声を使う人の診察

今日は声を使う職業の人たちの診察が多かった。

こういう人たちには、声が出ない!なんてことが起こらないようにしなくてはならない。でも風邪はひくし、気管支炎は起こすし、気候は乾燥している。声には悪いことばかり。

しかも西洋医学に乾燥による病の概念がない?ので薬も西洋薬にはほとんどないのが現状だ。西洋は乾燥しているのが基本なので、それに対応する薬の開発などされないのだろう。したがってメイドインジャパンで乾燥した粘膜を潤し、しかも副作用の少ない薬剤を開発しないと多くの人は救われないだろう。

ただ私は乾燥に抗する潤性の漢方薬を手段としてもっているので、何とか対応できていると思う。声への対応は漢方薬なしではなかなか難しいように感じている。

2005年11月11日

木曜日がまたきた

手術日なんて中途半端なことが書いてありますが、最近では補聴器外来をするか、大学の外来をするか、ということになっています。

「休みかよー」という電話にはちょっと参ってしまいます。もう慣れたので平然と「休みです」と答えはしますが、「クリニックの外来はできないけれど、休みではありません」というのが偽らざる気持ちです。

大学の外来は得体の知れない重圧があるのでそれなりに大変です。自分の外来が大学のレベルに満たないとは思いませんが、細かいことで他のドクターに聞きたいことは出てきます。特に最近はオーダーシステムがかわったので、余計にそういう機会が増えています。

病院はどこもだんだんコンピュータ化されてきています。御多分に漏れず、わがクリニックもちょっとずつではありますが、着実にペーパーレスへ向かっております。もうそういう時代なのだ、人間の方がシステムに合わせる方が主流なのだ、と言い聞かせて慣れるようにしております。

話が飛びましたが、木曜日はどこもクリニックが休みで困ることだろうと思っています。そのうち木曜日も外来ができる日が来るようにとは考えている次第です。

2005年11月10日

清春会

奥田名誉教授を囲む勉強会、である。

もう10年以上も続いている会だが、とうとう私に幹事役が回ってきた。
日程が苦しく、ホテルも思うように押さえられないため、いつも使って
いる野村コンファレンスプラザを使用することにした。

会議は前もって郵送した質問表を元に、日常診療で困っている内容に
ついて、討論した。なかなか結論はでないのだが、今回は議論が白熱し
とても大きな成果のある会合であったと思う。

奥田名誉教授には花粉症治療に関する報道等の真否について詳しく検討
されていたので、その内容を拝聴した。いろんな種類の報道について
データでお示しになられたので、とてもためになった。

懇親会であまりに食の進みが速くて途中で食べ物が不足するというハプ
ニングがあったが、あとは比較的円滑に進行した。全般に活発な議論が
行われ、特徴のある会合になった。

2005年11月07日

嗅覚障害

においがしないという患者さんがいます。

においがしないと味がしない、風味がないので人生がつまらなくなります。

ところで、においの治療をしているといつも人間の身体はよくできている、
と思うことがあります。

必ず、悪い、くさいにおいから回復してくるのです。

患者さんは変なにおいばかりが回復してくるので、あまり嬉しくはないようです。

でも、動物として生きる上では、良いにおいは生殖、悪いにおいは避けることで
生存に繋がるのではないでしょうか?

まず生存、そして生殖、という順に大切なのですから、その順番で障害から回復
するというのは全く理にかなっていると言えます。

当たり前なのかもしれませんが、初めて気がつきました。

2005年11月01日

鼻出血

日曜日から秋晴れの良い天気が続きますが、こういうときに困ることが2つあります。

ひとつは空気の乾燥です。これは鼻血の患者さんが急に多くなることで分かります。乾燥は粘膜病変の天敵です。乾かないようにと言ってもなかなか難しく、休みを十分にとることと、ストレスを避けるように指導するしかないです。

二つ目は放射冷却で朝の気温が下がることです。2日続けて東京の最低気温が15度でした。私は寝ていると布団がどこかに行ってしまうタイプなので、パジャマの上にフリースを着ています。もう毛布が手放せない季節になりました。

2005年10月25日

ブログのネタ切れ?

最近、ブログを更新しないから「ネタ切れ??」と思っている人も
いるかもしれないですね。

でもそんなことはないんですよ。

この前からちょっと本気出してメモを取っていると、あっという間に
4ページ目。ブログを書く時間がないんです。メルマガはかなり時間を
取られるし、少しプレッシャーになっているかなとは思います。

医者仲間の間でメルマガの価値を分かってくれる人は少ないけれど、
メルマガは自分の主張が伝わりやすいし、とても大切にしています。

今日もこれからメルマガを書きます!読んでくださいね。
このページの下の方にメルマガの登録口がありますから。

2005年10月21日

テレビ出演

メルマガでは紹介しましたが、来週17日(月曜日)11時半から5分間、「子育てパラダイス」という番組に出ます。テレビ東京系の全国ネットです。以後、数回月曜日に出ますのでお楽しみに!

(ホームページのトップにも書いておこう!)

2005年10月13日

気管支炎

気管支炎の患者さんが「気管支炎になりやすくなったのは歳ですかねえ」と私に聞いた。

この問いに対して私は答えを持っていなかったため、自分の経験談を語りつつ自分の考えをまとめようとした。

「私も5年前くらいからなりやすくなった・・・」そう言いながら、ということは大体この患者さんの年齢ってことか、と思っていた。

『やはり30歳を過ぎてくるとなりやすくなるのかな?でも何で??』とは思うのだけれど、簡単に年齢で片付けるのは私の本意ではない。

やはり東洋医学の出番か。皮膚から口腔、気管、肺は東洋医学的には同様のモノ「肺」と称される。私は皮膚がカサカサしてくるのも、気管が傷んでくるのも同じ頃だと思っている。

昔、風邪にとても用心深くなって、梅雨時に結構厚着をしていて結局気管支炎を起こしてしまったという経験がある。恐らく気管が熱してしまい、水分が蒸散してしまったために生じたことだと考えている。

でも実は「肺」が水を保持する能力がなくなってきているのか、あるいは水が循環しなくなってくるのかで「肺」から水分が奪われてしまうのが恐らく病気の本体なのではないだろうか?

だとすると、これが年齢によるものかと言われるとそうかもしれないし、運動不足のためとも言えるかもしれない。乾燥した気候も関係があるかもしれないが、これは前述の自己の経験から気候は補助的要因ではないかと思っている。

夜中になってようやく考えがまとまった。

2005年09月28日