夏ばてからくる諸症状について

 夏ばてからいろんな症状がでてくる人を見かけます。

 基本的には食欲がわかないため、あるいは夏ばてをしてしまったために免疫が低下して、今まで押さえ込んできた体内の感染症が再開してしまうという形が多いようです。

 具体的に例を挙げると、食事がいい加減になり、免疫が下がったためにおなかが痛くなってしまった人とか、頭を冷やしすぎて?頭部の免疫が下がり、頭痛が起きてしまった人などが挙げられます。

 困ったことに、病院でいくら詳細に調べても結論がでてきません。潜在感染という発想が西洋医学には乏しいからだと思います。ですので「夏ばてでしょう」とか、「歳ですね」と言われてしまうわけです。

 現実には、局所免疫が下がったところ、あるいは全身の免疫が下がったときには、その人の免疫的に弱い場所に症状が出るようです。

 気をつけないといけないことは、痛みがでるので、冷やしたい、あるいは、鎮痛剤を飲みたい、と思うかもしれませんが、冷やすと局所免疫が下がりますし、鎮痛剤は全身免疫を下げるので、どちらも不適切であるということです。

 もちろん熱中症などの対策は十分に必要ですが、打ち身などの外力でできた痛みでなければ、むしろ少し保温をするくらいのつもりでいる方が結果が良いと思います。

 以前にもご紹介しましたが「不通即痛」、すなわち、通りがわるくなると痛みがでるということもありますので、とくにこの季節は水分をやたらと摂取することは控えたいものです。もちろん熱中症にならないように気をつける必要はありますが。

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2011年08月06日

今年は水に関するトラブルが絶えません

 今年は本当に水に関するトラブルが絶えません。猛暑に加えて節電なので、大量の水を飲む人が多いのか、めまい、頭痛、首の違和感など、水にちなんだ症状をたくさんの人が起こしています。

 このような症状を水が原因だとは誰も思いません。水はたくさん飲んだ方が良いというテレビ番組もそれに拍車をかけます。

 症状が取れなければ大きな病院に行くことになりますが、西洋医学にはこれらの症状に対応する薬があまりありません。めまいに対して時に利尿剤を使うことはありますが、その程度です。

 頭痛があるので鎮痛剤を使うことになります。しかし元々水の循環が滞って痛みがでているのです。鎮痛剤で体温が下がってしまい、水が余計に動きにくくなり、痛みがさらに悪化することがあるのも覚えておく必要があります。

 水を動かして痛みを除く方法はいくつもあるのですが、簡単なのは漢方薬ですね。五苓散などは有名で、かなりの医師が知っている処方かもしれません。

 鍼も有効です。鍼は経絡上の詰まりを動かして通るようにすることができます。また邪魔している悪いエネルギーを除いて改善する場合もあるでしょう。

 マッサージをしたり、温めたりするのも有効でしょう。マッサージの場合には、施術者がどの方向に水やエネルギーを流すべきか、明確に分かった上で行わなければなりません。

 あとは、運動などで発汗させて、余分な水を捨てて水が流れやすくするとか、大量に水を摂取しないようにし、飲酒を控えるのも有効でしょう。

 たかが水なのですが、水が原因と分かるまで時間がかかる場合があるので、注意が必要です。

2011年07月31日

真夏のビールはおいしいけど控えめに

 私はお酒があまり飲めません。飲める人は冷たいビールをカブカブという季節ですが、気をつけるべきことがあります。

 ひとつは水の摂り過ぎ。

 水はたくさん摂る方が良いと信じている人があまりに多くて困ります。摂らないのは熱中症などの問題が生じる可能性がありますが、摂り過ぎの害をいう人が誰もいないので私が話します。

 まあ確かにたくさん飲みましょう!というと売れるものもありましょう。適量飲みましょう、と言っても経済効果はないのですから、そんなことを言う人はいない訳です。

 以前にも話したことがありますが、不通則痛という言葉が中国にはあります。「通じず、すなわち痛む」・・つまり、通りが悪くなると痛みが出ますよ、という意味です。

 水がたくさん体に入ってきても全て処理できるとは限りません。実際に若い人でも水の影響を受けて、ふらつきや鼻水で来院されるケースが少なくありません。水を循環させるような漢方薬をだして、少し水分を制限するように話をします。

 二つ目はビールが熱になることです。

 酒類はみな熱の要素を持っています。これにストレスや暑い夏であることなど、熱の要素がさらに加わる可能性があります。すると、器械と同じように頭がオーバーヒートしてしまいます。

 やたらと頭から汗をかいたり、ボーっとしたり、寝られないとか、ひどいとうわごとを言ったりということになります。調子がくるって鼻水もでることがあります。水のときとは別の形のふらつきとか、軽い難聴になる人もいます。

 特にストレスを酒で発散しようとすると、熱の要素が加わるので健康にはあまりよくありません。暑い夏が続きますので飲みたいところですが、逆にビールはかなり控え目にされた方が良いでしょう。

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2011年07月23日

お子さんたちの休息について~腎陰虚

 最近のお子さんたちは、本当に忙しそうです。

 習い事を複数抱えていて、それをこなすのに懸命なお子さんとか、半端でない運動量をこなしている、プロスポーツ選手の卵のようなお子さんもいらっしゃいます。

 少子化の影響なのか、親も子どもたちに多くを学ばせたいという気持ちが明確ですし、スポーツの世界でも小さいころから親しんでいるスポーツでないと一流になれないという現実もあります。

 しかし、この暑い季節になって少し分かってきた事があります。

 お子さんたちは、興味のあることなので、体力的に無理でも、どんどん吸収しようとして予定をこなしてしまいます。結果として、腎の力(生命力?)を削ってしまうということがあるようです。

 まずお子さんをよく観察しましょう。

 たくさん寝ないと動けない、あるいはキレてしまう、というお子さん、頭から汗を異常なほどにかくお子さん、何かをすると「疲れた」を連発するお子さん、足が冷たいお子さん、これらのお子さんたちは腎の力が弱いことが予想されます。

 腎の力が元々弱い場合、あるいは過労により弱っている場合、足が冷たくなれば腎陽虚、頭の熱いのが目立つ場合には腎陰虚と言います。お子さんは後者の腎陰虚が多いです。

 腎陰虚は体の中の熱が上がってのぼせてしまうのを、自分の力では抑えきれない状態です。この季節は暑くて普通でものぼせやすいのですから、腎陰虚のお子さんたちには辛い時期だと思います。

 一番重要なのは睡眠時間です。運動した分だけは余計に寝るようにします。よく聞かれますが、通常の睡眠は何時間か、という常識論は全く役に立ちません。お子さんをよく見て、十分に睡眠が取れているかどうかを目で見て判断するように心がけていただきたいのです。

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2011年07月17日

耳鳴治療について気功的に考えてみました2~呼吸法

 耳鳴の治療がなかなか上手くいかないのは、逆に考えると現在の通常の診療では治せない部分を耳鳴自体が内包しているのではなかろうか?というのが先週のお話でした。まず自分を肯定することから始めましょう。

 さて今週も耳鳴のことにしました。

 実は先日、瞑想をしようとして、真っ暗の音のない自分の部屋に座っていた時にとても耳鳴がうるさくなってしまいました。

 耳鳴は基本的に余分な波動の放出現象と私は捉えているので、
 ・昼に何か悪いことをしただろうか?
 ・変なものを食べたかな?
 ・パソコンを使いすぎた?
 と、いろいろ考えましたが分かりません。

 収まりが悪いので、何とかしようと考え付いたのが「イダピンガラ呼吸」でした。なぜこれを思いついたのかは分かりません。

 始めると、すーっと耳鳴が取れていきました。これはすごい!

 知り合いの読者さんで、耳鳴に困っておられるという男性の方に試していただいたところ、なかなか良いとのご評価をいただきました。

 まだ2例ですけれど改善を認めましたし、鼻づまりがなければできますし、いつでもできてお金もかかりません。

 方法は簡単。数回行います。呼吸をしない側の鼻を指で塞ぎます。
 1)右鼻から吸気、その気が下丹田(の右)に溜まるイメージ。
 2)呼吸を少し止めている間に気が下丹田左に移動。
 3)左鼻から呼気、気が左下丹田からでてきます。
 4)左鼻から吸気、気は左下丹田に。
 5)止息中に気が右下丹田に。
 6)右鼻から呼気。このとき気が右下丹田からでていく。

 ※気分が悪くなる人が少数ですがいらっしゃるようです。
  無理はしないで下さい。

 左右の脳を共振(定義はよく分かりません)させる、ヨーガの手法ですので、左右の脳の使い方のバランスの悪さが耳鳴のひとつの要因になっているのかもしれませんね。

 どのくらい効果があるのかとても知りたいので、もしも試された方は是非、成否を教えて下さい。ダメでも教えて下さい! lohas@jjclinic.jpまで。「最初の耳鳴を10として、いくつになったか」を教えて下さい。よろしくお願いいたします。

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2011年07月10日

耳鳴治療について気功的に考えてみました

 耳鳴の治療は、耳鼻科医の誰もが苦手意識を持っているに違いありません。耳鳴は治りません、と突き放してしまう医師もいると聞きます。治りにくいなら何故治りにくいのか考えてみましょう。あくまでも私個人の考えです。

 体―心―魂、とよく言われます(何が魂ですか?とか聞かないで下さい。漠然と話しています)が、みんな繋がっている、というだけではありません。右のものが左のものを支配しているのではないかと思います。

 病は気からというのは左の2つが不調になることでしょうし、善行に励む人が健康なのは、魂の状態が良いから体まで良い影響がでるのでしょう。トイレ掃除で運が開けるというのも同じ理屈なのではないかと思うのです。

 体だけ悪い病気はどんな薬ででも比較的早く治ります。でも心が発端になって体の不調が悪くなっている場合には、考え方を修正する必要があるときもあるでしょう。たとえ考え方を修正しなくても、ここまでは漢方薬でどうにかできる範囲だと感じています。

 さて、魂の傷んでいる場合、どのように治したら良いでしょう。耳鳴くらい治りにくい病気は、人によっては魂まで傷んでいるのではないかと思いますし、ここまで踏み込まないとなかなか治せないのではないかと思うのです。

 魂の癒しに一番必要なことは自分を肯定することだと思います。これは案外忘れられていることですので注意が必要です。

 自分を肯定できた人の場合には、他人の念とか電磁波とか(よくは分かりませんけれど)、魂の正常な状態を妨害する環境が周囲にできているのではないかと思います。これを除くためには、感覚的には瞑想でしょうか?

 あとは気合いかな。テレビでも某タレントさんが、大声で念(だと思います)を祓っていたのが印象的でしたが、あれは魂への妨害を除く行為に解釈できます。

 こう考えると、自分を否定的に見る人は全ての病気が治りにくいことになりますね。まあそういうものかもしれません。

 ちょっと今日は、耳鳴治療から特殊なお話になってしまいました。

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2011年07月03日

ビタミンDとインフルエンザ感染について

 最近、何故か(製薬企業の宣伝が多いのかな?)情報が多く入ってくるのがビタミンDの効果についてです。

 ビタミンD3サプリメントを1日1200単位、冬季に4ヶ月間学童が服用してインフルエンザ感染がどのくらい抑えられるのか調査した論文がアメリカ臨床栄養学会誌の論文にありました。
 
 117人ずつの2グループに対して、ビタミンDが入っている薬と入っていない薬を与えたところ、ビタミンD摂取群は非摂取群に比べて、インフルエンザの発症率が約半分になり、喘息の発症率は5分の1になったとのことです。

 なぜビタミンDに着目しているのかというと、冬には日照時間が減るので、ビタミンDが活性化されにくく、冬にビタミンDを補うのが良いのではないかという考えのようです。

生化学的にはビタミンDはIL-10という免疫に重要な役割を果たす物質を作るのに必要だそうで、ビタミンDの不足はあまりよくないと肝がられているようです。

 ただし、大人ではビタミンDが上気道炎抑制にあまり効果がなかったという論文もあります。結果だけをみると、どうも小さい子供ほど効果があるように感じられます。この理由は明確ではありません。

 この論文でも示されていますが、インフルエンザBについては効果が明確でないこと、今回の117人が評価を下すに十分な人数でないこと、血液中の活性型ビタミンD3の濃度、尿中のカルシウム濃度(ビタミンDと関係します)、抗インフルエンザ抗体濃度がそれぞれどうなっているのか分かりません。

 まだ上気道炎やインフルエンザを抑える物質とビタミンDを評価するにはまだ早いかもしれません。ただ、可能性は感じますね。

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2011年06月19日

震災復興支援活動について

 石巻市で震災復興支援活動をしたというお話を冒頭に書きました。

 「おまえは何をしてきたの?」

 という疑問が当然湧いてくることでしょう。

 実際に耳鼻科の診察道具を持って行きましたが、全く手をつけませんでした。処置はできませんし、そもそもそんなニーズは現地にはありません。耳鼻は二の次、三の次といったところでしょう。これは予想通りでした。

 60歳以上の方が殆どと聞いていたので、肩こりや腰痛の問題があるだろうと予想していましたので、気功で十分に役立つだろうと予想していました。

 それと、震災でメンタルな問題が出てしまっているのではないか?と考えて阪神淡路大震災で役に立ったと言われているEMDRという方法について勉強して、必要があれば使ってみようと思っていました。
 
 あと、メンタルな問題にはフラワーエッセンスが良いかな?と考え、準備をしておりました。
 
 しかしEMDRを行う機会もなく、フラワーエッセンスも使っている時間がありませんでした。

 避難所は途中、道路もまだ十分に直っていない海岸沿いの高台で、一泊で行きましたが実働時間は5時間程度なのです。複雑なことをする時間はなく、しかも次回いつ来られるか分からない一発勝負の支援活動です。

 もっとも役に立ったのは、最後にポイッとカバンに入れた鍼でした。

 気功は効果が出るのですが、ヒーリングの時間をできるだけ短くしなくてはなりません。そこで、邪気を抜くのに効果的と思われるツボに鍼を刺して、気功を組み合わせて邪気をどんどん抜くということだけに集中しました。

 それなりに効果が出たと思います。15人位と思いますが、4時間半ずっと施術を続けました。

 「膝を動かしてみて下さい」

 「あら?痛くない!」

 みんなそう上手くいった訳でもありませんが、それなりに満足な結果でした。

 あとは、これが長続きするように、漢方薬を組み合わせて身体のエネルギーが調整されるようにして、それぞれの方に2週間持っておくように指導しました。漢方薬のもつエネルギーが身体に作用し続けて、ある程度楽に過ごせることでしょう。

 また持っていった鍼が留置型の円皮針という鍼でしたので、これを1週間程度つけたままにしておいて下さいと話しました。
 
 また機会があれば支援活動をしてみたいと思いました。

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2011年06月12日

健康のために何かを定期的に摂取するということ

 最近、健康関連の新聞切抜冊子を年間購読契約したので、さらに健康に関する情報が集中的に集まるようになりました。今日はそこからの情報です。

 黒酢飲料を飲んだことがある方もいらっしゃると思いますが、毎朝のジョギングの後に黒酢飲料を1年半飲み続けて歯のエナメル質が溶けてしまった実例が熊本日日新聞に掲載されています。

 エナメル質が溶けると、歯がかけて黄色くなり、知覚過敏や痛みの原因になるとのことですが、pH値で5.5以下だとエナメル質は溶け始めるのだそうです

 主なものを挙げると、コーラ飲料は2.2、栄養ドリンクは2.5、黒酢飲料は3.1、スポーツドリンクは3.5だそうです。胃液は1~2です。

 グレープフルーツを定期的に食べていて同じような症状がでた例もあるそうですので要注意ですね

 恐らく重要なのは摂食後に水やお茶で口をすすぐこと、アルコール類も低pH値のものが多いので、ちびちび飲むのを止めること、でしょうね。

 健康のため、と定期的に何かを摂取するという習慣の方が結構いらっしゃいます。しかし、多数の人たちが巧みな宣伝に惑わされ、また今回の話題のように思わぬところで足をすくわれるということが少なくありません。

 こういう報道を見ると、健康になるということは、多面的に考えていかなければならないことを考えさせられます

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2011年06月05日

私に蓄積した砒素はどこからきたの??

 以前に、私が毛髪ミネラル検査をしたときに砒素が蓄積していた驚いたというお話をしたことがあったと思います。

 実は、気功的診断でいろんなものの砒素について確認してみました。そしてこれだ!という確信を得ました。

 湯沸かしポットです。

 もう4年使っています。金属部分が水に接していますので、これに違いないと思い、沸騰前後の水を私の指の感覚で調べたところ、約40倍砒素濃度が上がっているようなのです。

 そこで証拠をつかもうと、水質試験会社にサンプルを送り、各種ミネラルを測定していただきました。

 結論から言うと、砒素は沸騰前後のどちらでも検出できませんでした。ともに1リットルあたり1μg以下(以下、1リットルあたり)でした(ややがっかり)。

 しかし、傍証はでてきました。

 亜鉛は20μg以下だったものが、沸騰させると50μgになっていて、最低でも2.5倍になっています。銅は10μg以下だったものが、10μgと検出されています。

 やはり金属が溶けていることは間違いなさそうです。砒素に関しては推測ですが、測定限界以下で変化しているのではないか?と思っています。もちろん証拠はないに等しいですが(苦笑)。

 娘には鉛が蓄積しているので、それが何からなのかも追跡中です。これは本当に全く分からないのですよねー。

 クリニックで使用している水には全く問題がなく、ホッと一安心です。

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2011年05月28日