現代病
今日は東京漢方入門講座に参加した。もう参加し始めて4年目である。この講座からは本当にいろいろな学んできたし、まだまだ吸収しようと思っている。
講座の中では現代生活が体に及ぼす影響に考えさせられた。暖房が冷えを作るということには大いに納得できた。冷えて多少調子が悪くなっても、その方が長期的には体には自然であり、体には良いかも知れない。
でも・・。長期的に体に良くても、今日、明日、働けないと困るという人が私も含めてほとんどである。場合によっては、明日までに完全にして欲しいというように追い詰められている人も少なくない。子供さんが病気になっても病院には簡単に連れて行く時間が作れない人がほとんどである。
そういう世の中であるからその場が快適に安全にという傾向が強く求められている。一方で体質、体格などに注意を払う傾向はますます薄れているのであるが、そういうところに働きかけて未病を摘み取ることが医療の醍醐味であると私は思っている。
世の中ごと余裕のある状況にならないと、ゆとりのある医療は広がっていかないのかもしれないけれど、自分ができることをひとつずつやっていきたい。
2005年02月17日
今日のインフルエンザ
今日はインフルエンザが吹き荒れた。インフルエンザ疑いの人が10人。うち3人がA型、3人がB型、陰性が4人だった。最近、なりを潜めていたA型インフルエンザが少し勢いを取り戻している感じがする。何故今年はB型が先に流行したのだろう?例年と明らかに異なる傾向である。例年と気候の変化があるのだろうか?
森田さんのお天気ですか?に「今年と例年の気候はどこが違うの?」って質問メールを送ってしまいました(笑)。
2005年02月17日
桃の節句
まだまだ寒いけれど、もう2月も半ば。ひな祭りが近づいてきました。あ~早く冬が終わらないかな。
2005年02月16日
今日の覚書
今日の覚書。
急に扁桃炎の患者さんが2人。副鼻腔炎による嗅覚障害も3人。昨日までしばらくお目にかからなかったこれらの疾患が急に本日現れたことには何か意味があるのか??
2月11日ごろから具合が悪くなった、という患者さんが多いのだが、何か気候との関連はあるか?
2005年02月16日
体格と疾患
環境が乾き、ストレスで乾き、コンピュータのある部屋はだいたい乾いている。そんな中、喉の必要以上の乾きに悩まされている人は多い。風邪の最後に喉の熱感が出るが、それも症状を増幅させる。
体格を意識して診察を行うと痩せている人ばかりにそういうトラブルが生じていることがわかる。痩せている人には辛い季節である。幸い明後日は雨が降るとか。インフルエンザも一段落するか?
2005年02月15日
反復性耳下腺炎
反復性耳下腺炎はあまりお目にかかることはない病気だが、大変に不思議な病気である。男児に多いけれど、学童に多い。自然に治ってしまうなど、あまり他の疾患にはない特徴がある。
土曜日、月曜日と一人ずつ患者さんが来院された。もちろん男子学童である。ご多聞にもれず繰り返している。一人は感冒様症状がある。原因不明の疾患で細菌性、免疫原性と言われているが、本当はウイルス性なのではないか?と疑いたくなる2日間であった。
2005年02月15日
インフルエンザ迅速検査
土曜日にインフルエンザの検査をした。検査結果は陰性だったが、バタバタしていてそれを患者さんに説明した後、片付けるのを忘れていた。
本来は捨てられて見返すはずのない検査結果である。しかし偶然にもそのまま放置されていたため再度見てびっくり。B型が陽性であったのである!
慌てて患者さんの家に電話して陽性であった旨を伝えた。検査結果が陰性であると判定するには慎重を要すると思った。十分な時間をかけて判断することが必要なようだ。
2005年02月15日
意外な敵
今日は意外な敵が現れた。のどが痛いという患者さん。口の中がピンクに染まっている!!
「あめでもなめましたか?」なんてやや批判めいたツッコミ。すると
「いや、歯医者に行ってきたんですよ」と返された。がーん。
歯垢を見るためのあのコマーシャルでもやっているピンクの液体か。。インジゴカルミンだったっけ?染色のための色素だよなあ。
のどの微妙な赤みを見分ける診療をしていると、ちょっとの色の変化でもいろいろ考えてしまう。あまりにピンク色が強くてさすがの私もそれが病気だとは思わなかったが、診察の邪魔には十分になる色だった。
まあ、結局はほかの所見が明確だったことと、ご本人が詳細にお話くださったことで事なきを得たが、今後は注意すべき染色液であるな、と思った。でも防ぎようがないな。。
2005年02月13日
風邪の諸々 覚書
風邪を重ねて引くということがある。感覚的には理解していたが、このごろ大分そのことが実感として診察できるようになってきた。
これが理解できるということは、風邪に対する認識が深まったのであろうと自分としては自負している。以前ははっきりとそれを患者さんに対して指摘することはできなかった。
インフルエンザもなかなか面白い。一番の疑問は、どうしていつまでも引き始めのような像のままなのか?同じウイルス感染のはずなのに、全然病状が進んでいかない。診察していてもそれがある程度インフルエンザの診断の根拠になりそうである。
2005年02月12日
続インフルエンザ
インフルエンザにかかる人が大変に多い。かなり注意が必要な状況が続いている。B型の流行で分かりにくく、発見が遅れてしまいがちである。
今日も二人のインフルエンザ患者さんが来られた。説明をしながらふと考えた。インフルエンザと判断する根拠は何なのか?精密検査をしようと思うのはなぜか?自分の行動、判断基準を見直してみた。
まず、ウイルス感染症であると確信が持てることが前提である。それから、熱がすごい高いとか38度くらいの熱が2日以上続くとき、感冒と思っているのに透明な鼻水がいつまでも(発症から4日以上)続くとき、脈の状態が通常の感冒と明らかに異なりいつまでも浮いているとき、熱がありしかもやたらだるい日が3日以上続くとき、である。
たいしたことはない内容である、と感じられるかもしれないが、実はウイルス感染症であると確信を持つためにはそれなりの検証と慣れ(勘?)が必要である。ウイルスキットが汎用されるようになった当初からすると、現在では診断の精度がかなりあがった実感がある。
でもまてよ・・数日経過すれば分かる、というものばかりではないか!初日あるいは2日めでないとウイルスを制圧することは現状では困難である。今後はさらに早い段階でピンとくるための情報集めをしていこうと思っている。
2005年02月10日