花粉症

花粉症の患者さんが溢れている。

今日、駅から仕事場に至るまでにすれ違った70人のうちマスクをしていた人は自分を含めて7人。ゴーグルをしていたのは自分だけだった。

マスクをしている人が10%だが、これはすこし少ない印象である。花粉症の人は全国で人口の約20%なのでその半分が対策をしているとすればそんなものか・・・。

花粉を浴びるほどに症状が増強するということは案外知られていないが、それを考えると罹患していない人でも十分な予防対策を考える必要がある。

私は移動を8時以前、19時以降にしているが、これも(もともとそうなのだが)花粉対策の一環と考えている。

明日も相当量の花粉が飛ぶようである。屋外で遊ぶ予定のあるうちの子供たちには、発症はしていないがマスクとゴーグルを着用することを義務付けている。やりすぎという意見もあるが、花粉症になってしまってからでは遅いと思うので、子供たちには言い聞かせて着用させている。

花粉症も予防を真剣に考えるときが来ていると思うが、ひどい花粉症になってしまった人には減感作を勧めている。

2005年03月30日

子供

子供の診察は難しい。今日も思ったのだけれど、病気の移ろいが速くてなかなか病気の実態を捉えるのが難しいことが多い。病気になったらすぐに診察できるわけではないので、風邪ですか?アレルギーですか?と聞かれてちょっと返答に詰まることもある。

そういう難しさと子供特有の恐怖感による診察の困難さもある。これを克服するのは大変だが、子供の側がその恐怖を乗り越えるのはもっと大変なことである。その診察が大丈夫なものである、自分のためになる、という確信をこちらが与えてあげなくてはその恐怖をなかなか乗り越えられないだろう。

と思っていたら、ちょっと気になることがちらほら見られた。
「この子にできるかしら?」
「病院では必ず泣くんですよ」
という親御さんの発言である。確かに本音なのかもしれない。でも診察は怖いものではない、あなたのためだよ、という確信を与えようと必死になっているところにちょっと水を差される感じがする。ちょっと正直すぎる。

せめて子供の前でないところで発言してもらえると良い。子供は自分の自信が持てるかどうかの瀬戸際にいるわけである。プラスの暗示があると「できるかもしれない!」という気持ちにもなると思う。でもマイナスの暗示があると「やっぱりできないのかな?」という気持ちになってしまうのではないだろうか?

あー、自分の子育ての態度に跳ね返ってくるなあ。。。

2005年03月27日

覚書

今日は覚書です。

1.睡眠時無呼吸
   アンダーバイトにして無呼吸を治療するというマウスピースが
   ナント通販で売っているとのこと
2.今日の子どもとのやり取り
   今日はちょっと厳しく言い過ぎてしまったかな。泣かせてしまった。
   ちょっと口の効き方が気になって厳しく言ってしまった。
3.今日感じたこと
   ポケットに手を入れたまま診察を受けるのはちょっとあんまりだと
   思った。
4.風邪と生理痛
   風邪をひいて解熱しない方が良いと思っていても生理痛で
   痛み止めを使ったと言われると何もいえないな。
5.めまい
   やはりめまいの患者さんが増えた。今日も結構大きいめまいの人が3人。
6.咳
   話すと咳が出る、という症状の時には燥証による咳嗽が考えられる。
7.花粉症
   月見草オイルが効果があるということで売られているという。
   本当か?根拠はあるのか?

2005年03月25日

めまい

めまいの中でも水によるめまいであると思われる方を時々診察する。2日続けて湿気の多い日になったためか、めまいの患者さんは多い。

その中でも、水のみを意識して行っている人が二人居られた。私の考えでは水は体が求めるだけ飲むのが正しい。意識して飲んだってその水がずっと血管内にとどまるはずはないし、サードスペースに逃げた水が冷えなどの多彩な症状の原因になる。めまいもそのひとつである。

耳鼻科なので口の中を見る機会が多いが、舌が腫れているひとには必ずと言って良いほど頭痛の症状がある。それとともにめまいがあることが時々ある。私はどこに行っても異常がないと言われる、というそういう患者さんに水を処理する漢方薬を用いている。さて、今回はどうなるだろうか?

みんな水はたくさん飲んだ方が良いと思っているようだが、それで良いのだろうか?水が容易に入手できない地方の人たちはそんなに不健康だろうか?血液がどろどろだからとか、糖尿病だからとか言う理由で水をがばがば飲むのはマスメディアが言っているように本当に正しいのだろうか??

2005年03月25日

気候の変化

気候が激しく変化する今日この頃である。何だか気分の優れない人もいるに違いない。それを医師の側も「季節の変わり目」という言葉で説明するが、これって説明になっているのだろうか?

季節が何をもって変わろうとしているのか。

気象庁のホームページから(今、ひょうが降ってきた。初めての経験だ!)、今月の気象情報を確認してみた。特徴的なのは

1日から23日までで
・平均相対湿度60%以上の日が7日ある(2月は6日)
・最小相対湿度50%以上の日が5日ある(2月は4日)
・最高気温15度以上の日が8日ある(2月は1日)
・最低気温7度以上の日が7日ある(2月は0日)
・瞬間最大風速20m以上の日が5日ある(2月は6日)

う~ん、湿度が大きく違うと思ったけれど、気温が一番大きく違うんだな。。でも湿度の高い日も明らかに多い。

2005年03月25日

子供とのつきあい方

今日も病院では子供達の泣き叫ぶ声がする。

「ちょっとまってー」
『頑張りなさい』

やや冷たい気もするが、親としては子供達にしっかりして欲しいところ。まあ分からないでもない。でも、

「痛いよ。いたい~」
『まだ痛いことはしてない!』『痛くない!』

何て会話が聞こえてくると、子供を下に見ている大人の気持ちが透けてくる。痛いかどうかの主体は子供達である。大人ではない。それを意識していないと子供はいつまでたっても大人たちを受容せず泣き叫んでしまうのである。

「痛いよ」に対しては、
『そう。痛いけれど○○だから我慢しなさい」

と諭していくのが良い対応であると私は思っている。まず受容すること。その時にはうまく行かないこともあるけれど、将来まで受容されたという感覚は子供の側に絶対に残ると信じている。

子供の側にも受容されないと治療は上手くいかない。

そこで、急に中耳炎の話。
耐性菌と言って薬の効きの悪い菌がはびこっているため、急性中耳炎は鼓膜を切って膿を出すのが当然!という風潮である。しかしこの論理には菌と薬と管理する医師の登場はあるけれど、菌を持っている子供のことは忘れられている。

いくらその時に施した良い治療でも、その後から子供が医師あるいは病院不審を持ってしまうと、その後のその子のさまざまな病気の治療に影響が出る可能性がある。確かに菌が死ぬことや数が減ることも重要かもしれないが、子供が病院をいやがらずに健やかに育つことも忘れないでいてもらいたい。

なんだか小児科医のコメントのようだ。。。

2005年03月24日

花粉症

サルが花粉症になったということが報道される。動物なら花粉が来たことを本能的に感じて避けるだろうに、これは動物園のサルだけのことなのだろうか?(そうであって欲しい)

残念ながら人間は本能的に危険を察知できないため、花粉が飛んできても何も感じられない。目や鼻に症状が出てもこれが危険なことであるということはやはり感じない。

異論があるかもしれないが、
子どもは動物的なところが残っているはずだと私は思っている。成長は進化の歴史であるからだ。花粉が飛んで症状が出てきたら、自ら外では遊びたくない、と言いそうなものだ。しかし実際には何も気にしないで外で遊んでいて、花粉症もどんどんひどくなる。

こんなものなのかな?と思う。人間社会に生きているのだから初めから本能など初めから持っていないのか、動物園のサルのように初めは持っていた本能を捨ててしまったのか?

自分の健康を守るという本能はかくも頼りないものなのだろうか?花粉は例外なのか?

2005年03月23日

漢方の勉強会後

こんな率直な感想をいただきました。うれしいです。
私がしている話は医学の素養がなくても恐らく分かるであろう話です。まして医学翻訳家ですもの、かなり理解していただけたと思っています。恐らく私がこの話に触れた時の感動と同じなんだろうなと思いました。私は川越市の開業医、浅岡俊之先生に習っています。

東洋医学にはじめてちゃんと接した感想をウェブサイトに記してみました

2005年03月21日

花粉症2

c089fd1b.jpg私は外出のとき常にゴーグルをかけてマスクをしている。今日からはとうとう帽子もかぶったりして、つるつるの服を着て、もうこれ以上ない花粉症対策をしているつもりである。

我が家ではみんながそんな調子なので、家族4人で外出すると大変に怪しい感じになる。ゴーグルとマスクの軍団が電車に乗ってわいわい・・・。でも4人のうち花粉症なのは1人だけである。実は私は花粉症ではない。

花粉を浴びるほどに症状の出るチャンスは増える。気象庁は2050年まで花粉は増え続けるといつか言っていると聞いた。なので、花粉を浴びないということが最も基本的なことだろうと思っている。

今日は公園の横を一人で通った。私は子供たちと借りた本を返すため図書館に行ったのだが、うちの子供たちは家で留守番である。家にいてくれたほうが花粉の心配がないので楽である。公園のお母さんたちはマスクをしていても子供たちは無防備に元気に遊んでいる。

誰かが親や子供たちに3月は公園で遊んではいけないと言わないといけないのではないだろうか?ちょっと言い過ぎかな?春めいてきて外で思い切り遊びたいのは分かるのだけれど、でも現状ではそれは危険だと私には思える。花粉を浴びるほどに症状が強くなるということをもっと皆に周知した方が良いと思うけれど。

2005年03月20日

花粉症1

48faa70b.jpg3月18日金曜日。恐らく記録的に花粉が飛散した。私は朝の初めから3分診療を余儀なくされ、くたくたになって帰ろうと駐車場についた瞬間目を疑った。車が花粉にまみれていたのだ。こんな悲惨な車の姿は見たことがない。

写真が撮りたいがばっかりに今日までそのままにしてきたが、普段洗車なんてしたことのない私も、とうとう我慢できずさっき洗い流した。よく見ると街中の車もあまり変わらない状況である。でもまた車から服についたりすると面倒なので洗い流したが、みんなこれが花粉であると果たして気がついているのだろうか??

水で車を流しながら思ったのだが、最近水撒きをしている家がぐんと減ったように思う。減ったどころかどこもそんなことはしていない。ホコリがたたないように、ということだと思うが、これはもしかして花粉に対しても抑止力があるのではないか?と玄関先だけであるが念入りに水を撒いておいた。プチ花粉対策かな?

2005年03月20日