【アーユルヴェーダ】 第22回 ~ 肌の若返りについて13

 ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、22回目です。

 肌の若返りについて、13回目、湿疹のハーブ煎薬についてです。

 主に使われるハーブは以下の通りです。

 Acacia catechu(CutchTree, Khadira )ペグノキ ペグ阿仙薬
 ixora species サンタンカ(イソクラ)属の仲間
 santalum album (Sandal Tree, Chandana)サンダルウッド
 picrorhiza kuroa 胡黄連

 1.Acacia catechu
 阿仙薬と同じものかと思いましたが、ペグ阿仙薬と呼ばれるもので別植物のようで、現在輸入されていないそうです。

 ペグノキに関するサイトで最も信頼できる日本語の情報は蒲原先生のサイトだと思います。

 手元に資料にないのでサイト情報ですが、ペグノキには抗酸化作用、抗菌作用、抗真菌作用があります。

 そのほか、下痢をはじめとした胃腸の問題、高血圧、気管支喘息、重い皮膚病にも有効だそうです、

 外国の販売サイトでは、ピッタとカパの働きを抑える作用があり、皮膚に関する不調に良いと書かれています。炎症をよく抑え、かゆみを止め、皮膚温を下げます。常用量であれば特に目立った副作用はないそうです。
 

 何とかペグノキに関する解説をできました(汗)。来週以後も続きます。

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2010年03月14日

【栄養療法】カルシウムについて1

 栄養療法に使われるものはたくさんありますが、その中で今回はカルシウムを取り上げます。

 なぜか?・・・それは、カルシウムには分かっているようで分かっていない部分が多いように感じられるからです。

 カルシウムは体内で最も多いミネラルです。でも実際にはカルシウム摂取が推奨量の3分の2程度にとどまっているという報告もあります。

 ご存知のように99%は骨と歯に存在します。体内にカルシウムの不足があると、骨からカルシウムを動員して不足を補うことになります。これが長期間続くと骨がもろくなるわけです。

 皆さんは骨そしょう症が怖いので、カルシウムを多く摂取することを考えるかもしれませんね。もちろんその必要もあるかもしれません。しかし失われる事にも注目してみましょう。

 動物性たんぱく質には良い面もあります。しかしカルシウムに関しては、骨のカルシウムがアルカリとして動員されてしまうようです。また、カルシウムを骨に戻すホルモンの働きも動物性たんぱく質は阻害してしまいます。

 またコーヒーを2杯のむことで、尿からカルシウムが22mg出て行ってしまう、ということもあります。コーヒーは私も殆ど飲まなくなりましたよ。

 あとは骨形成を活性化するために、身体運動を活発にするとか、太陽に当たっビタミンDを活性化して骨形成を促進するということも頭に置く必要があります。

 それを踏まえていよいよカルシウムを摂取するのですが、同時にマグネシウムを摂取することが骨形成にために必要です。

 次回以後はもう少し突っ込んで話をしていきます。

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2010年03月14日

【栄養療法】(番外編)栄養療法による花粉症対策について

 先週、陣内耳鼻科通信でもお話したのですが、栄養療法は花粉症にも効果がありそうです。

 粘膜を強化することで花粉症の症状が明らかに出にくくなります。我が家にも花粉症患者がいますが、ビタミンA、ヘム鉄、亜鉛、たんぱく質を補給して、さらにオリーブ葉エキスとビタミンCを使ったところ、まだ症状はでていないようです。今後も観察を続けていきますね。

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2010年03月06日

【アーユルヴェーダ】 第21回 ~ 肌の若返りについて12

 ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、21回目です。

 肌の若返りについて、12回目、湿疹についてです。

 湿疹はアーユルヴェーダの治療で完治します。皮膚と呼吸器の問題が組み合わさったものがインドでも大きな問題になってきています。

 治療としては、ギーの内服、瀉下(しゃげ)療法、瀉血療法(皮膚から最小限の量を出血させる)、ヒル療法、薬用オイルの塗布、ハーブ煎薬の内服などが定期的に行われます。

 来週は湿疹のハーブ煎薬についてです。お楽しみに!

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2010年03月06日

【栄養療法】しばらくは亜鉛について、いろいろ語ります4

 今まで亜鉛のさまざまな考察を行いました。前回は血糖に関連した話でした。インスリンと亜鉛が関連しているなんて、ちょっとした驚きでした。

 さて亜鉛で長くなりましたので、そろそろまとめたいと思います。

 一番大切な亜鉛の働きは各種酵素の活性中心であること、そして味覚に深く関わること、ホルモンとも様々な関連を持っていて、特にインスリンを介した血糖コントロールに関係している、こんなところでしょう。

 さてに、精液や前立腺には亜鉛がたくさん含まれていますし、精子の運動にも亜鉛が関わります。性腺の発達や妊娠の維持にも亜鉛は必要です。とすると、男性不妊にも大きく関わっているかもしれませんね(もう論文などあるのかもしれませんが、確認が取れていません)。

 亜鉛の欠乏を疑う症状としては、性腺や成長の障害、皮膚のびらんや乾燥、脱毛、あとは精神神経症状が重要とされています。亜鉛が欠乏すると無欲になったり、情緒不安定、記憶障害などが生じるようです。そして述べてきたように味覚障害、血糖コントロール異常と不妊を挙げねばならないでしょう。

 実は、母乳には高濃度の亜鉛が含まれています。ところが市販されている調整粉乳の亜鉛濃度はあまり高くないので、乳児湿疹の一因である可能性も考えられています。昭和56年以前の調整粉乳には亜鉛が含まれていなかったらしいですね。

 院内の掲示物によると、亜鉛をたくさん含む食品は、牡蛎、ビーフジャーキー、煮干、ココアだそうです。

 次は何の栄養素のお話にしましょうか。。。

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2010年02月27日

【アーユルヴェーダ】 第20回 ~ 肌の若返りについて11

 ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、20回目です。

 肌の若返りについて、11回目、乾癬についてです。

 乾癬の治療はハーブと食事療法で上手くいく、というところまでお話しましたが、それだけで乾癬が治るというわけではないようです(がーん)。

 処方された食事療法を患者が守らなければ症状が再発する可能性があります。アーユルヴェーダ療法によれば、この病気には完全な菜食が必要です。治療を成功させ生活の質を向上させるためには、初回の50日間の一連の治療の後、2年毎に20日間の治療を受けることが必要とのことです。

 乾癬について、簡単ですがこれで終わりです。

 完全な菜食ですか・・。野菜にも完全が求められるような気がします。日本の野菜の現状で菜食を行うには、個人的見解ですが、火を通す方が安全な感じを受けます。野菜の種類にもよるでしょうけれどね。

 来週は湿疹についてです。お楽しみに!

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2010年02月27日

【アーユルヴェーダ】 第19回 ~ 肌の若返りについて10

 ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、19回目です。

 肌の若返りについて、10回目です。

 今日は皮膚病のことを勉強します。

 通常の現代医学的治療で効果が得られない慢性皮膚病患者がアーユルヴェーダの治療を希望して来られます。いくつかの症状はアーユルヴェーダの治療でよい成果をあげています。まず、乾癬について考えてみます。

 乾癬の中でも最も多いとされる、尋常性乾癬は、皮膚の表皮がどんどん角化してしまい、白いかさぶたのような皮膚になってしまう病気です。ストレスや、西洋の食生活が原因とも考えられていますが、原因不明の病気です。日本人には比較的少ない病気とされています。(Wikipediaより)

 乾癬は原因不明であるため、治療は1)炎症を抑える 2)皮膚増殖を抑える 3)その他 に分かれます。

 現実には、ステロイドの外用剤を使う他には、免疫抑制剤の内服や抗がん剤の内服で炎症を抑えたり、紫外線照射、ビタミンDを内服して角化を抑えるなどの治療が成されているようです。しかしどれも決定的とは言えません

 アーユルヴェーダでは乾癬による肌の病変を完全に治療するために50日間にわたる一連のハーブ治療が処方されます。厳格な食事療法に従うことで、患者は二度と肌の病変に悩まされることはなくなります。副作用もないようです。

 来週もお楽しみに!

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2010年02月21日

【アーユルヴェーダ】 第18回 ~ 肌の若返りについて9

 ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、18回目です。

 肌の若返りについて、9回目です。

 今日はにきび(尋常性�養瘡)の治療について考えてみます。

 ニキビは美容上厄介なものです。皮脂の過剰分泌により皮脂腺の毛穴が詰まることでニキビが発生します。そこにバクテリア感染が加わると症状は悪化し尋常性�養瘡になります。

 これは皮膚だけの問題であることもあれば、他の皮膚病を併発していることもあります。アーユルヴェーダでは一連の治療がニキビに対して効果をあげており、副作用もありません。その中の主な治療は次の通りです。

 ・ ハーブ煎じ薬の湿布
 ・ ハーブ薬の粉末をローズウォーターのような適切な液体に溶かして塗布
 ・ ハーブ薬の内服
 ・ 植物の樹皮、特にフィクス(イチジク)属のものが多く使用されます。

 来週もお楽しみに!

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2010年02月13日

【栄養療法】しばらくは亜鉛について、いろいろ語ります2

 先週は亜鉛中毒、亜鉛の吸収、亜鉛欠乏の症状についてお話しました。

 ちょっと脱線しますが(自分ではホントは脱線のつもりではありません)。

 私は耳鼻咽喉科なので、味覚障害から亜鉛欠乏を推測することが多いです。先日、味覚障害の患者さんの「気」の流れを見ていたとき、亜鉛サプリメントで気の流れが整うことが分かりました。

 最初、自分でもどういうことか分かりませんでした。

 このことはとても興味深く、「気」のレベルで味覚障害が生じている可能性がある、つまり「気」のレベルで味覚がコントロールされているということを表しています。

 味は舌の感覚器で味を物質的に感じることに教科書ではなっています。しかし、私は気功を使ってものの味を変化させられます。ただ本質的なところ、例えばコーヒーの味をケーキの味には変えられません。

 何が言いたいかというと、味覚は本質的な部分は物質に依存し、細かな味わいの部分はエネルギーによって支配されている、と感じたわけです。

 ここからは少し難しくなりますよ。

 亜鉛は電子が比較的安定であり、遷移金属に現在は分類されていません。亜鉛の代わりに、例えばコバルトのように同じく2価の遷移金属が働いてしまうと、電子の状態が不安定なため、味が変化することが考えられます。というのは、電子の状態が不安定であることと、気功で味を変化させることが、同じことのように私には感じられるからです。

 もしかするとコバルトなどの金属汚染がある人では、亜鉛が駆逐されて味覚障害が生じていて、亜鉛を相当量服薬することで治っているのではないかと私には思えるのです。もしかして味の安定のために電子の安定した状態の亜鉛が必要なのかしら?

 来週も亜鉛の話をしますね。

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2010年02月13日

【栄養療法】しばらくは亜鉛について、いろいろ語ります!

 亜鉛は金属ですが、体に必要なものです。

 亜鉛と特に関係の深い酵素は約70に及びます。血液検査でよく見る中では、アルカリフォスファターゼ(ALP)でしょう。100以下ですと、亜鉛の不足も考えます。亜鉛が不足すると後述しますが、多彩な症状がでてきます。

 亜鉛は中毒を生じるとも言われていて、塩化亜鉛や酸化亜鉛を吸入すると体に異変を生じます。急性亜鉛毒性は口から摂取したときにも生じるとされ、下痢、嘔吐、発熱などの症状を呈するというのが一般的です。

 ただし亜鉛を吸収する際に小腸粘膜で一時的に貯蔵されて、過剰な亜鉛は小腸粘膜とともに剥離して便になって排泄されてしまうので、よほど高濃度の亜鉛を一度に摂取しない限り、急性毒性は生じないと私は思っています(これには異論もあるようです)。メッキ工場などで亜鉛を吸入した場合には、小腸粘膜のようなバリアがないのでやはり危険でしょう。

 さて、亜鉛欠乏時の症状です。

 一番有名なのは味覚障害です。亜鉛の欠乏により味蕾が壊れて生じるとされています。高血圧や胃潰瘍の薬、あるいは抗生物質にも亜鉛の働きを失わせるものがあり、味覚障害を生じることがあります。

 あと皮膚の乾燥やびらんなどの皮膚症状が生じるのも有名です。これはコラーゲンやケラチンの合成に亜鉛が関わっていることによります。従って、褥瘡が亜鉛投与で良くなる、ということもあるそうです。

 あとは精神症状です。無欲化や情緒不安定が生じるようです。これは海馬という脳組織に亜鉛が多く含まれていて、その働きが十分でなくなるため、とされています。

 でも今日、私がどうしても亜鉛のことを書きたくなったのは、ちょっと面白い発見をしたからです。この続きはまた来週~。

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2010年02月06日