(改題)私のアレルギー対策3

食餌アレルギーの報道番組のことを書きました(怒)。
 
 それ以後、自分のアレルギー対策について多数メールをいただいています。ありがとうございます。そこで「私のアレルギー対策」というコーナーにしてしまいました。でははじまり~。

 Oさんからのメール
 > 私は十数年間、ひどい鼻炎に悩んでいました。点鼻薬と飲み薬が 片時
 > も手放せない状態でした。それが、ナチュラルハイジーン」を始めると、
 > 体重が減り、慢性疲労が治り、体が軽くなり、1年後には アレルギー
 > 性鼻炎が軽くなり、飲み薬が不要になりました。

 「ナチュラルハイジーン」という言葉を聞いたことがないので調べました。生野菜や果物を主体に、自然の恵みをそのままに摂取するというのが基本のようですね。あと水の飲み方などの細かいルールがあるようですが。それはサイトをご覧下さい。
 http://momo-taku-tomo.boo.jp/kenko/

 Oさんは肉・乳製品・卵は一切食べないとのことですが、アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎もよくなったそうです。

 ちょっと心配だったので、この方法で治療を開始してからの肌艶に影響がでないかどうかをお聞きしましたが、全く問題ないとの事でした。

 全ての人に勧めて良いのか分かりませんが、アレルギーに悩んでいる方ならムリのない範囲で試してみても良いかもしれません。これに似た方法を使っておられる方もいらっしゃるようですが、良い面、悪い面を教えていただければ幸いです。
lohas@jjclinic.jpまでお願いします。

 アレルギーに関する病気はいろんな人がいろんなことを考えて実践しているようですね。みなさんの工夫について教えて下さい。このコーナーもしばらく続けてみようと思っています。

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2008年05月31日

食餌アレルギーの報道に関して2

 食餌アレルギーの報道番組で「こういう時代だから(仕方ない)・・」と軽々しく発言していることに先週は憤慨しておりました
 
 関与しているのが明らかだと思われる時代背景についてみなさんで考えてみませんか?と言ったことに対して多数のメールをいただきました。ありがとうございました!早速ご紹介します。

 Nさんからのメール
 > 私は全くアレルギーがありません。スギ花粉を浴びながら育ったためか、
 > 虫下しが小学校高学年まで必要な、生活環境だったからか、雑菌の多い
 > 田舎を駆け回りながら育ったからか。「ハタ!」と気づいたのは、子ども
 > のころの食生活のおかげではなかったか、ということです。

 そうですね。どのくらい昔か分かりませんが、コンビ二が出来てからだと思うのですが、かなり食生活が変わった感じがしますよね。私の行くレストランのマスターも、トマトペーストひとつでもしっかり作らない手抜きのものを出している店が多いし、それに気づかない客も多いと嘆いていました。

 IMさんからのメール
 > とくに治療は受けず、添加物は極力さける。甘い飲み物は摂らない。肉
 > はほんの少し。野菜もなるべく農薬の少ないものを選ぶ。お風呂でも無
 > 添加石鹸だけしか使わない。できるだけ歩く。
 > 完治とまでは行きませんが、かなり良好な状態が保てています

 IMさんは漢方治療を始めてから、その効果よりも健康、病気、食物や環境についての考え方が変わったとおっしゃっています。そして不自然な暮らしがアレルギーの原因ではないかと考えておられます。

 私もこの考え方は好きです。そして漢方と付き合うようになってからいろんな考え方が変わったところは私と同じですよ。不自然さが気になるのですよ。

 紙面の都合で、今回はお二人からの情報のみ掲載しましたが、これからも少し続きそうなシリーズですので、もしもアレルギーがこうしたら治った、軽くなった、という情報(癌でも構いません)をお持ちでしたら、ぜひlohas@jjclinic.jpまでお願いいたします。

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2008年05月24日

食餌アレルギーの報道に関して

 食餌アレルギーの報道番組を見ました。その中であるコメンテーターの興味深い発言がありました。

 「みんなが花粉症も含めて、何らかのアレルギーを持っている時代です」

 「こういう時代だから、食事アレルギーなどは個性と思い、普通に接しよう」

 私は少しずつしか進めることのできない食餌アレルギーの治療をお子さんが受けている姿をみて、

 「早くアレルギーの原因になっている時代背景を明確にして、アレルギーがなかった時代に戻したいものだ」と思って見ていました。随分違います。

 現在のアレルギー治療には、根本的にアレルギーをなくすだけの決定的な治療方法がありません。しかし昔はアレルギーの人は少数だったわけですから、何かが背景で原因になっているに違いありません。

 私は私なりに睡眠不足とストレスにより、粘膜の乾きを呼んで、粘膜が過敏性を増しているだけなのではなかろうか?と考えています。でも、これを確かめようとすると、まず動物実験から始めないといけないので無理そうです。

 医療界には薬で収まれば良い、というムードがあります。私も抗アレルギー薬を処方するわけですから、片棒をかついでいるわけではありますが、このムードは気に入っていません。

 そうしたら報道まで、「こういう時代だから・・」なんて軽々しく発言してしまうので、なかなかこの流れを止めることができません。

 医療が進歩している現在、目だって増え続けている病気は癌とアレルギーです。時代背景が関与しているのは明らかだと思います。生活を変えることは容易ではありませんが、この時代背景についてみなさんで考えてみませんか?

 アレルギーがこうしたら治った、軽くなった、という情報(癌でも構いません)を募集します。lohas@jjclinic.jpまでよろしくお願いいたします。

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2008年05月17日

第109回日本耳鼻咽喉科学会総会

 大阪の第109回日本耳鼻咽喉科学会総会に出席してきました。学会ホームページですが、結構、一般向けの内容が出ていますよ。何か耳鼻科でお困りのことがありましたらご覧下さい。
 
 ちなみに私が長年お世話になっている教授が現在の学会長で、この人のおかげで開業医になってからも、最新の耳鼻科の知識を増やせるわけです。

 学会では意外な発見がありました。耳鼻科の先生でも漢方薬を(私のように)硬派に使おうという動きが段々出てきていました。私は一般の啓蒙のためにこのメルマガを書いていますが、今後は学会で医師にもアピールしないといけない、と感じました。

 今回の学会では新たな知己が2名増えて収穫大でした。

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2008年05月17日

毎日の診療の中で少し最近気になること

 毎日の診療の中で少し最近気になることがあります。

 治癒までの期間をとにかく短く!と求められることが多くなったことです。非常に近視眼的な診察を求められます。熱が出たら解熱剤、咳がでたら鎮咳薬と症状を除くスピードを求められるのです。

 これはちょっと不本意だな、と思うことがあります。もっとすっきり治る方法があるのに、と残念に感じることも少なくありません。

 熱が出るのにはそれなりに意味があります。高熱がでているから重症とも思いません。数日続くこともあるかもしれないですが、理にかなっていれば、そのままにすることもあります。

 大切なことは、何故熱が出るに至ったのか、どうして咳がでているのか、ということなのです。それがきちんと理解できるものならば、その流れを止めないように薬は出していきたいと思うのです。

 もちろん、「明日、大切な○○だから、何とかして!」という切実な思いにはできるだけ対応しようと思います。でも流れを理解していただいた上で対応したいと思っています。

 風邪には必ず原因があります。それを毎回推測していかないと、二の足を踏むということになりますから、それをできるだけお伝えしているつもりです。そして最終的に皆さんが自分から健康を指向してくだされば、この上ない幸せです。

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2008年05月10日

和式トイレの話

 お食事中の方、ごめんなさい。トイレの話です。

 我が家は昔の家のときには和式トイレでした。でも年寄が4人住んでいて、足腰に負担だからと洋式になるようなカバー(風呂の椅子を大きくした感じ)を付けて以来、今の家でも洋式トイレが当たり前です。

 いつだったか、洋式トイレにしたら足腰が弱くなったという老人の話を読んだことがありました。でも納得しつつもあまり気にもかけていませんでした。

 今日、久しぶりに和式トイレに座りました。なるほど、足の鍛錬になります。体のバランス感覚を養うことにもなりますね、生命力の源は下半身の力です。腹圧もかかりやすいですよね。良いなあ・・和式トイレは・・。

 他にも良い点があります。便の性状、においを十分に観察できることです。これは洋式トイレになって以来ずっと感じていたことです。自分の消化の状態がよく分からないので不満でしたが、いつの間にか慣れている感じです。

 和式トイレのよさを再認識したという話題でした。

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2008年05月04日

最終目標は薬無用の診察ですね

 私の診察はただでさえ日常生活のあれこれにうるさい指導が入るのですが、さらにそれに磨きをかけて(笑)、薬を使わない治療を編み出すというのが私の目標です。

 救急医療では薬が必要なことはいうまでもありませんが、普段の診療では生活を見直すだけ、あるいは時間を待つだけ、で解決できることが少なくありません。そして一度崩れたバランスを元にもどすのが、本当に困難であることも日々実感します。

 まだ基本は西洋医学者ですので薬で治す診療ですが、いつか処方箋無用の診察ができたら良いと思っています。まだまだですけれど(笑)。

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2008年04月27日

のぼせとかゆみの対策~耳がかゆい人が来院されて

 急に耳のかゆみを訴えて来院される方が大変に多かった1週間でした。

 理由として考えられることが2つあります。

 1つは気候です。

 雨模様ではありますが、確実に気温が上がってきています。のぼせの話を書きましたが、体の中のエネルギーがだんだん活発になってきて、体の上へ上へと上昇する季節です。

 すると、温度が上がって頭部の皮膚や粘膜が悲鳴を上げて、少しの刺激でも目のかゆみ、耳のかゆみが生じてきて、中には喉がかゆいと訴える人もでてくるのです。

 2つ目はストレスでしょうか。

 この季節は新入学や異動などがあり、何かとストレスの多い時期です。初めのうちは気合でがんばるものですが、その気合は体の中では熱になりますので要注意です。

 なぜなら、熱はやはり体の中で上に昇りますので、首から上の皮膚や粘膜に影響を与えてしまいます。

 これらのエネルギーを制御して良い方向に意識して持っていくと、逆に仕事の能率も上がります。そのためには悪化要因を排除することが重要なのです。

 体の上に上がったエネルギーを処理するには、エネルギーを循環させて体の下に下げるか、エネルギーの勢いを冷ますか、ということになります。

 ストレスはそれ自体がエネルギー循環を妨げるので、できるだけ減らしておきたいですね。あとは便秘や胃もたれはエネルギーが降下するのを妨害します。エネルギーを一番安全に冷ますには十分な睡眠が良いのではないかと思います。

 直接冷たいもので体表から冷ますと、循環自体が悪くなる可能性があるのであまりお勧めはしません。一時的には気分が良いかもしれないですがー。

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2008年04月20日

のぼせの季節が到来~収功の利用

 春は陽気が盛んになり、植物は芽吹いて、人々は活発になります。気候もあたたかで「よい季節ですね」なんて挨拶が交わされます。

 しかし結構、健康に過ごすのは難しい季節である感じがします。私は早速、頭痛が生じ、自分の陽気(体内のエネルギー)が過剰であるのを感じます。最近、気功で気の鍛錬をするためでしょうか、頭痛が例年よりひどく感じます。

 鼻血で来院する人も急に多くなりました。気候は乾燥していないのに、恐らく陽気が過剰になり鼻内を乾かしているのでしょう。のぼせだけでも出血はしますし、とにかく出血しやすくなります。

 こういうときに風邪をひくと、たまっている陽気に治りを妨害されて、いつまでも喉が痛いということになりかねません。風邪のときに耳もかゆくなりやすいです。

 こういうときには、食べ物を少しあっさりしたものにしたらよいかもしれませんね。陽のエネルギーを多く取り込まないようにするということが大切でしょう。

 あとはよく寝ることでしょうか。新芽が吹くように活動したいと体があなたに話しかけることでしょうから、活動と休息のバランスを意識して活動していくことが大切になるでしょう。

 どうしてもすぐ何とかしたい!ということでしたら、掌を空に向けて手を真上に上げてみましょう。すーっと、まず腕、そして体のエネルギーが下に下がるのが分かりますか?イライラもとれるはずです。低血圧の人は止めたほうが無難です。

 そのあと、体の前で手を下ろしていきますが、エネルギーが再度上昇して来ないように首の高さからは掌を下に向けます。

 そしてそのまま手を下ろしていき、両手を下腹部の前で組んで(男性は右手が上、女性は左手が上、と書いている本があります)、エネルギーを下腹部に収めて終わりです。気功の収功を応用して、のぼせを除くとこうなります。

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2008年04月12日

風邪について最近思うこと~どこまで治療するか

 最近、風邪についてちょっと考えていることがあります。

 それは、治療が上手く行ったな、と思う人ほど次の風邪を簡単にひいてしまうということです。

 う~ん・・・。どうしてかしら。気のせいなのでしょうか?

 特に漢方薬を使用して治療がキマッたときは、劇的に良くなる印象があります。しかし、自分がどうして風邪になってしまったのか、などと生活を見直す機会を奪っているのかな?と考えているのです。

 子どもの治療でも同じことが言えます。

 すぐに鼻水を止めて欲しい、と言うみなさんの気持ちはとても良く分かります。でもお子さんを強く育てたいという観点から言うと、あまり手を貸さない方が良いのかもしれません。

 先日、とあるお母さんともお話しましたが、後遺症が残らないような程度に手を貸していくということが大切なのかもしれません。

 覚えておきたいことは、子どもは病気に耐えることだけで強くなっていきますが、大人は強くならないので、生活を見直さないとまた病気になってしまうということです。

 大人は子どものように柔軟ではありませんから、病気を、生活パターンを見直す機会ととらえては如何でしょうか?

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2008年04月06日