【アーユルヴェーダ】アーユルヴェーダにおける体質(プラクリティ)の概念6
ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、31回目です。
体質(プラクリティ)の概念6をお届けします。
「身体的体質」について
骨格や体形のような身体的特徴、瞳の色、爪、髪、体温、消化力、食欲、腸などがプラクリティによって決まります。
これは胎児の中での「トリドーシャ」と呼ばれる3つの生理学的要素(すなわちヴァータ、ピッタ、カパ)の状態が直接的に外面に現れるものであり、トリドーシャの性質によって決定されます。
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2010年05月30日
【栄養療法】たんぱく質の重要性2
先週、たんぱく質は酵素やホルモン、免疫物質など機能的側面でも、筋肉や皮膚など構造的側面でも重要であることをお話しました。
たんぱく質の不足は必ず補われなければなりませんので、不足したときには自分の体を崩して機能を守ることになります。こうなる前に手を打ちたいですよね?
ではそもそも、どのくらいたんぱく質が足りているか、その指標はどこにあるのでしょうか?
もちろん総タンパク値は分かりやすいですね。でも簡単な健康診断では測定しないことも少なくないのです。
アルブミンは、たんぱく質の種類の一つで、総タンパク量とだいたい相関があると考えてよいと思います。これは比較的測定されることが多いです。値としては4.5g/dlが目標になるでしょう。
あとは酵素やホルモンなど、たんぱく質由来のアミノ酸が原料になって作られる物質がきちんと作られているかをチェックしましょう。
たんぱく量を反映しやすい値はLDH(乳酸脱水素酵素)やCHE(コリンエステラーゼ)という値です。基準値とされている値の範囲内でも、かなり下限が近いようでしたらタンパク不足である可能性があり要注意です。しかしこれらの値も測定されないことがあります。
そこで、大抵測定されるGOT(AST)、GPT(ALT)の値が15IU/Lを割るようでしたらタンパク不足を疑ってかかる必要があるでしょう。基準値として堂々と10~30IU/lなどと書いてありますが、適正な値は20と考えて下さい。
来週もたんぱく質のことをお送りしますね。
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2010年05月22日
【アーユルヴェーダ】アーユルヴェーダにおける体質(プラクリティ)の概念5
ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、30回目です。
体質(プラクリティ)の概念5をお届けします。
プラクリティは最終的には3つの生理学的要素から成り立っていますが、実際には多くの要因のなかでも特に次に述べる事柄が最終的な形で表現されたものといえます。
1)精子と卵の性質
2)受精の時間とその時の子宮の状態
3)妊婦の食事と生活習慣
4)5つの物質てきな要素
これら全ての要因によって、どの生理学的要素が胎児の大部分を占めるかで未来のプラクリティが決まります。そしてさらには生命が誕生するときの肉体的、精神的な特徴を決めるのです。プラクリティは、身体的なプラクリティ(サリーリカ)と精神的なプラクリティ(マーナシカ)の2つのタイプに分けられます。
来週もお楽しみに!
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2010年05月22日
【栄養療法】たんぱく質の重要性1
今日はたんぱく質の重要性に触れたいと思います。
特に高齢者で多いと思いますが、コレステロールが高いと言われ、あっさりとした食べ物ばかりを食べていると言う人がかなりいらっしゃる印象です。
コレステロールは通常、年齢を経るごとに高くなる傾向がありますが、どういう意味があって高くなっていくのか、聞いたことがありません。どこに行っても、高値だと危険だから下げましょう、ということを皆が言います。
しかしこれは本当に良いことなのかな?と思う事があります。
食べ物は麺類だったり、お茶漬けだったりですが、これで健康は守れるのでしょうか?
人間の体はたんぱく質からできています。
機能面でもたんぱく質は大きな働きをしています。酵素もたんぱく質ですし、ホルモンもたんぱく質からできているものもあります。筋肉も免疫物質も血液中の物質運搬物質も細胞膜受容体も、全てたんぱく質なのです。
このようにたんぱく質の働きは実に多彩です。不足することが様々な病気の原因になる可能性があることがご理解いただけるでしょう。
もし必要なたんぱく質摂取が不足した場合にはどうなるのでしょうか?
体は自分の体を壊しながら、多種多様な機能を守っていくことになります。私たちの体には一定量のたんぱく質摂取が不可なのです。
タンパク質の重要性2に続きます。
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2010年05月16日
【アーユルヴェーダ】アーユルヴェーダにおける体質(プラクリティ)の概念4
ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、29回目です。
体質(プラクリティ)の概念4をお届けします。
プラクリティとは、他人とは異なる性質のことで、誰もがを持っているものです。アーユルヴェーダでは、個人のプラクリティは受胎の瞬間に決定するとされています。
当然のことながら、3つの基本的な生理学的要素(ヴァータ、ピッタ、カパ)が統制的な役割を果たしており、これらの3つのうちどれが優勢であるかによってプラクリティが決まります。
また、プラクリティにはこれら3つの生理学的要素の組合せにより基本的に7つのタイプがあります。
来週もお楽しみに!
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2010年05月16日
【栄養療法】(Break)栄養療法のこんなところが良いかな?
今日はちょっと一休み。
栄養療法をやってこんなところが良かったな、と感じられることがあったのでお話してみます。
娘の指に赤い丘疹ができました。波動検査で診断するとカビの感染と化学物質汚染による発疹のようです。
えええーっ?!!栄養療法で免疫万全のはずなのに~・・
と思ったのですが、よく考えると、皮膚病とは体内の不要物質を体外に出す働きとも考えられます。従来、排泄されなかったものが、不十分とはいえ、皮膚から出そうとしているのかな?と考えなおしました。
赤ちゃんはすぐに発疹ができますが、最初は全ての異物に対して反応してしまいますので発疹ができやすいのです。
私たち大人は多少の異物であれば「まぁいっか」ということで、体が反応しないようになってきます。生活しやすくなりますが、汚染の処理がしにくくなります。これは病気の原因にもなることでしょう。
どうも栄養療法をすると、異物に対する排泄機転が高まる感じがします。娘のように皮膚から排泄するということもあるでしょうし、私自身は排便の回数が明らかに増えた感じがしています。
2010年05月09日
【アーユルヴェーダ】アーユルヴェーダにおける体質(プラクリティ)の概念3
ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、28回目です。
体質(プラクリティ)の概念3をお届けします。
同じ環境に生まれ育っても兄弟では全く異なる性質をもつのは何故か?ということについて検証しているところでしたね。
パーソナリティとでも表現されるこれらのこと全ては、アーユルヴェーダの世界では「自然な」ことであり、あらかじめ決まっていることなのです。
それはプラクリティと呼ばれる個人の特徴を判断するための独特な古代インドの方法です。
プラクリティとは何でしょうか。一言でいうならば、他の人とは全く異なっ
ているひとりひとりの「性質」です。誰もがプラクリティを持っています。そしてそれは肉体的な外観、好み、知性、気質、罹りやすい病気などを決定づけているのです。
ではどのようにしてプラクリティが形成されるのでしょうか?
アーユルヴェーダによれば、個人のプラクリティは受胎の瞬間に決定します。
来週もお楽しみに!
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2010年05月09日
【栄養療法】ビタミンEについて
今週はビタミンEについてお話します。
ビタミンEにはトコフェロールとトコトリエノールの二つの形があります。大まかに言うと、トコトリエノールは即効性、トコトリエノールは持続性の効果が期待できます。よって同時摂取が大切であることが分かります。
抗酸化作用を持っているのビタミンですが、脂溶性ビタミンなので細胞膜の酸化を除くことができます。抗酸化活性はトコトリエノールの方が強いです。よって癌に対して効果を発揮するのはトコトリエノールと言われており、肝がん、乳がん、前立腺がん、皮膚がんで細胞増殖抑制が報告されています。
また、γトコトリエノールとγトコフェロールが十分にあると、過剰なナトリウムや水分の排泄が促進するので、むくみの防止に役立ちます。
皮膚のしみやしわは酸化が原因と言われています。γトコトリエノールが抗酸化作用を発揮したり、メラニン産生を抑制するため、美白効果やしわの改善にも役立ちます。
細胞は人体の基本骨格ですから、細胞膜の酸化を防ぐビタミンEは良いことが多いですね。ホルモンバランスや血行にも良い働きがあるようです。
以前に触れましたが、私は凄く細胞膜の酸化が進んでいて、赤血球が溶血してしまい、赤血球の寿命が短くなっていました。検査では間接ビリルビンの上昇と網赤血球の上昇が見られました。
何も症状がなく溶血が進んでいたなんて、本当に怖いと思いました。子どもでもこういう現象が生じます。うちの娘で確認しましたので。つかれ易いお子さんにビタミンE不足ということがあるかもしれません。
トコフェロールはコーン油、綿花油、ピーナッツ油、大豆油、小麦胚芽に、トコトリエノールは米、大麦、小麦、パーム油に多く含まれます。しかし、通常の食事では摂取しにくいものです。
ビタミンEは天然のd体のみが体内を移動できるようです。合成のdl体はすぐに排泄されてしまいますので要注意です。
2010年05月01日
【アーユルヴェーダ】アーユルヴェーダにおける体質(プラクリティ)の概念2
ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、27回目です。
体質(プラクリティ)の概念2をお届けします。
先週は難題が残ってしまいました。物質的要素と物理的な力の全てが同じであるのに、どうして二人と同じ人間が存在しないのは何故なのでしょうか?。
私たちの周囲にはたくさんの植物があります。赤い花をつける植物もあれば、黄色い花や青い花もあります。毎年ある季節に落葉する植物もあります。これはどのように起こるのでしょうか?
これら全ては「自然な」ことであり、あらかじめ決まっていることなのです。このことは、植物が芽を出す前に既に決まっているのです。
あなたの兄弟が熱いコーヒーを好きなのに、自分は冷たいアイスクリームが大好きだということを不思議に思ったことはありませんか。同じ環境に生まれ育っているというのに、あなたが姉妹よりも風邪をひきやすいのは何故でしょう。何故他のきょうだい達とは全く違う夢を見るのでしょう。
私たちはただ単にそれを「個人のパーソナリティー」と呼ぶかもしれません。しかしアーユルヴェーダの大洋には、これらすべての疑問に対するひとつの答えがあるのです。
それはプラクリティと呼ばれる個人の特徴を判断するための独特な古代インドの方法です。
来週もお楽しみに!
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2010年05月01日
【アーユルヴェーダ】アーユルヴェーダにおける体質(プラクリティ)の概念1
ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、26回目です。
今週から体質(プラクリティ)の概念についてお届けします。
アーユルヴェーダの科学によれば、この宇宙における全ての物質は5つの物質的な要素、すなわち「パンチャマハブータス」から成り立っています。
同様に、私たちの体の全ての機能は、3つの基本的なエネルギー、すなわちヴァータ、ピッタ、カパによってコントロールされています。
しかしながら、まわりを見渡してみても、この宇宙には二人として同じ人間はいません。物質的要素と物理的な力の全てが同じであるのに、どのようにそれらから唯一無二の存在が作られるのでしょうか。
★ アーユルヴェーダに関する質問を受付けます。lohas@jjclinic.jpまで。
2010年04月24日