネルギーを一番安全に冷ますには十分な睡眠が良いのではないかと思います。
直接冷たいもので体表から冷ますと、循環自体が悪くなる可能性があるのであまりお勧めはしません。一時的には気分が良いかもしれないですがー。
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2008年04月20日
風邪について最近思うこと~どこまで治療するか
最近、風邪についてちょっと考えていることがあります。
それは、治療が上手く行ったな、と思う人ほど次の風邪を簡単にひいてしまうということです。
う~ん・・・。どうしてかしら。気のせいなのでしょうか?
特に漢方薬を使用して治療がキマッたときは、劇的に良くなる印象があります。しかし、自分がどうして風邪になってしまったのか、などと生活を見直す機会を奪っているのかな?と考えているのです。
子どもの治療でも同じことが言えます。
すぐに鼻水を止めて欲しい、と言うみなさんの気持ちはとても良く分かります。でもお子さんを強く育てたいという観点から言うと、あまり手を貸さない方が良いのかもしれません。
先日、とあるお母さんともお話しましたが、後遺症が残らないような程度に手を貸していくということが大切なのかもしれません。
覚えておきたいことは、子どもは病気に耐えることだけで強くなっていきますが、大人は強くならないので、生活を見直さないとまた病気になってしまうということです。
大人は子どものように柔軟ではありませんから、病気を、生活パターンを見直す機会ととらえては如何でしょうか?
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2008年04月06日
コレステロールが低いほうが危険・・?
いつかこういう話題がでるのではないかと思っていました。なお、新聞記事が読めなくならぬように「ウェブ魚拓」と「TinyURL」を使用しています。
コレステロール、低い方が危険=男性は高いほど死亡率減る~富山大など
記事1 記事2
17万人の分析とのことですので、無視できませんよね。以前もメルマガで書いたことがありますが、心筋梗塞などの血管の病気ではリスクが下がるようですが、免疫力が落ちるのではないかと指摘している本もあります。
4月から特定健診が始まります(具体的にはよく知りません。ごめんなさい)。コレステロールの適正値が自分の場合いくつになるのか、一応参考になるサイトを挙げておきます。
1分で判定!あなたのコレステロール目標値-特定健診・特定保健指導All About
でも45歳を超えるだけで総コレステロール値は240mg/dl未満から220mg/dl未満が適正値になるのだとか。新聞記事とは随分と値に開きがありますね。
こういう内容では保険会社のサイトが参考になると思います。
共栄火災~お役立ち情報「見直されるコレステロール」
私はこういう情報では、心筋梗塞の生じやすさよりも、総死亡率の方が重要な感じがします。あまり厳格な管理はどんなものか、と思っていますけれど、みなさんは如何感じられたでしょうか?
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2008年03月29日
ホントに花粉症ですか?本当に花粉症が悪化したの?
花粉症は日本人全体の大問題であると思います。しかしいくつか知っておいていただきたいことがあります。
花粉症の診断ですが、血液検査で陽性だから花粉症!ということがかなり言われているようです。しかし、これはあくまでも花粉に反応し得る体であるということを言っているに過ぎません。
一番大切なことは何か?それは花粉が飛んだであろう日、つまり暖かくなったり、風が強く吹いた日に症状が増悪することが確認されることです。
大体はそういうことがあって花粉症だろう、と暫定診断されて血液検査をすることになるのですが、時として天候との相関がはっきりしないこともあるのです。実はホコリに反応しているということもあります。
症状も確からしい、血液検査でも陽性となると花粉症か、というとそうとも言い切れません。鼻汁内に好酸球というアレルギーを起こす細胞ががあるかどうかを調べて、症状、血液検査、鼻汁中好酸球の総合判断ということになります。花粉エキスによる症状の誘発までやるのが正式な診断法ですね。関連サイト1 関連サイト2
目の症状を訴える人が多いですが、結膜にアレルギーに関わる細胞が誘導さ
れるかどうかは、あまり問われないようですね。関連サイト
私はこれらの診断には大きな落とし穴があるように感じます。今日の鼻水が花粉によるものか、風邪によるものかを鑑別することはできないのです。以前から脈の重要性を話していますが、脈は花粉に反応すると、浮いてくるようです。これはリアルタイムで都合が良いです。ただし逆に、花粉症の人がこの季節に風邪をひいたときにはあまり有用なツールではなくなります。
昨年のような花粉の少ない年から花粉症になったと訴える人、それと生活が変わらないのに急に薬が効かなくなる、とくに症状の抑えが全く効かない感じの人は、ホントに花粉症なの?花粉症が悪くなったというのは本当??と思いながら脈をみることが多いです。
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2008年03月23日
(再掲)風邪と花粉症の区別について
2月までは「花粉症になりました」という患者さんの半分以上が風邪、という状況が続きましたが、3月に入り花粉が本格的に飛散し始めて、花粉症の患者さんが多くなってきました。
こうなるとかえって風邪の患者さんを見分けるのが難しくなります。花粉の攻撃を受けるだけで脈は浮いてしまうので、風邪があっても花粉症の人では頼りの脈の診察が役に立ちません(涙)。
あと頼りにするのは、気候と症状の移り変わりが一致しているかどうか、ですね。これはかなり話を聞かないと分からないのですが、花粉症の患者さんは気温が高いときや風が強いときには明らかにくしゃみ鼻水が増えます。
先日、花粉症調査のお願いをしました。
こんな調査をしなければならぬほど、花粉症と風邪は見分けるのが難しいのですよ。この調査は花粉症と風邪がどのくらい違っていて、どのくらい同じなのかを知るための基礎調査です。
何でこんな調査をしようと考えているのかというと、花粉症も風邪も、東洋医学的には、風邪(ふうじゃ)が外から体に入ってきて、体がいろいろに反応するということでは同じだからです。
当方の診断の精度を上げるために必要な調査ですので、もしもご協力いただけるのであれば、lohas@jjclinic.jpにメールを下さい。症状記入用紙を返信いたしますので。
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2008年03月09日
またまた花粉症のお話(皮肉調)
スギ花粉症の症状が出ていると訴える患者さんが増えてきました。
先日、とある有名医学雑誌の付録についてきた「患者さんのための花粉症治療」という記事を読んで、苦笑苦笑の連続でした。
症状の内容や強さと薬をできるだけ合わせるために、よく患者さんの話を聞きましょう、ですって・・・。当たり前のことじゃないですか??
サプリメント関連の販売も、「これを飲んだら症状が軽減できる」というようなレベルの話がほとんどですね。あーあ。
何でもっと花粉症にならない体を作る、というような真剣な議論が起きないのですかね?手軽なところでは東洋医学の勉強が役に立つと思いますけれど。
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2008年02月10日
花粉症~ちょっと遅いけれど予防の話
スギ花粉症の勉強を中医学的にしてきました。
昨今花粉症も変わってきたということです。何が変わったかというと、以前は「風寒型」つまり寒がり、頭痛で口は渇かない、風邪の初期症状と同じような症状の人がほとんどだったとのことです。
ところが、昨今は「風熱型」「湿熱型」と呼ばれるような、熱感をもっている人、水分を処理しきれない人が多くなってきているようです。これは私の実感と一致します。
熱を生むのは多くはストレスと睡眠不足、そして水分を処理しているのは胃腸の働きです。あまり胃腸の働きは花粉症では重要視されませんが、胃腸を整えるだけで花粉症にならずに済む人も少なくないのではないでしょうか?
もうシーズンインしてしまったので、もう少し早く言えばよかったかな?
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2008年02月03日
花粉症の情報にもの申す
スギ花粉症のことをときどき書いています。
新聞にもでかでかと「東日本は大飛散~昨年の最大3倍」などと見出しが躍ります。日経新聞1月25日の記事を読んでみましたが、どこにも例年よりはやや少ないということは書いていないのです。
まあ確かに症状は昨年との比較でないと語れない部分はあると思いますが、昨年の花粉量が少なかったことをもう少し情報として入れるべきではあると思っています。花粉飛散量は平年並みかやや少なめということを説明して、みなさんにもう少し落ち着いてもらおうと躍起になっているところです。
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2008年01月27日