最近のインフルエンザ診療について

 最近、インフルエンザの流行が忍び寄っています。本日も1名の陽性反応を確認しました。近所の保育園では園が閉鎖しているとか聞いています。もう忍び寄ってというよりも、流行真っ盛りなのかもしれませんね。

 実際に診察をしていると、インフルエンザウイルスの波動を纏ってだるさを訴えてこられる患者さんも少なくありません。熱もないですし、症状もインフルエンザらしくない、ただだるいだけという、まるで軽い風邪なのです。

 たいていは漢方薬で事足ります。柴葛解肌湯などは本当によく効く漢方薬の組み合わせだと思います。

 あとはクラリスロマイシンという抗生物質もインフルエンザにかなり効果があるので、好んで使っています。
 
 インフルエンザもまだ発症していない段階ですと、いろいろ治療方法を組み合わせることで症状はかなり改善されます。

 しかし最近は、あまりにだるそうなインフルエンザ発症前の患者さんがいらっしゃると、善し悪しはともかく、気功を使うことで発症を未然に防いだり、伝播するのを防いだりしています。そうなっているつもりです。

インフルエンザも発症する前に処理することで、微力ですが流行を少しくい止められているかもしれません。

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2012年12月16日

申し訳ありませんが、梨をたくさん食べました?

申し訳ない、と書きましたが、何でも申し訳ないのでしょう?

 いろんな方たちのアレルギーの治療をしていますけれど、果物が悪さをしていることもあるので、果物の質がよく分からないときには少量の摂取にするか、煮るなど熱を加えて摂取することをお勧めしています。

 今年はいろんな種類の梨を食べました。買う時にかなり注意深く質の良いものを選びます。そして食べた後も体におかしな反応がないか、いつも検証していますよ。

 皆さんには、少なく食べてねー、と言っていますけれど、私はどの果物の安全性が高いかをお伝えしようとして、幸水、豊水、新高、二十世紀、サンセーキと何だかたくさん食べることになっています(笑)。

 産地によっても性質がばらばらなので、どの種類が完璧とはなかなか言い切れませんけれど、サンセーキは比較的安全性が高いように感じます。

 患者さんには少なく食べてねと言っておきながら、たくさん果物を食べているので何だか申し訳ない気分なのです。

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2012年10月14日

秋になりめまいの患者さんが増えてきました

めまいの患者さんが増えてきました。しかも私が診察する範囲ではみんな眼振という眼の特有の動きがない人ばかりです。

 ちなみに眼振というのは、眼が無意識に動く現象のひとつで、めまいのときに眼振の性状から内耳からくるめまいなのか、頭からくるめまいなのかを診断することができます。

 東洋医学ではめまいは水毒という水の流れの障害ということになっています。

 水の流れの障害がある、というと、どういう症状がでるのでしょうか?

 まず湿気があると症状が悪化します。これは皮膚から蒸発する水が少なくなるので、体の内部で水を処理する必要がでてきます。しかし、その処理能力が衰えていますので、湿気が増えると水のよどみができてしまい症状が悪化するのだと思います。

 水がたまりますので重い、だるい症状もでてきます。

 水は重いので、どちらかというと下半身に症状がでやすいです。むくみは手よりも足にできやすいですよね?

 水は比熱(熱を吸収する量)が大きいので、水がたまることで冷えを生じやすくなります。

 そしてこれは理由は分かりませんが、舌苔が厚くなります。粥のような苔がでることもあります。色は白です。

 めまいが出てしまった方で、以上の水にまつわる症状がかなり出ている方は、漢方薬で水を処理する処方を使うのが有効です。

 印象としては少し夏の流れで、水の飲み過ぎになっている人が多いように感じられます。そこに最近雨模様のことが多くなっているので、めまいの患者さんも増えたのかもしれませんね。

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2012年09月09日

夕食を減らして、お腹が一杯になったら食べない習慣

 雑談のようなものですが。

 食事の習慣を少し変えてみました。昼に腹持ちのよい食事を摂るようにして、夜は本当に少しだけ食べるように心がけています。

 今までは、食べ物は残してはいけない、と教えられて育ちましたので、とにかく何でも食べるという風に生活していたのですね。

 ところが、実際には満腹になっていることも多かったのだろうと思います。だろう、というのは、もう食べると決めて食べていましたので、実は満腹であったのかどうかさえ分からなくなっていたのです。

 今は、「あ。もうお腹が満腹になってきたので、これで止めよう」と思えるようになってきました。

 当たり前といえばあたりまえのことです。

 でも案外できていないことのように思います。

 あと、例えば時間がきたから食事にしよう、という習慣も本当はあらためたいところです。ただ、時間の制約もあるので、なかなか思うようには行きません。

 お腹が空いたら、それを適量で満たすということが実は良いのではないかと思っています。

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2012年08月26日

塞いだ気分+水の飲み過ぎで症状が出やすい時期です

 どうも気鬱の人に症状がでやすい時期のようですね。

 気鬱とは、文字通り、うつうつと考え込んでしまう傾向のことで、気の流れが悪くなる状態です。

 これが続くと熱を帯びて気が詰まった感じになったり、気を使って消耗して気が足りなくなったりするわけです。

 この季節は水の飲み過ぎが原因で、水をさばく力が強い人は良いのですが、力の弱い人は水が体に残ってしまい、気の通り道を塞いでしまうという現象が起こります。

 気鬱は軽いうちに処理しておきたい病態です。そこで、食事の面から気鬱に対応する内容の書かれたサイトを見つけたのでご紹介します。
 このサイトの「医食同源」に書かれています!

 そのサイトによりますと、香りのよいものが気を巡らせるので食すると良いとか、水の飲み過ぎの場合には大根や玉ねぎなどを食べるのが良いとあります。

 また軽い体操などは気を巡りやすくしますし、どうしても上手くいかない場合には鍼治療が効果を発揮するとのことです。経験的にはマッサージ程度のものでも、経絡(ツボをつないだ気の通り道のこと)の知識があれば、気を流すことができますよ。

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2012年08月19日

暑い夏ですけれど、冷たいものは控えましょう

 ストレスを抱えている人が多く来院するので、発散性のある漢方薬を選択しようと考えることが多いです。

 発散というと、桂枝(シナモン)、蘇葉(しそ)が代表的だと思いますが、理由は不明ながら、桂枝の入った漢方薬が体に合いやすい季節のようです。

 特に最近使い始めたのが桂枝人参湯です。発散とともに、お腹を人参で温める、つまり体表の発散にも、内臓の温めにも効果がでる(温裏作用といいます)という処方です。

 よく考えてみて下さい。

 この処方がこの夏に出るという意味は何でしょう?

 この桂枝人参湯の中に入っている人参が胃腸の働きを補うのです。食卓にある西洋人参とは違いますよ!

 連日の暑さで冷たいものを口にする人が多くなっているのだと思います。いつもは黙々と食べたものを処理してくれる胃腸も、冷たいものがどんどん入ってくるので少しお疲れ気味なのでしょう。

 こういう背景があり、桂枝人参湯を処方することが多くなっているのでしょう。

 暑い夏ではありますが、できるだけ冷たいものは口にせず、胃腸を守ってあげましょう。

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2012年08月12日

花粉症と紛らわしい副鼻腔炎

東京では花粉症がようやくピークを過ぎ、これからはヒノキとかカモがヤの花粉症のある患者さんだけが薬を必要とする状況になってきました。

 先週も書きましたが、今年の花粉症は花粉の飛散量を考えるととても症状がきついですね。これを花粉のせいにしてはいけません。自分の生活を整えることから始めましょう。

 花粉症の鼻水、といえば、どういう鼻水が思い浮かぶでしょうか?

 さらさらの透明な鼻水ですよね?

 しかしこれからは勝手が違ってきます。濃い膿のような鼻水がでる場合でも花粉症を疑わなければなりません。

 今までは逆だったのです。さらさらの鼻水でも、風邪をひいて症状がでている人がとても多く、風邪を花粉症と見間違えないようにと考えてきました。これからの季節は花粉症を副鼻腔炎(蓄膿)と見間違えないようにしなくてはなりません。

 膿がでるというのは熱のたまっている体に生じる象徴的な出来事です。膿を体外に出すことで熱(と水)の平衡を保とうと体が反応しているわけです。

 温性である花粉の波状攻撃が続いていましたから、体に少しずつ熱が溜まってきているはずです。しかも春の陽気になり、体が熱を生じやすい状況までできてしまっています。

 厳格に花粉症と副鼻腔炎を分けるのは難しいのですが、どちらにしても熱を捨てる必要があるという観点から、あまり厳しい治療をしないで自力にある程度任せるということも必要なのかなと思ってみています。

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2012年04月01日

のどカラカラとインフルエンザ

 11月30日の山陽新聞の記事から。

 仙台市の庄司内科小児科医院の庄司院長が絶対湿度とインフルエンザ流行の関連を調べて掲載しているのだそうです。都道府県ごとにも関連が考察されていて大変興味深いです。
 
 インフルエンザが乾燥している気候に広がりやすいことはご存知のことでしょう。重要なのは絶対湿度なのですね。同じ湿度でも冬に発症しやすいのはそのためだったのかと改めて考えさせられました。

 それにしても、このデータは大変きれいで驚きます。絶対湿度が7~11g/m3を下回るとインフルエンザが流行してくるのが明確に見て取れます。

 こういう風に、地道に自分の目でデータを収集される人を応援したいものですね。

 また、お菓子のメーカーが発表している、のどカラカラ予報もまあ面白いという程度のものですが、ご紹介しておきます。ただ、真冬になるといつも、乾燥状態が続くだけなので、予報としてはどうかな?とは思います。
 
 それと、お菓子メーカーですので、あくまでものどがカラカラなときには、のど飴をなめましょう、と伝えるのが目的のようです。

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2012年01月29日

生活の中で紫蘇を役立てる~赤紫蘇と青紫蘇

 紫蘇には赤いものと青いものがあります。違いがよく分からないので調べてみました
 
 赤紫蘇にはアントシアニンが、青紫蘇にはβカロテンが多く含まれており、その色の違いがあるというだけで、赤も青も本質的な違いはないようです。

 ただ赤紫蘇は6~7月に出荷されるので、梅干やジュースにして用いられることが殆どです。青紫蘇は店頭でいつも見かけますが、旬の収穫時期は6~10月だそうです。

 紫蘇が刺身のつまとして、解毒の効能があることはよく知られています。ほかにも多様な作用を持っているので分かる範囲でご紹介しておきます。

 紫蘇に含まれるαリノレン酸やロズマリン酸がアレルギー症状を抑えてくれるので花粉症の季節には使えるかもしれません。

 また鮮度が良ければ香りがあるため、気の巡りに良く作用します。ストレスで調子を落としている人には良いかも知れません。ただし温性なので、熱がある人や乾いている傾向のある人には好ましくないこともあります。

 さらに発散性があるので、外邪(外から来るウイルスや花粉)に対して対抗する作用を持っています。ですので、風邪予防や花粉症の予防には良い作用を発揮するのではないでしょ?ビタミンCが多く含まれていることも、風邪の予防に役立つと思います。

 カリウムやカルシウムも含みますので、血圧の高い方には良いでしょうし、鉄分は貧血の改善に役立つことでしょう。

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2012年01月14日

トマトときゅうりの食べ合わせについて

 サラダによくある食べ合わせである、トマトときゅうりですが、ちょっと一緒に食べるのは問題があるようです。

 ひとつは、共に冷性の食べ物であることですね。ハウス栽培での技術が向上したために、季節感がなくなってしまいそうですが、トマトもきゅうりも初夏が旬です。暑い季節には体を冷やす食べ物が旬を迎える・・・なんとよくできているのでしょう!

 でもこの組み合わせが寒い時期のサラダに出てくることも珍しくありません。健康のため、とせっせとトマトときゅうりのサラダを食べてしまうと、冷えが強くなり体調を壊しかねません。ご注意を!

 そしてもう一点、この組み合わせが良くないと言われている理由があります。それは、きゅうりに含まれるアスコルビナーゼが、トマトの豊富なビタミンCを破壊してしまうというものです
 
 学術書にもこのことは書かれていました。対処法としては、加熱するか、酢などの酸を加えてアスコルビナーゼを失活させること、と書かれていました。割と酸味のあるドレッシングをかけることも多いように思いますが、そこまで考えてのことなのでしょうか??

 トマトと相性がよいのはアボガドだそうです。

 トマトにはリコピンというカロチノイドがアボガドに溶けて吸収が良くなるからだそうです。

 分子栄養学から考えると、このようなことになりますが、良い食材を食べ過ぎないように摂取していれば、問題はないのかもしれませんね。

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2012年01月05日