【アーユルヴェーダ】 第17回 ~ 肌の若返りについて8
ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、17回目です。
肌の若返りについて、8回目です。肌のしわに使われるハーブは、サンダルウッド、マンジュスタ、インディアン・サルサパリラ、ベチバーでしたね。
今日は肌荒れの治療について考えてみます。
肌のうるおいは、皮膚上の汗腺と皮脂腺双方の働きにより保たれており、これらの分泌物が肌を健康に保っています。分泌物の量と濃度は状況により変化し得るものであり、分泌物の変化が肌荒れを引き起こすこともあります。
遺伝、湿度、気温などは肌のうるおいに影響を与える要因です。また、大麦hordeolum vulgare)のように、肌荒れの原因となる食べ物があることをアーユルヴェーダは述べています。
ブッソウゲ(仏桑花・扶桑花Hibiscus rosa sinunsesハイビスカスの一種)から作られたオイルは肌荒れに効果的です。食事にカード(Curd;一晩発酵させたミルク、ヨーグルトの一種)や、ギー(Ghee;浄化、沸騰させたバター)を加えることで、適度な皮脂のある健康な肌を保つことができます。
来週もお楽しみに!
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2010年02月06日
【アーユルヴェーダ】第16回 ~ 肌の若返りについて7
ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、16回目です。
肌の若返りについて、7回目です。肌のしわに使われるハーブを挙げます。
1)Santalum album (Sandal tree, Chandana)サンダルウッド
2)Rubia cordifolia (Indian Madder, Manjishtha)マンジュスタ
3)Hemidesmus indicus (Indian Sarsaparilla, Anantamul)
4)Vetiveria zizanoides(Vetiver)ベチバー
先週は3)のインディアン・サルサパリラに関してご説明しました。血液の浄化と特に泌尿器系の改善が目を引きました。皮膚の浮腫みにも効果があるかもしれません。
さて、今週は4)のVetiveria zizanoidesですが、インドでは「静寂の油」と言われているそうです。心が乱れているときに自分を取り戻す、精神と大地をつなぎ、目的意識を持たせてくれる役目を果たす精油と書かれています。(「アーユルヴェーダとアロマテラピー」ライト・ミラーら著、上馬場和夫監訳)
ヴァータを減らし、ピッタとカパを増やす作用があるので、まさに安定のための精油と言えるのではないでしょうか。
免疫増強作用や抗炎症作用があるようですが、肌には乾燥肌、脂性肌、にきびにも使われるようです。皮膚の老化や消耗にも使用されるとのことで、まさに肌の若返りにぴったりの気がします。不眠、産後のうつ、拒食症にも効果があるので、女性が使用する機会が多いかも知れません。
このサイトの店主が、ブログから、ベティバーのファンであり、面白いです。私はベチバーに、全ての基盤、五行の「土」の印象を持ちました。どうでしょう?
来週もお楽しみに!
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2010年01月31日
【アーユルヴェーダ】 第15回 ~ 肌の若返りについて6
ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、15回目です。
肌の若返りについて、6回目です。肌のしわに使われるハーブを挙げます。
1)Santalum album (Sandal tree, Chandana)サンダルウッド
2)Rubia cordifolia (Indian Madder, Manjishtha)マンジュスタ
3)Hemidesmus indicus (Indian Sarsaparilla, Anantamul)
4)Vetiveria sezanoidsなど
先週はマンジュスタをご紹介しました。早速、マンジュスタを購入したという読者さんからのメールをご紹介します。
> マンジュスタのパウダーを注文しました。
> 3袋買ったので、手作り石鹸と薬酒を作ろうと思います。
早速、ハーブを試しているのですね。そう、何でも体験してみることです。私も相当いろんなことをしていますが、やるほどにやりたいことが出てきてしまいます。まあそれはさておき、今日の本題に行きます。
3)Hemidesmus indicus (Indian Sarsaparilla, Anantamul)
先週も触れたとおり、インディアン・サルサパリラに関しては、手元資料がなく、日本語のサイトも良いものがないため、英語サイトを参照しました。英語サイトは説明それぞれがコピーではないため、日本のサイトよりも面白いかもしれません(読むのが大変ですが(汗))。
参考サイト1 参考サイト2
このハーブはインドで長年、梅毒への効能が用いられてきました。イギリスに紹介されたのは19世紀のことだそうです。
現在言われている効能としては、栄養状態の改善、血液の浄化、発汗促進、泌尿器系の改善(尿量増加を通じて)、エネルギー増進が挙げられています。
皮膚に関しては、慢性皮膚疾患と慢性潰瘍への効能が書かれています。私は血液、汗、泌尿器と水に関連する部分が綺麗になるという印象を持ちました。皮膚の浮腫みなどにも効果があるのではないでしょうか。
販売サイトを見ると、このハーブは泌尿器系をサポートしながら、皮膚を健全に保つと書かれています。すべての体質に効果がありますが、特にピッタの異常に対し有効で、消化管、関節、神経、再生系のピッタの過剰を冷まして除く冷性のハーブのようです(ピッタ:規律的感情的性質)。したがって、イライラや怒りのようなマイナス感情をなくしていくのに使われてきた伝統もあるようです。ちなみにこのサイトでは230g1300円程度です。
私もピッタ優位な体質なので、Hemidesmus indicusは合うと思っています。
そういえば、いままで紹介した3つのハーブはみな冷性ですね。
来週もお楽しみに!
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2010年01月23日
【アーユルヴェーダ】 第14回 ~ 肌の若返りについて5
ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、14回目です。
肌の若返りについて、5回目です。
今週は皮膚のシワを予防するハーブについて、ドクターディネーシュに解説
していただきます。肌のしわに使われる主に使われるハーブは次のものです。
1)Santalum album (Sandal tree, Chandana)
2)Rubia cordifolia (Indian Madder, Manjishtha)
3)Hemidesmus indicus (Indian Sarsaparilla, Anantamul)
4)Vetiveria sezanoidsなど
先週はサンダルウッドをご紹介しました。今週はマンジュスタについてです。
2)Rubia cordifolia (Indian Madder, マンジュスタ)
性質はサンダルウッドと同じく冷性です。やはり「火」であるピッタを収める作用があるようです。血液を浄化する作用が強く、砕石作用、通経作用もあるため、月経にまつわる病気、結石に関する病気、各種臓器のあらゆる炎症に有効です。
皮膚のしわに有効なのは、恐らく血液のうっ滞が強く解消され、通経作用により、栄養が皮膚表面まで十分に届くことによるのではないかと思います。また、皮膚の脱色、炎症、火傷などにも有効性が認められています。
他のハーブにはあまり見られない「抗腫瘍作用」も謳われており、血液浄化作用から、良性悪性を問わずに腫瘍を破壊するようです。
以上の作用を中医学でかんがえてみましょう。
中薬では、マンジェスタは清熱解毒薬に相当します。マンジェスタはアカネ目の植物ですので、近い関係にあるのは同じアカネ目の金銀花でしょう。
金銀花の葉と茎は忍冬(にんどう)と呼ばれ、静岡県では忍冬酒が作られています。私も買ったことがありますよ。琥珀色の香り高いお酒です。
熱毒は皮膚にかゆみ、化膿、ニキビなどを生じるので、清熱解毒薬である、マンジェスタも、忍冬も皮膚に有効なのでしょう。
アーユルヴェーダの薬草学の中で、マンジェスタは最良の血液浄化剤と言われているそうですよ。
来週はHemidesmus indicus (Indian Sarsaparilla, Anantamul) インディアンサルサパリラの解説をしたいと思っています。どこを探しても資料がなく困っておりますが・・。
お楽しみに!
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2010年01月17日
【アーユルヴェーダ】 第13回 ~ 肌の若返りについて4
ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、13回目です。
肌の若返りについて、4回目です。
今週は皮膚のシワを予防するハーブについて、ドクターディネーシュに解説していただきます。
肌のしわに使われるハーブは以下の通りです。
1)Santalum album (Sandal tree, Chandana)
2)Rubia cordifolia (Indian Madder, Manjishtha)
3)Hemidesmus indicus (Indian Sarsaparilla, Anantamul)
4)Vetiveria sezanoidsなど
ひとつずつ解説していきましょう。
1)Santalum album (Sandal tree, Chandana)サンダルウッド
皮膚に対しては乾燥肌、皮膚の荒れかゆみ、炎症に効果があります。これはピッタ、すなわち「火」が旺盛な状態を鎮める性質がサンダルウッドにあるからです。現代人には向いているハーブかもしれません。
サンダルウッドは精神面にも影響を与えます。神経系の興奮を冷まし、鎮静させます。頭痛、不眠、神経性疲労のような熱証の興奮状態に有効です。
さらに考え過ぎを抑え、自分の本質と現実を見つめるための精油としてもつかわれています。そういうところから瞑想にも用いられるようです。
私も「火」が強い傾向があるので使ってみたくなりましたー。
来週は同じ冷性のハーブであるRubia cordifolia (マンジュスタ)について解説します。
お楽しみに!
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2010年01月10日
【アーユルヴェーダ】 第12回 ~ 肌の若返りについて3
ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、12回目です。
肌の若返りについて、3回目です。
今週から「シワの予防」について、ドクターディネーシュに解説していただきます。
シワは皮膚の下にある脂肪が減少することにより発生します。自然現象のこともあれば、病気が原因のこともあります。
フリーラジカルの発生もシワの元凶であることがわかっています。アーユルヴェーダによれば、肌のシワは心臓が不健康であることを示しています。
この問題に対して、アーユルヴェーダでは多面的な方法(特定な生活の仕方に従うこと、ハーブ薬の内服、外用ハーブオイルによるマッサージ、食事療法など)で取り組みます。
来週は、具体的なハーブの使い方です。
お楽しみに!
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2010年01月03日
【アーユルヴェーダ】 総説第11回 ~ 肌の若返りについて2
ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、11回目です。
先週から肌の若返りについてお話ししています。
先週は、アーユルヴェーダでは「肌」が医学的な介入、病気の診断、体質診断などを行う場所であることを学びました。
アーユルヴェーダでは肌の健康状態がその人の血液の浄化の度合い、すなわち活力の程度を示すバロメーターであると考えます。そのため、皮膚病治療で多くの血液浄化薬が使用されています。
アーユルヴェーダの文献では、人間の皮膚には七つの層があると記されており、アーユルヴェーダは各層に薬の成分を届ける種々の方法を系統立てて述べています。
アーユルヴェーダを皮膚に適用するためには、アーユルヴェーダの皮膚病治療や、肌の健康維持方法を理解することから始めなくてはなりません。
次週からは「シワの予防」についてドクターディネーシュに解説していただきます。
来週もお楽しみに!
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2009年12月26日
【アーユルヴェーダ】 総説第10回 ~ 肌の若返りについて1
ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、10回目です。
今週からは肌の若返りについてお話します。
そもそもアーユルヴェーダにおける肌とは何でしょうか?
こういう根本的な問いがアーユルヴェーダ的な気がしますね。
アーユルヴェーダでは「肌」はマッサージやペーストの塗布などの医学的な介入、病気の診断、精神的及び肉体的な体質診断などを行う場所なのです。それ故にインドでは紀元前2世紀の昔から、肌のケアは最も重要な関心事の一つでした。
次週も肌に関してドクターディネーシュに解説していただきます。
私なりにアーユルヴェーダの肌に関する記載をサイトで探してみました。スキンケア商品ばかりが検索されるので困ってしまいました(苦笑)。
このサイトも販売サイトですが、肌診断があるので何となくアーユルヴェーダの雰囲気は味わえるかもしれません。
もちろん詳細は次週以後のドクターディネーシュの講義にご期待下さいね。
来週もお楽しみに!
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2009年12月20日
【アーユルヴェーダ】 総説第9回 ~ ヨーガセラピー について
ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、9回目です。
今週はヨガ・セラピーの総論をお話します。
肉体的・精神的・霊的な健康という概念はアーユルヴェーダの起源にまで遡ります。従って、古代においても肉体的・精神的・霊的な健康を保つためにヨガのテクニックの重要性は強調されていました。
インドの古代の聖者たちは、世界中で一番の若返りの薬は、精神的に健康であることであると書き記しています。 ヨガのテクニックは精神・神経的な内分泌機能と免疫機能を調和させます。
ラサーヤナ・ヴァージカラーナ・ヨガの3つの組み合わせによって老化に立ち向かえば、肉体的・精神的・霊的な健康を手に入れるのに必ず役立つでしょう。
インド人はこの方法を、老化の問題と闘い、美しく年齢を重ねるためのアーユルヴェーダからの恵みであると考えています。
次週から、アーユルヴェーダにおける肌の若返り、について、ドクターディネーシュに解説していただきます。
来週もお楽しみに!
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2009年12月13日
【アーユルヴェーダ】 総説第8回 ~ ハーブの副作用に関して
ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、8回目です。
先週からはヴァージカラーナ・セラピーによる性的な面の若さの維持について勉強しています。用いられるハーブの一例を挙げます。
Withania somnifera, Ipomea batatus, Mucuna prurita
これらのハーブを長期間使用することもあると思いますが、副作用の心配はないようです。
アーユルヴェーダのハーブ薬には、重金属や有毒な物質は含まれていないので、長期にわたって効果的に使用することができます。
アーユルヴェーダでは鉱物薬を使用することもありますが、今まで述べてきたラサーヤナやヴァージカラーナとしては使用されないものがほとんどです。
鉱物薬は、適切な医学的管理下に、厳密に使用されるべきということです。
来週は、ヨガセラピーについてコメントします。
来週もお楽しみに!
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2009年12月06日