今日の覚書
今日の覚書。
急に扁桃炎の患者さんが2人。副鼻腔炎による嗅覚障害も3人。昨日までしばらくお目にかからなかったこれらの疾患が急に本日現れたことには何か意味があるのか??
2月11日ごろから具合が悪くなった、という患者さんが多いのだが、何か気候との関連はあるか?
2005年02月16日
今日の覚書。
急に扁桃炎の患者さんが2人。副鼻腔炎による嗅覚障害も3人。昨日までしばらくお目にかからなかったこれらの疾患が急に本日現れたことには何か意味があるのか??
2月11日ごろから具合が悪くなった、という患者さんが多いのだが、何か気候との関連はあるか?
2005年02月16日
環境が乾き、ストレスで乾き、コンピュータのある部屋はだいたい乾いている。そんな中、喉の必要以上の乾きに悩まされている人は多い。風邪の最後に喉の熱感が出るが、それも症状を増幅させる。
体格を意識して診察を行うと痩せている人ばかりにそういうトラブルが生じていることがわかる。痩せている人には辛い季節である。幸い明後日は雨が降るとか。インフルエンザも一段落するか?
2005年02月15日
反復性耳下腺炎はあまりお目にかかることはない病気だが、大変に不思議な病気である。男児に多いけれど、学童に多い。自然に治ってしまうなど、あまり他の疾患にはない特徴がある。
土曜日、月曜日と一人ずつ患者さんが来院された。もちろん男子学童である。ご多聞にもれず繰り返している。一人は感冒様症状がある。原因不明の疾患で細菌性、免疫原性と言われているが、本当はウイルス性なのではないか?と疑いたくなる2日間であった。
2005年02月15日
土曜日にインフルエンザの検査をした。検査結果は陰性だったが、バタバタしていてそれを患者さんに説明した後、片付けるのを忘れていた。
本来は捨てられて見返すはずのない検査結果である。しかし偶然にもそのまま放置されていたため再度見てびっくり。B型が陽性であったのである!
慌てて患者さんの家に電話して陽性であった旨を伝えた。検査結果が陰性であると判定するには慎重を要すると思った。十分な時間をかけて判断することが必要なようだ。
2005年02月15日
今日は意外な敵が現れた。のどが痛いという患者さん。口の中がピンクに染まっている!!
「あめでもなめましたか?」なんてやや批判めいたツッコミ。すると
「いや、歯医者に行ってきたんですよ」と返された。がーん。
歯垢を見るためのあのコマーシャルでもやっているピンクの液体か。。インジゴカルミンだったっけ?染色のための色素だよなあ。
のどの微妙な赤みを見分ける診療をしていると、ちょっとの色の変化でもいろいろ考えてしまう。あまりにピンク色が強くてさすがの私もそれが病気だとは思わなかったが、診察の邪魔には十分になる色だった。
まあ、結局はほかの所見が明確だったことと、ご本人が詳細にお話くださったことで事なきを得たが、今後は注意すべき染色液であるな、と思った。でも防ぎようがないな。。
2005年02月13日
風邪を重ねて引くということがある。感覚的には理解していたが、このごろ大分そのことが実感として診察できるようになってきた。
これが理解できるということは、風邪に対する認識が深まったのであろうと自分としては自負している。以前ははっきりとそれを患者さんに対して指摘することはできなかった。
インフルエンザもなかなか面白い。一番の疑問は、どうしていつまでも引き始めのような像のままなのか?同じウイルス感染のはずなのに、全然病状が進んでいかない。診察していてもそれがある程度インフルエンザの診断の根拠になりそうである。
2005年02月12日
インフルエンザにかかる人が大変に多い。かなり注意が必要な状況が続いている。B型の流行で分かりにくく、発見が遅れてしまいがちである。
今日も二人のインフルエンザ患者さんが来られた。説明をしながらふと考えた。インフルエンザと判断する根拠は何なのか?精密検査をしようと思うのはなぜか?自分の行動、判断基準を見直してみた。
まず、ウイルス感染症であると確信が持てることが前提である。それから、熱がすごい高いとか38度くらいの熱が2日以上続くとき、感冒と思っているのに透明な鼻水がいつまでも(発症から4日以上)続くとき、脈の状態が通常の感冒と明らかに異なりいつまでも浮いているとき、熱がありしかもやたらだるい日が3日以上続くとき、である。
たいしたことはない内容である、と感じられるかもしれないが、実はウイルス感染症であると確信を持つためにはそれなりの検証と慣れ(勘?)が必要である。ウイルスキットが汎用されるようになった当初からすると、現在では診断の精度がかなりあがった実感がある。
でもまてよ・・数日経過すれば分かる、というものばかりではないか!初日あるいは2日めでないとウイルスを制圧することは現状では困難である。今後はさらに早い段階でピンとくるための情報集めをしていこうと思っている。
2005年02月10日
「扁桃腺が腫れました」と言って来られる人が結構いる。何で腫れたのが扁桃腺だと思うのだろうか?不思議なことにこの人たちは「喉が痛い」と言うわけではない。「扁桃腺」と明言する。この根拠は何なのか??
「扁桃腺が腫れた」と自分で思っている人たちの話を聞いていると、2通りのパターンがある。口の中を指して痛いと言う場合と、あごの下を指差して「この扁桃腺が痛い」という場合である。実際には咽頭炎やリンパ節炎であることが多い。
これだけ「扁桃腺」が一人歩きしているのも気味が悪い。昔から医師たちが喉の赤みをみて、(説明が面倒なのか?)何でも「扁桃腺が腫れている」と説明したのではないかと疑いたくなる。患者側も「扁桃腺だ」と言われると何となく合点がいくようなところがあるのではないだろうか?
実際には扁桃腺が腫れたと言っている人の喉を見ると、大抵は他の部分が赤かったり腫れているのである。私は扁桃腺が、何か喉の悪いものの象徴として一般に受け入れられているのではないかと思っている。だから患者さんも「扁桃炎だ」ということであれば仕方がないと思えるのであろう。
私は時間をかけて、扁桃炎、咽頭炎、副鼻腔炎、気管支炎とそれぞれを明確にわけで解説している。しかし十分な納得が得られているのか心配になる。何でも「これは扁桃腺炎だ」と言っている方が納得が得られるのではないだろうか?とも思う。正確な情報開示を目指している私としては、これはできないところだが。
2005年02月09日
季節柄、風邪と花粉症の患者さんが多く来院される。
ところでこの両者、区別が結構難しい。ともに簡単な疾患であり、誰もが区別できると思いたいところであろうがそうでもない。風邪の初期のくしゃみと花粉症が始まった時のくしゃみはなかなか区別できない。
私の場合。まず風邪と思って診察する。鼻内に炎症がないか?口の中を観察し、風邪であればどのくらいのステージにあるのかを考える。そのステージと話の流れと脈の所見が合致したら風邪で確定。何かが食い違う時には、包括的に風邪と判断して矛盾がないかどうかを考える。このときに最も重視しているのは本人の訴える症状である。
いちいちそれを考えていると、なかなか診察も進まないが、この区別が正確にできるようになることが自分としては適当に高いハードルであり、やりがいがある。でも未だに「花粉症がでました」と言って来られた患者さんに「風邪ですよ」と躊躇なく言えるようにはまだなっていない。この前も花粉症として診察が終わりそうになってから疑問が湧いて、診察を風邪として全部やり直したりしている。
結構難しい鑑別なのだが、処方する薬が全く異なるので、明瞭に区別していきたい。こういう考え方は、抗生物質を使うかどうか、ということにつながる内容であると思っている。
2005年02月09日
東京は昨日で乾燥注意報が解除されたようである。これでインフルエンザも鼻血も咽頭違和感も一段落するに違いない。
今年のインフルエンザはB型が主流であるが、何でA型の流行があまり広がらなかったのか?平年の流行に関する知識がないため、今回のことも考察できないが。。。誰かそのあたりの事情を教えてくれー(誰が知っているかな?)。
今日は適度に湿度があって、過ごしやすい気候である。
2005年02月08日