第3回楽しい中医学倶楽部申し込み受付中です

◎第3回楽しい中医学倶楽部
 7月14日(土)17:30~20:30 小石川後楽園涵徳亭にて
 テーマは「不老長寿」です。まだまだ残席多数です(苦笑)。初めての方でも楽し める内容になるようにしていますので、是非ご参加をご検討下さい。

 ご質問はlohas@jjclinic.jpまでお願いします。

 セミナーがどんな雰囲気か、以下のサイトをご参考にして下さい。

 第1回楽しい中医学倶楽部

 第2回楽しい中医学倶楽部

メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より

2007年06月24日

第2回楽しい中医学倶楽部

6月9日18時から3時間、ドクターロハス主催「第2回楽しい中医学倶楽部」が四谷の会議室で開催されました。今回は前回よりも多い15人のご参加をいただきました。

今回の内容は下記のような内容でした。
 1)「気」とは何か?
 2)「気」に関する実験
 3)「気」の性質・・感情から
 3)「気」を増す手段
 4)「気」を感じよう!
 5)「気」を扱う注意点

「気」とは何か?というところでは、○×方式の問題で、本多先生に柔らかく説明していただいたので、どんなものであるのか、だいたいお分かりいただけたでしょう。

講義風景

私は個人的には、漢字からのイメージが頭に入りやすかったです。米を炊くときに出る蒸気のイメージである「氣」。この文字の上の部分である「气」は流れる雲のイメージであり、雲を流れさせる見えない力が「気」であるいう解説には思わず納得してしまいました。

「気」の実験もしました。

内火実験

「気」は圧すると熱を生じるということが言われていますが、これを物理実験で証明してみよう!という全く初めての企画でした。これは空気を圧縮することで綿が燃えるという実験だったのですが、実は器具を探すのが一苦労でした。さらに練習のときに火がつかないことがあったりして、火をつけるまではソワソワ落ち着かない気分でした。当日の実験ではうまく火がつきました。こうして生じる熱が体のいろんなところに支障を来たしているということが実感されました。

「気」は感情に大きく左右されるということも、実感に則したものだったので、理解はしやすかったですね。悲嘆にくれる人が病気になりやすいのも、理屈どおりだったので驚きました。

「気」を補うための処方に関して、私は、四君子湯、啓脾湯、帰脾湯を挙げました。また、「血」も補う処方として、十全大補湯と人参養栄湯を挙げ、それぞれ生薬から解説を入れました。

そして実際に「気」を感じるための、気功について実践をしたり、注意点について本多先生に解説していただいたりしました。実際に「気」を感じられた人も多かったです。感じられなかった人も、当日に習った動きを実践していくと段々に感じられるのではないでしょうか?

気功法の練習(写真3)

気功法は「気」をコントロールするために行うものですが、「気」のエネルギーも高まっていますので、いくつかの注意点がありました。体を回る「気」の量が多くなるだけに、コントロールできなくなると、食べられなくなったり、ひどいときには精神的に影響がでるという説明を聞きました。怖いなあ・・。そのようなときに対処するための漢方薬についても解説をいれました。

参加者の感想はこちらです
   ↓↓

(さらに…)

2007年06月14日

第2回楽しい中医学倶楽部のご報告

 第2回楽しい中医学倶楽部を9日夜に開催しました。今回は15名にご参加いただきました。今回が初めて、という方にも楽しんでいただけたものと確信しています!

 「病は気から」というテーマでしたが、「気」の流れ、「気」から生まれる熱、「気」の有用性や危険性に関して、視覚的にも体感的にも感じていただけたのではないかと思います。とくに、圧気発火の実験と気功の体験は面白かったのではないでしょうか。

 2回目なので主催者側も慣れてきて、進行もスムーズであったと思っています(が、如何だったでしょうか?)。2次会も結構盛り上がり、お酒を飲んでしまった私は四谷に車を停めたまま帰宅することになりました(笑)。

 近日中に会の様子をアップしますので、ご期待下さいね。

メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より

2007年06月10日

楽しい中医学倶楽部~第3回の会場の下見をしました

 おかげさまで、楽しい中医学倶楽部の準備も順調で、先日、第3回の下見をして参りました。

 会場は小石川後楽園の涵徳亭というところを考えています。この場所が実に素晴らしく、ひと目見て(本当はその地の空気で)決めてしまいました。やはり環境は重要だと思い知らされます。

 テーマは不老長寿についてですが、この会場にいらっしゃるだけで寿命が延びそうな気がしましたよ。サイトをよく見ると小石川後楽園は「中国趣味ゆたかな深山幽園」となっていましたよ。知らなかったー。

 涵徳亭

 第3回の申し込みは6月上旬にはスタートできると思っています。どうぞ、ご期待下さい。

メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より

2007年05月20日

肩こり治療の講座を受けてきました

 今日は、鍼の講座に行きました。鍼治療では最も尊敬している筑波技術大学鍼灸学の形井教授の講義と実習でしたので、とても楽しかったですよ。

 テーマは肩こりでしたが、前腕に鍼を打ってしばらくすると肩が柔らかくなってくるのがよく分かりました!

 これがツボにはまる、ということなのだな、と感心してしまいました。

 それと形井教授は柔らかい触診で体のいろんなコリとか凹みを見つけていかれるので本当に驚いてしまいました。自分たちとは観察眼が全く違うということを思い知りましたよ。

 まだまだ統合医療修行は続きそうです(ははは・・)。耳鼻科医も全身のことが分からなくてはいけないと思って頑張っています。

メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より

2007年04月22日

第1回楽しい中医学倶楽部

 たった今、第1回楽しい中医学倶楽部を終了して、スタッフと食事をして帰宅しました。

第1回楽しい中医学倶楽部全体

 とても充実感のある3時間でした。何と言っても、中医学に関して全く知らない人たちを対象に、結構なレベルのことを講義するのですから、準備するのも大変な労力です。

 しかし、手ごたえはかなり感じました。やはり普段からメルマガで、東洋医学的な考え方を目にしているからでしょうか。とても難しいところを除いては、かなりのレベルで講義を理解していただいた、少なくとも、中医学の雰囲気を感じていただけたと思っています。

 テーマで便秘を選んだのは中医学者の考えを理解するのに、比較的平易な内容だったからでしたが、それでもかなり難しい内容ではありました。

 陰陽のこと、五行説のことなど、挙げればキリがないくらい分からないことだらけではあったかもしれませんが、その雰囲気を感じ取っていただければ、今回は成功であると思っています。

 そういう意味では内容を掘り下げて中医学的にまとめた割には、かなり分かりやすい内容になっていたように思います。便秘自体も大変に身近な話題であり、みんなにイメージしやすい内容だったのでよかったのではないかと思いました。

本多先生と私です。
楽しい中医学倶楽部本多先生

 次回は「気」の話。気功、呼吸法も考えながら『病は気から』というテーマでお届けしようと考えています。お楽しみに!

メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より

(さらに…)

2007年04月15日

甘いものの取り過ぎの影響は??

 やはり浅岡先生の講演で感じたことを書きます。単なる思い付きです。

 以前に比べると、乾きの症状を感じられる方が多くなっています。

  乾いた咳
   ずっと乾いた咳がとれないという患者さんも少なくありません。

  かすみ目
   花粉症の症状が目に出やすいのもこのためかもしれません。

  乾燥肌
   アトピー性皮膚炎なども含まれるかもしれませんね。

 これらの症状を訴える方たちが多くなっていることは、みなさん方のまわりの方たちをみても、あるいは御自分の症状でも感じられることがあるでしょう。

 浅岡先生の講演は「甘草」という生薬が甘くて、体に水を貯めるのに役立っているということでした。確かに南国のフルーツは甘いものが多いです。これは体から失われる水分を補うために役立っていると考えられます。

 しかしよくよく身の回りを見回してみると、昔と比べてはるかに甘いものが氾濫しているように感じます。ですから本来ならば水がより多く体に保持されることで、乾きに関連する患者さんの数は減少するはずですが、現実には増加しています。さてどう考えましょうか?

 原因はいろいろ考えられると思いますが、主には体表を守る気が減少してしまい、体表から水分が失われていることが挙げられるでしょう。これには睡眠不足も原因でしょうし、過労やストレスも原因になるでしょう。

 さらに・・・

 私が考えたのは、甘いものに対する感受性が低下しているのではないか、ということなのです。つまり普段から甘いものに囲まれているので、体は何も感じなくなってしまっているということです。あくまでも仮説ですけれど。

メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より

2007年03月18日

我が家で鍼治療を試しています

 実は鍼治療を始めました。といっても自宅で、しかも時々経絡図を見ないと打てないのですが、自宅で家族の助けを得て研究しています。

 我が家のリビングの一角には三角枕とか鍼、パルス治療器が陣取ります。まず子どもの冷え性から治療しました。

 子どもはびっくりするくらいに治りが良いです。1回(約1時間)のコースで、冷えは完全になくなりました(驚)。それに比べると大人は症状が根深くて、なかなかうまくいかない印象です。繰り返し治療することの意味が分かってきました。

 早く診療でも使ってみたいです(時間がないんだよねぇー)。

メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より

2007年03月11日

ドクターロハス主催!「第1回楽しい中医学クラブ」

◎ドクターロハス主催!「第1回楽しい中医学クラブ」◎
 みなさんの健康を考えるセミナーをやりたいとずっと思っていましたが、いよいよ実現です。部屋は14人収容で私が生徒の一人ですので、今回は限定13人!数回のシリーズでやりたいと考えますが、生薬を口にして体の変化を感じていただくなどの楽しい内容を盛り込みたいと考えています。

   日時 4月14日(土)17:30から2時間半程度
   場所 野村コンフェレンスプラザ ミーティングルームD
       東京都新宿区西新宿1-26-2新宿野村ビル48F
   講師 本多竜平氏(彼の経歴は下記)
   費用 初回なので3000円です!(不満足ならその場で返金します)

 本多氏はまだ30歳代の中医師です。日本では鍼灸師なので、中央では全く無名の存在ですが、私は面接してこの人なら任せられると思いました。私も一生徒として、とても期待しています♪

今回のお申し込みは終了いたしました。次回の開催日程を優先的にご案内します。lohas@jjclinic.jpまでご連絡下さい。

本多竜平氏略歴(物語風にしてみました)

中医師、鍼灸師、あんまマッサージ指圧師
1970年生まれ

小学校3年生の時に漫画の中で使われている陳家太極拳に憧れて、太極拳を学びたいと思いました(池上遼一作「男組」)。

当時は、リー・リン・チェイ(現 ジェット・リー)の「少林寺」などカンフーブームであり、自分でも空手、少林拳、蛇拳、蟷螂拳、酔拳など様々な武術の教室を渡り歩きましたが、どれもピンと来るものがありませんでした。

その後、高校生になってから、易宗内家拳の蘇東成(そとうせい)先生に出会いました。多少の武術の心得があった私は、無謀にも先生に手合わせをお願いし、本気でぶっ飛ばされ、すぐに入門させていただきました。

そして18歳のとき、気功法、鍼灸学、漢方、中国拳法を統合的に学ぶため、単身本場中国に渡りました。

当時は天安門事件の直後で、中国も留学生を受け入れるかどうかも分からない状況でしたが、大好きな映画である、「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」の舞台でもある上海の地に立ち、私はやる気満々でした。現在の上海と異なり、当時、留学当初は夜9時には街全体が真っ暗になるような状況でした。

2年間の語学研修の後に、5年間の本科(医療二班)に入学しました。
全寮制で、一年生の授業は朝の6時から夜9時までで週6日。地獄の攻めかと思うほど過酷で、毎年自殺者が1~2人ぐらい出る程でした。

3年間と6ヶ月の講義の後に1年半の病院実習があります。骨傷科(中医)、外科(西医)、中医外科(中医)、ER(西医)、鍼灸科(中医)、皮膚科(中医)、婦人科(中医)、小児科(中医)、中医内科等を1ヶ月から3ヶ月のサイクルでまわり、あとは卒業までに論文を提出すれば卒業できるはずでした。

しかし、卒業を半年後に控えた時期に無情にも中国中央政府から
「お金で中医師の資格を取得する輩が多いので、本科の留学生には中医全国統一試験を実施する」
ということになりまし通達が成されました。この試験に合格できなければ卒業できないということになり、留学生の日本人1人(私)とマレーシアの華僑6人よりも、一番慌てたのは上海中医薬大学側でした。特にライバルの北京中医薬大学とのプライドをかけた闘いに、初年度の合格率が絶対に100%である必要があったとのことでした。

そこで大学側は、全国統一中医学教科書の編纂に係わった教授陣に、7人の留学生のために特別授業を行わせました。その時に教授たちが、教科書編纂時に行われた大論争の様子や、何の変哲もない教科書のある一文が、実は北京側と上海側の大論争の末、お互いの意見を折衷するかたちで残されたが、本来の意図するところなど、中国の学生にも教えないような裏の裏まで講義してくれました。

結局、最強の家庭教師を得た7人の留学生は見事全員合格し、上海中医薬大学だけが100%の合格者を出せたのでした。

帰国後、日本での資格が必要となり、日本鍼灸理療専門学校で鍼灸師および、あんまマッサージ指圧師の資格を取得しました。

中国語に堪能であり、中国の古典も難なく読みこなすことができることを生かし、現在でも日本・中国伝統医学、武術・気功・エクササイズの研究を行っています。

以上

2007年03月04日

腎は耳に開く(東洋医学の世界)

 73号で「見えないものへの畏怖」というお話をしました
 
 そこで、保険診療では膀胱炎の処方である竜胆瀉肝湯を、耳鳴の患者さんに使いたいと話したら、実は膀胱炎の症状があったため、保険診療で対応できた、というお話でした。

 何だかまるで不思議な世界、見えない世界と思っていましたが、私が敬愛する知恵袋Tさんより中医学的指導(笑)が入りました。

 「膀胱と腎は表裏の関係で、耳は腎に開くと言いますから、耳鳴の人に膀胱炎があることは驚くことではない」

 なるほど~。単純な考察で解釈可能ですね。びっくり。

 さらにSさんからは、湿熱下注という言葉を教えていただきました。湿は熱を連れて下焦(下半身とほぼ同義)に流注する、ということです。

 肝胆湿熱証になると、湿熱が上擾(じょうじょう:上方向に乱れるの意味)して頭痛、めまい、目が赤くなる、耳鳴りなどの症状がでて、一方で、湿熱が下注(下焦に移動)して膀胱炎の症状がでるようです。

 肝胆湿熱証に関して(全て正確か自信がないのですが)分かり易いです。
 
 耳鳴りと膀胱炎が同時に生じることは必然であるという証拠が2つもでてきてしまい、驚きです。これからはそういうモノの見方をしていかないといけないと肝に銘じました。

 さてさて、患者さんの治り具合です。一人だけなのですが、大きさは半分以下になっているとのことでした。下半身の症状はまだ少し改善が十分ではないのですが・・。恐るべし中医学。

メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より

2006年12月24日