自分の状態を真剣に観察する習慣

 治療が進んでいきこちらの印象も良くなっているのに、機械のように「何も変わりません」とおっしゃる患者さんが少なくありません。

 変わらないという割には、よくよく話を聞いてみると、それなりに症状が変化していたり、良くなっているところがあることが多いのです。

 でも「変わりません」とおっしゃるのです。

 症状をあまり真剣に見ていない、感じていない、という可能性がひとつ挙げられます。もう変化しないのだと、半ばあきらめてしまっているのですね。こういう場合、このままでは治療効果がありませんので、実は良くなっていることをこちらがお話することになります。変な感じですが。

 あとは治りたいという自分の気持ちと同時に、治ってはいけないという自分の無意識の反応があることがあると思われます。

 ものごと何でも「○○をしたい!」と思うと、同時に「○○をしてはいけない!」というブレーキがかかるものです。このブレーキがあるおかげで、私たちは一方向に突っ走ることなく、安定して暮らせるわけです。でも治療となるとこれが邪魔になることもあります。

 案外自分がどういう状態なのか、ということを真剣に観察できる人は多くありません。でもそれを意識することは健康増進に繋がると思いますし、言い過ぎかもしれませんが、検診よりもそのことが大切なのではないかとさえ、思ってしまいます(いや、検診も大切ですね(笑))。

 普段から自分の状態を真剣に観察する習慣をつけたいものです。

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2013年10月13日

経方医学~やはり勉強しないとなあ・・

 先日、山梨中医研に参加して、水嶋丈雄先生のご講演を聴講することができました。

 傷寒論という中国の古典で、中医学を実践する先生方の基盤となる書物がありますが、この傷寒論を水嶋先生流にまとめられたものをお話されました。

 水嶋先生は症状の推移を語るとき、経方医学を用いていました!

 数回前のメルマガで勉強すると宣言したものの、放置していた経方医学です!

 やはりこの理論は重要なのだとあらためて認識した次第です。水嶋先生の解説で少しわかったところもあったので、再度勉強してみようと思います。

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2013年09月22日

現代人の不眠はメラトニン不足か?

 先日聞いた講演で、現代人の不眠は不安型の不眠ではなく、光刺激によるメラトニン不足によるものである、というお話を聞きました。

 日本は世界一、夜が明るい国と言われています

 昼夜逆転の生活をしておられる方も少なくない印象ですが、体調を崩されている人が多いように感じられます。

 そう。

 やはり夜は寝る、昼は活動する、そういう生活が重要だと思います。

 昔、テレビは12時前後に終わりました。今は終日プログラムがありますよね。メディアの力は強いのですから、大衆を深夜に誘うような番組制作は止めませんか。

 自然に逆らって生きることを強いられるのは、ストレスが大きいですよ。

 私は数年前からテレビは1番組だけしか見ません。天気予報にも興味がなくなってしまいました。でも、干した洗濯物が突然の雨で濡れてしまうくらいで、あとは何も困ることはありません。テレビを見なくなった時間を睡眠に当てれば良いのでしょうけれど、それはまだ実現していません。。。

 話をもとに戻しますが・・・

 不眠ですが、そういう明るい夜ですから、体が起きる刺激を受けて寝られないということもあるかもしれませんね。

 良いのか悪いのか分かりませんが(良いように感じています)、メラトニンという体内時間を調節する物 質が睡眠薬として使用され始めているようです。

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2013年09月08日

困ったウイルス感染の診療について

 これは本当??という気持ちで聞いてほしいのです。信じないこと(笑)。

 さて、・・・

 先日、診察をしていて困ったなあ、と思った事がありました。

 明らかにコクサッキーウイルスの感染症なのです。自分なりに何度確認してもコクサッキーウイルスでした。私はエネルギーで確認しますので不確かだ、とおっしゃる方がいるかもしれません。でも普段の診療で不確かだと感じたことはほとんどありません。

 ちなみにウイルスはエネルギーのみの存在で、質量はほぼありませんので、平素から、通常の質量に依存した検査はなじまないと思っていますが。これは余談です。

 ところが、患者さんのご希望でインフルエンザ検査をしたら陽性反応が出るのです。ちなみにエネルギーで確認したらインフルエンザは完全に否定的です。

 「う~ん、、、。インフルエンザですねえ。」

 納得はいきませんが、それ以外に説明のしようがありません。

 インフルエンザウイルスとコクサッキーウイルスに交叉反応があるということも聞いた事がありませんし、本当に困りました。

 この件については結論が出ていませんが、そういうことがあったということだけお伝えしておきます。

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2013年09月01日

手作り石けんの講習に行きました

 化学薬品が悪いですね、と患者さんに話す場面が最近とても多くなっています。世の中何でも化学的に処理されている感じがします。

 化学薬品が体の中に多く存在すると、口内炎ができやすくなりますし、嗅覚障害の治療の邪魔にもなります。

 そこで解毒剤を使ったり、玄米食を勧めたりするので、食事に関する内容はかなり詳しくなりましたが、化粧品類に関する知識が乏しいと以前から思っていました。

 そこで石けん作りをしてみようと思い、講習に行ってきました。

 手順は大学入試のときに習った「けん化」の過程を実際にやってみるということなのですが、なかなか面白かったです。

 実際に石けんが使えるところまで、約3週間を要するのですね。自分で作るということは面倒ですが、楽しみが増えますね。

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2013年08月13日

サプリメントの賦形剤の要注意

 ひどいアトピーの患者さんがいらっしゃいました。

 いつものように原因別の分類分けをしたところ、化学物質汚染にひっかかりました。

 外食が多いんじゃない?と聞いたのですが、答えはNO。

 お菓子もあまり食べないとの事。

 特に問題なさそうな食事内容に見えたのですが、よくよく聞くとサプリメントをたくさん摂取している様子です。

 まだ全てのチェックは終わっていませんが、サプリメントもモノによって賦形剤がたくさん使われていますので要注意です。(要注意のものが世の中多くて困りますね!)

 賦形剤は上手く身体から排泄されないと、アトピーが治らない原因になりかねません。サプリメントも良いものはすばらしい効果がでますが、足を引っ張ることが少なくない事は覚えておきましょう。

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2013年08月04日

高血圧症は体のバランスの治療から?

 妊娠高血圧症の患者さんを診察する機会に恵まれました。

 しかし高血圧など、通常のものでさえ診察した事がないのに・・・しかも、妊娠高血圧・・・???

 妊娠したときに、高血圧症になってしまう方が少なからずいらっしゃいます。でも細かいメカニズムは恐らく不明なのだと思います。

 私はいつものごとく(これしかできない(笑))、五臓のバランスをとるように漢方薬を処方しました。これは高血圧症の治療というよりも、体全体の治療ですね。バランスのよい体は血圧が上がらない、という仮説に基づいています。

 次の診察のときに、血圧は下がっていたという報告を受けました。

 ということは・・・

 血圧というのはもしかして、体のバランスが崩れ、それを修正するために体が頑張ってしまうので上がってしまうものなのかもしれませんね。

 いつもいろんなことをリセットすることで、防ぐことのできる高血圧症もあるのかも知れません。

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2013年07月28日

既存医療とのすり合せ ~ 原因不明の病気への対応

 ○○病という、国家試験のときに勉強しただけで、以後聞いた事のない病名を患者さんから告げられました。原因不明の疾患です。この病気ではなく、耳鼻科の診療を受けに来られた患者さんです。

 原因不明と言われている疾患のほとんどは、潜在感染症の影響を受けているか、有害物質が体の中で何らかの悪さをしているか、栄養状態が悪くて体が整わないか、エネルギー的な影響を周囲から受けているか、のどれかだと思います。

 今回もこの病気のことを全く知らないわけですが、臆することなく食品添加物による汚染が原因と推定し、その内容を入れて耳鼻科の治療を始めました。

 こういう病気の場合、長年の担当医が別に居られることが多いので、私が何かの治療を始めることはおせっかいのように思われるかもしれません。でもこういう病気は耳鼻科の範囲にも当然影響を与えてきますし、一人の人が長年慢性病に苦しむことは医療費の面からも放置はできません。

 もちろん既存の医療を否定するつもりはないので、今までの治療は継続しながら、治療を受けるように話しました。私の治療が良いものなら、自然と既存の治療から自然に離れていく事になると思います。

 こういう活動はあまり目立たぬよう、地味に続けたいと思っています。

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2013年06月30日

誤診からは学びたい

 先日、腫れものの患者さんが来られて、悪性かどうかの鑑別を依頼されました。手術かどうかの瀬戸際なので、セカンドオピニオンをお願いしたいとのことでした。

 私は内心、自信を持って良性と思いましたが、前医の診断が悪性だったので、良性の可能性があるのではないか、ということでお帰りいただきました。

 癌ができるときには、癌抑制遺伝子が出たり、その他の免疫物質が作動します。それらの物質が全く検出されないで悪性ということはあり得ないというのが私の偽らざる気持ちでした。

 しかし、現実は厳しく、正式に悪性と診断されたことを電話で聞きました。

 私の中では確立していた診断技法の一部を改善することを求められた感じがしました。

 正直なところ、納得いかない部分もあるので、どのような悪性細胞だったのかを問い合わせてみたいと思っています。弱悪性なのかしら・・?

 誤診・・・なのかもしれません。まあ神様ではありませんから仕方のない事ですが、でも良性と悪性を間違うことはあってはなりません。

 私はこのことを、次の機会に行かせるようにしたいと考えています。

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2013年06月23日

体はみんなつながっている?~汗と膀胱炎

 いろんな診察をしていると、体の思わぬところ同士が繋がっているということを実感せざるを得ません。

 先日は体の汗が少し多すぎる人がいらしたので、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)という漢方薬を使用して抑えにいきました。この漢方薬の効能書きを見ると、痩せ薬かと思いますが、そういうことはありません。
 
 次に外来に来たときに、こんなことを言っていました。
 「汗も止まったけど、膀胱炎も調子がよい」

 防已黄耆湯で体の表面にある水分を体の中に引きこんだから生じた現象であると思いました。

 引き込んだことにより汗が減少し、引き込まれた水は血流にのって腎臓から体外に排泄されることになります。

 体内の水が多く排泄するようになったので膀胱炎の菌も流されて良くなった、逆に言えば、今まで尿として出るべき水が皮膚に停留して出なかったので、膀胱炎になったのではないかと思います。

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2013年06月16日