今年のインフルエンザの困ったこと

 今年のインフルエンザでは困ったことがあります。ひとつは検査キットの精度がとても悪いことです。私は気感でインフルエンザをある程度疑うことができるので言える事ですが、検査キットは今年に関しては役に立ちません。調べても大半が陰性です。
 実際にはA香港型の流行がほぼ収まり、替わりにAブタ型(新型とみなさんが呼んでいるものです)とB型の流行が始まりました。これらの型は、症状が軽いので、とても分かりにくく困ります。しかし必ず出る症状があります。熱ではありません!だるさです。通常の風邪ではあまりだるくならない方で、悪寒やだるさがあるなら、慎重に行動して下さい。この忙しい季節に会社に広がってしまったら大変ですから。

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2010年12月05日

飲酒と健康の関係

 お酒を飲む人にとっては、健康とお酒の関連と言えば「酒は百薬の長」ということになりましょう。しかし、このことわざはかなり時代を遡ります。ネット検索によると、前漢時代に「其れ、塩は食肴の将。酒は百薬の長、嘉会の好。鉄は田農の本。」と言われたのが始まりとか。この時代だと、食べ物も十分でなく体もエネルギー不足であったので、酒があるとエネルギーを補えたという背景があったのかもしれません。

 しかし現代は皆、熱量を多く持っているため、飲酒するごとにエネルギーが過剰になっていき、同時にビタミンなどの栄養素は消費されてしまい、不足の傾向になっていきます。今週立て続けに、飲酒が原因と思われる、鼻出血、難聴(ビタミン欠乏による)、副鼻腔炎の患者さんがこられたので、ちょっと気になり書きました。飲酒の習慣がある人は総じて、飲酒が病気の原因とは考えていないので、ちょっと困ることがあります。

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2010年11月28日

インフルエンザの話題

 インフルエンザの患者さんが増えています。正確に言いますと、インフルエンザ疑い、の患者さんです。鼻水を採取して検査をするのですが、検出には限界があるようで、あまり陽性になる方はいらっしゃいません。しかしインフルエンザ独特のだるさが現れ、通常の風邪の経過と全く異なる経過をとり、波動では殆どの人からA香港型インフルエンザが確認されます。
 鼻水にインフルエンザウイルスの増殖が認められないうちから、だるさの症状はでてしまいます。患者さんはウイルスが増殖を始める前から辛い症状をもっておられるようです。高熱が出るわけではありませんから、耳鼻科にも患者さんはやってきます。発熱前、増殖前のだるさにどう対応するかが考えどころです。

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2010年11月21日

耳に関する二題

玩具が耳に入って取れない事故が増えているそうです。当方ではお目にかかりませんが、粘着質のビーズを耳に入れてしまうと、最悪の場合、全身麻酔をかけないと取り出せないケースがあるようです。お気をつけください。

 耳を必要以上に触る人が増えています。年末にかけて忙しかったり、忘年会が続いたりすると、のぼせと同時に耳も痒くなりますので、何とか睡眠時間だけは十分に割いて、かゆみが出にくいようにしましょう。

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2010年11月14日

携帯電話の体への影響について

携帯電話をズボンの左ポケットにずっと入れていましたが、左の足の付け根が痛くなったのが携帯電話のせいではないか?と考えてから、携帯電話は麻袋に入れた上で、かばんの中に入れるようになりました。

 そうして2ヶ月弱経過しました。以前だと山歩きしたり、ボウリングしたときに、痛んでいた足の付け根が、だんだん痛くなくなってきました。

 携帯電話の体への負荷は決して小さくないと感じます。原因不明の病気の原因になり得ると思いますので、ずっと携帯電話を触る習慣や、首から携帯電話を下げて歩く習慣は改めた方が良いと思いますよ。

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2010年11月07日

インフルエンザの症状について

最近、インフルエンザの患者さんが多いです。免疫で何とか勝利を収めているようで、高熱は出ません。しかし妙にだるい、だるさが続く、微熱が1週間続く、というように、通常の風邪ではあまり見られない症状がでてきます。風邪で免疫が落ちているときにインフルエンザウイルスの影響を受けると、とても分かりにくく、ひどい風邪なのかな?と思ってしまいます。
 鼻水を採取して検査しても陰性になります。体内で免疫が勝っているので、ウイルスが増殖していないのです。しかし恐らくですが、体内でインフルエンザウイルスが動き始めるとだるくなってくるのではないかと推測しています。
 ご自分の風邪の症状の推移をよく見守って下さい。おかしいところがあれば、疑ってみることも必要でしょう。

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2010年10月31日

もうやめれば良いのに・・・

 今朝のニュースから。

 三重県立総合医療センターで多剤耐性緑膿菌に感染した入院患者2人が死亡。院内感染の可能性が高いとみて、間接的に接触のあった1人の検査を行っている。院長は反省し、万全の対策を講じたいと話しているとのこと。
 
 千葉県がんセンターでは看護師が結核を発症し、接触した可能性のある患者さん、関係者の検査を行うとのこと。テレビのニュースでは感染経路の洗い出しを行うとのことでした。
 
 もちろん発症した方、可能性のある方たちの検査は十分に行われるべきだと思います。しかし感染経路は分からないと思いますよ。遺伝子で調べるから、といっても全てが明らかになるわけではないでしょう。

 耐性菌は抗生物質を乱用(だと思います)している状況では生じえる問題だと思います。より強力は耐性菌を作らないようにするためには、薬剤自体の使用をどこかで制限しないといけないでしょう。当初は困難が伴うと思いますけれど、いつまでも医療費を押し上げる要因になります。

 感染経路の洗い出しの場合には、一定の見解が得られると小手先の感染対策が採られて問題がうやむやになってしまう可能性があります。結核を発症するのは、職員の免疫の状態の問題でしょう。ご本人の病気なのか、労働環境が悪いのか分かりませんが、そのあたりに切り込まないと問題は解決するとは思えないのですよね。

 無秩序の薬の生産、感染経路の洗い出し、本当にもうやめれば良いのに。

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2010年10月17日

病は気から??

 ずっと考えていたことなのですが。

 仕事で緊張しているときなどには風邪をひかない、ということは経験したことのある人が多いと思います。でもまるでリラックスすると免疫が下がる感じがしてずっと違和感があったのです。

 どうもそれがようやく解決されたので、解説してみます。

 仕事をしていて交感神経が働いているときには、免疫的にもいろんな物質が誘導されて、何とか前線ではウイルスなどの外敵と戦っている状態といえます。しかし、続いてしまうとだんだん戦えるだけの環境が整わなくなってしまうのです。

 つまり、兵隊をとりあえず前線にどんどん送り込んでいる状態です。兵士が十分に足りている間はとても良い状態といえます。しかし足りなくなる前にこの状態が解除される必要があります。

 リラックスしているときは、副交感神経が中心に働いています。この間は、物質の補給が中心になり、免疫が誘導されやすい環境を作るための時間と考えられます。

 兵隊に例えると、新人兵士を集めて訓練している時期と言えます。ですのでこの状態があってこその免疫と言えるでしょう。ただ、この状態では強い外敵にはやられてしまうので要注意です。寝ているときが良い例でしょう。

 私はようやくこの説明で、自律神経と免疫の関係について納得がいきました。

 気が抜けた途端に風邪を引いてしまうのは、それまでの緊張状態が長すぎたから、とも言えるでしょうね。少しずつでも休みが取れていれば、かなり状況は変わってくるかも知れませんよ。

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2010年09月25日

週末は東京と福岡で終日仕事です(忙)

 今週は週末に東京で座談会、福岡で講習会と、全くメルマガを書く時間がないことが予想されたので、金曜日の夜から書いています。東京の座談会はお世話になっている教授を囲んでのものです。久しぶりに真面目な耳鼻科医にならなくては(笑)、と気合が入ります。

 福岡での講習はDHEA-Sに関する講習で、これだけで終日のものですので、何か面白い情報が得られるのではないかと思っています。また帰りに、福岡のサプリメント業者さんとお会いすることになっています。これもどうなることか、面白そうです。今後の情報をお待ち下さい。

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2010年09月04日

久しぶりに鍼の講習を受けてきました

 しばらく鍼治療からは離れていましたが、このたび奇経の治療に関する講習があるとのことで、参加してきました。

 奇経というのは、通常は使われていないエネルギーの流れのことです。胎児のときのエネルギーの流れとも言われています。この経絡を開くことが健康に大きく寄与すると私は考えています。

 特に重要なのは任脈と督脈(とくみゃく)ですが、気功とかヨーガをやっている人以外にはあまり開いている人はいません。でもきっかけがあると開く人はいるのですよ。あと、ストレスは経絡が閉じる原因になります。

 奇経治療は速効性がありますし、簡単にできますので、自分の診療に取り込んでいこうと思っています。

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2010年08月29日