Mステーションで放映されなかった部分~喉と体質
号外でも告知しましたが、TV朝日系列「ミュージックステーション」でビデオ出演をしました。
テレビを見ていて、本当に出演するのか心配な若者向けの番組でした(笑)。
平井堅さんは、花梨に龍角散のど飴を溶かして使っていらっしゃいます。この詳細は放映されませんでしたが、少し解説します。
花梨は元々咳止めとして使われています。香りが良いので、気の流れを調整する働きが強いと思います。あと、痰を通じて喉の熱を体の外に出す働きを龍角散が強めています。
しかも飴には薄荷が含まれていますので(飲んで確認しました)、喉を冷ます効果があるのだろうと思います。
どちらかというと、体格の良い、熱あまり傾向の方に向いていると思います。そんな人で歌いすぎの人、ストレスで声が出にくい人が対象になるでしょう。
Aikoさんはハチミツに大根おろしを混ぜて飲んでいます。これはテレビでも説明しましたが、ハチミツの喉を潤す効果と、大根の喉の熱を除く効果が合わさった、なかなか考えられた飲料だと思います。
この飲料にはとても大きな特徴があります。
食品には体のどの部分に効果が出やすいか、という帰経というものがあります。
ハチミツと大根の帰経は、粘膜と皮膚(この二つで中医学の「肺」です)、さらにどちらも胃腸(これは中医学の「脾」です)に効果があるのです。ハチミツは胃腸虚弱に対応して、空咳などにも用いられまし、大根も胃熱を除く作用があります。
この飲料は、喉を直接潤し冷ますだけでなく、胃腸の吸収を良くして、潤い成分を体が取り込みやすい状態を作るという面があるのです。
したがって、どちらかというと虚弱な乾き易い人が使うと効果的な飲料ということになるでしょう。お二人ともに、自分の体質に合ったものを選んでいるように思えます。
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2009年11月07日
何故なし診療2 ~ アレルギー疾患
「何故なし診療」は本当に深刻です。
アレルギーもそのひとつです。
これも大切だとは思いますが、自分の体がどの物質に反応するのか、とても気になるわけです。それを避ければ症状が出ないのですから。
でも、どうしてアレルギーになったの?
この視点が欠けているのがどうも気になります。
世の中全体のスピードが速くなっていて、段々熟成されてできたアレルギーのような病気はとても治療が難しくなっています。
一度薬を飲んで効果がないと、患者さんは不満なので、症状を即効性に抑える抗アレルギー剤を処方せざるを得ないこともしばしばです。私も新人の頃ら、抗アレルギー薬の治療がスタンダードと教育されてきたので、世の医師たちも皆、抗アレルギー剤を当たり前に使います。
抗アレルギー剤も必要な薬ですが、治療がそれだけ、というのはおかしいということを言いたいわけです。
あと、時間がないのも困ります。アレルギーの患者さんは以前よりも増えています。しかし仕事が速く進むわけではないので、考える時間が短くなるのは必然です。
それに、完治へのアプローチは、あれはダメ、これは摂ってとやたら煩雑で、その割に、効果はゆるゆるとしか感じられません。ゆるゆるとしか治って来ないと、何だかダメ医師のように自分でも感じられてしまいます。これは信念をもって治療に当たるしかないことです。
いつからか、咳が続く患者さんが多くなり、これも「咳喘息」とか「アレルギー性○○炎」とか言われるようになりました。喘息の吸入薬や抗アレルギー薬を使用するのが当たり前になっていますが、どうしてそういう患者さんが増えているの?という視点を他の医師から聞くことは少ないです。
単純ですけれど、睡眠の重要性やストレスを除くこと、休養の重要性を患者さんに説明する医師が増えてくることを望みます。
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2009年11月01日
「何故なし診療」への不満
「何故なし診療」って知っていますか?・・私の造語です(笑)。
これは本当に深刻ですよ。世の中を巣食う邪のような存在です。
先日、どこの医院か分かりませんが「上咽頭が腫れていますね。抗生物資を出しておきますね」と説明されたと患者さんから聞きました。
大して不満に思うことないじゃん?(関西では「ないやん?」ですね)って思いますか?
私はその医師には時間がなくて説明を省略したと思いたいのです。でも私の想像では、「赤い!はいっ抗生物質!」という診察が行われたのではないか、と疑ってしまいます。
何で腫れたの・・?という視点が欲しいわけです。
どんな視点でも良いのです。細菌学に興味がある先生でしたら、○●菌がついたので、赤くなってしまった、ということでもよいです。栄養面から攻めようという先生がいたら、検査をしてビタミンが足りないから腫れてしまった、ということもあり得るでしょう。何を食べたから腫れた、どんな生活をしたから赤くなった、何でもよいのです。何かないと。。。
私はいつも風邪との絡みで考えていますから、こう説明しました。
風邪を1週間弱前に発症して、風邪自体は9割治ったのですが、副鼻腔炎を 残した形で治ったようです。急性副鼻腔炎の喉に流れる鼻水で上咽頭が炎症を起こしたのでしょう。
これなら生じたきっかけから筋道が立っていますから、患者さんも次回から風邪に気を付けていれば、上咽頭が腫れることはなかろう、と思っていただけるのではないか、という細かいお話でした。
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2009年10月25日
インフルエンザの気の話の続き
インフルエンザがまだまだ猛威を奮っていますが、診察を重ねるごとに、その邪気を感じることができるようになった、というお話をしました。
インフルエンザの邪気は本当に独特の強さがあります。他の風邪とかでは全く感じないものです。発症直後でも体感で診断できますよ。
インフルエンザ迅速診断キット(鼻水を採取して調べる検査)の正診率が、新型の場合、一般には40-65%とされています(本当は10%くらいだと思っています)。でも私の感覚の方が、検出率が高いと思います(?)。
ところが、この前、そんな感じの強い邪気をもって診察室に入ってきた人で、具合も悪そうな人だったのですが、波動検査でインフルエンザではない人がいました。
げーっっ。違うの・・?? インフルエンザじゃないのかー?
実は疲れがひどく、のどが痛いのが取れなくなっている人でしたが、その人の口からは1型ヘルペスの波動を認めました。
ヘルペスには抗ウイルス剤がありますが、それに触れると炎症の波動がすーっと消えたのです。
ヘルペスでも同じ邪気が出るんだなー、と変に感心しました。
波動を感じているのだろうと思うので、その周波数と振幅を感じているのでしょう。インフルエンザとヘルペスの違いはその周波数の違いと考えられます。でもその違いまでは私の感覚では分からないようです。
うー、修行が足りん!
さらに音楽でも分かるように、波動には周波数と振幅に加えて、音色も大切な要素です。まだ病気にとって音色が何を表しているのか分かりませんが、だんだんいろんなことが明らかになっていくので、とても楽しいです♪
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2009年10月18日
インフルエンザに麻黄湯、という標語?はいかがなものか
ドクターの間ではこんなことが言われています。
「インフルエンザに麻黄湯」
データ重視のドクター達はみな、麻黄湯がインフルエンザの症状を除く効果が強いとか、総合感冒薬よりも麻黄湯の方が重症化しにくいというデータに飛びついているのです。タミフルよりも解熱剤の使用回数が少ないなどのデータもあるようです。
今更何を言っているのでしょうか?(苦笑)
漢方薬は基本的に体に対して働く薬であり、タミフルなどの治療薬はウイルスの増殖を抑える働きだけですから、麻黄湯の方が、効果発現が早いのは考えてみればあたりまえのことです。
総合感冒薬に至っては、インフルエンザのような強い邪気に対抗できるようにデザインされているとは思えませんから、これも麻黄湯に軍配が上がるのは当然でしょう。比較の対象がおかしいです。
大切なのは、どういう患者さんに、どのタイミングで麻黄湯を使用するか、ということなのです。
麻黄湯は漢方薬の中でもかなり副作用のある処方です。胃腸障害もでます。お子さんでも不眠、動悸といった症状が簡単に出ます。インフルエンザの時期によっては思わぬ喉の渇きに苦しめられることもあるでしょう。
麻黄湯は決してバランスの良い処方ではありません。実際には葛根湯とか、小青龍湯など、少し作用は弱くなるけれど、同じ傾向のもっとバランスの良い処方が好ましい場合が多いと私は思っています。
(注:麻黄湯がダメというつもりは毛頭ありません。念のため)
当院でも麻黄を含んだ処方をたくさん用いますが、麻黄湯を使いたくなることはあまりありません。こちらでも麻黄湯に頼る危険性を指摘しています。
何を考えているのか、麻黄湯を備蓄している医療機関もあると聞きます。生薬である麻黄が品薄になり、値段が上がっているとも聞きます。漢方薬の知識のある先生方から常識的な漢方処方が行われることを私は望みます。
漢方薬には副作用がないなんて、とんでもない誤解です。漢方薬は適切に使用されて、初めて副作用はほとんど生じないと言えるのです。
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2009年10月11日
栄養療法の準備がもう少しです
わがクリニックでは、栄養療法を始めようと鋭意努力中です。あとは電子カルテの設定とか、院内掲示物を作るとか、細かい作業が残っています。
実は私、みなさんに先駆けて実践してみました。
ただ血液検査をするだけなのです。でも項目が多岐にわたるため、自費診療でお願いすることにしています。
自分でも栄養療法をどのように位置づけるか、知りたかったのでやってみたのです。すると自分の弱点を見透かしたような栄養解析レポートが返却されてきました。
カウンセラーの方をクリニックにお招きして、詳細をご指導いただきました。どれもこれもみんな自分が気になっていたことばかり。
私の場合、食事の仕方に問題があるようなのです。糖質に偏った食事が繰り
されていたこと、しかも甘いモノが大好きなこともあり、血糖値の変動幅が大きくなってしまっているようなのです。
そこが全ての根源になっていて、そこから亜鉛不足が生じていました。味覚には問題ありませんでしたが、亜鉛の値はかなり低かったですね。
栄養療法はサプリメントを使います。私は薬類が大嫌いなのですが(苦笑)、試験的にデータに裏付けられた量をきっちり服薬しています。さてさて3ヶ月くらいしてどの程度健康度が増しているのか楽しみです。
もしも私の栄養解析レポートを見てみたいという方がいらっしゃいましたら、診察のときに私に申し出てくださいね。内緒で(うそ!)お見せします。
ネットで公開して良いかどうかは会社さんに聞いてからにします。
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2009年10月04日
100歳以上の高齢者の特徴について
100歳以上の高齢者の特徴が外国の論文になっています。その中からご紹介してみます。(原本はまだ読み解いていません、Dello Buonoらの1998年の報告)。
100歳以上の高齢者は・・・
「身体症状について不満を言わない」
これは先週も言いましたが、言葉に出したことが現実化するので、身体症状を言わないことは長寿の秘訣ともいえるでしょう。
「よい社会的サポートがある」
「宗教的信仰に慰めを見出している」
やはり段々生き残っている同世代の人たちが少なくなるでしょうから、孤独感はいかなる環境でも生じるではないかと思いますね。そんな中で、社会のサポートは大変に大きな力になるでしょうし、宗教もよりどころとしては、必要なものであると私は思います。
「経済状態に満足している」
これも重要でしょうね。経済状態の良し悪しではないとのことです。自分の経済状態を満足するということ、これはストレスを持たない生活に繋がるように思います。
そして論文はこう結論づけています。
「環境に適応し、人生に対してポジティブな態度を持ち、良好な家族関係と
社会的関係を持っていることが長寿者の特徴である。」
とても参考になる内容であると思います。
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2009年09月27日
異常たんぱく質の蓄積について
今日は細胞の話でやや退屈かもしれません。
細胞には何があるかご存知でしょうか?
細胞膜、核、ミトコンドリア、そのあたりまでは皆さん知っていますか?
ミトコンドリアでは細胞のエネルギーが作られています。
そして、たんぱく質は小胞体(しょうほうたい)というところで作られています。小胞体では核にあるDNAの情報を読み取り、アミノ酸をひとつずつ繋げてたんぱく質を作ります。
私はこの小胞体に現在、大変な興味を持っています。
実は体内で合成されたたんぱく質も品質管理が行われているようです。考えてみれば当たり前のことです。異常なたんぱく質が体内で放置されるということはあってはならないことです。
Imaiらは2001年にパーキンソン病も異常なたんぱく質が異常に蓄積して、ドーパミン神経を細胞死に至らしめることが原因になるのではないかと報告しています(Cell 105:891-902, 2001)
細胞にはその品質管理を行う制御系がいくつか用意されているようですが、その系を鍼治療で活性化できるようです。
治療家の中には、論文があるか定かではありませんが、鍼治療がパーキンソン病に効果があるという人もあるようです。もしかすると、異常たんぱく質処理系がその理由なのかもしれないと思い、ちょっと興奮気味です。
抑肝散という漢方薬も、不良たんぱく質の正常化に一役かっているようです。これまた驚き!
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2009年09月27日
嗅覚障害への取り組み~アドレナリンを消去せよ!
ニオイがしにくい、しない、異臭がするということを訴えられる方が少なくありません。
大抵は副鼻腔炎(ちくのうです)を持っていて、その炎症の影響でニオイの通り道が閉塞する、または炎症で感覚細胞がダメになると考えられています。
そこで、炎症を除く方法、あるいは神経細胞に働きかけるアプローチが取られますが、なかなか上手くいかないこともあります。
ある患者さんが、疲れてくるとニオイがしにくくなる、と訴えられたので、
「むむむ・・まてよ!」
と思ったわけです。今までは漢方アプローチで、疲れたときののぼせを除くことが、機能を正常化させるのに役立つと信じてきました。漢方薬には容易にのぼせを除くことのできる処方が揃っています。今まではそれを使ってきました。
確かに効果もありますし、悪くはないのですが、切れ味が今一つなのです。そこで今回考えついたのは、
「疲れているということはアドレナリンが出ていて、その出てしまったアドレナリンが血管を収縮させて循環障害が生じ、機能障害を起こしているのではないだろうか?」
ということでした。早速バイオレゾナンス法で前頭部にアドレナリンを探しに行くと、あるあるアドレナリン!
そこでその日の処方はそのアドレナリンがほぼ消去される波動を持った薬剤の組み合わせにしました。
血液循環が良くなると、周囲の免疫状態も良くなるので、各種の感染は良くなりますし、そうすると気の流れも良くなるのではないでしょうか?
まだ結果は出ていませんが、これを耳鳴や難聴にも応用してみようと考えています。わくわく。
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2009年09月20日
インフルエンザが流行していますね
この暑い季節にインフルエンザが流行しています。まあ新型なのでしょう。
渋谷区の学校では今週に入り、学年閉鎖と学級閉鎖を合わせて8校になっています。みなさんの周りでは如何でしょうか?
検査キットによる診断も印象としては、季節性インフルエンザほどには陽性にならない感じで、事前の勉強会で40~65%(だったかな?)と聞いた通りの結果です。そのうち新型用の検査キットも開発されるでしょう。
熱のでない患者さんもいらっしゃいます。だるさだけ訴えられて、会社から念のために調べてもらいなさい、と言われて、調べてみると陽性!ということもあります。解熱して2日間安静のあと安静解除というのが原則ですが、熱のない患者さんは、症状がなくなって2日間安静と話すようにしています。
最近、気の訓練をしていると、インフルエンザの患者さんが診察の椅子に座ると、こちらの気の流れが妨害されるので、何となく「来たな」と分かることもあります。
診察室にはタミフルとリレンザのサンプルが置いてあるのですが、それをインフルエンザの患者さんが持つことで、こちらの気の流れが戻ってきます。気が滞るときよりも、流れが再開する時の方がよく分かります。
先日も、インフルエンザの患者さんを前にして、胸の辺りの詰まり感が強くなってしまい、少々うずくまる感じになってしまいました。敏感に気の流れを察知するのは良いのですが、分かっても具合が悪くなるのは困ります。まあ、すぐに元に戻るのですが。。。
(あまり参考にならない情報ですね(笑))
当方ではバイオレゾナンス法も併用して、インフルエンザ診断の精度を上げるようにしています。新型のA型だけでなく、ときどきB型の波動をもった方もいらっしゃいます。B型で発症している患者さんはまだ見受けませんが、過労などが生じると発症してしまいますので、時々は注意申し上げることもあります。
そういういろいろを見ていると、過労と睡眠不足がなければ、発症しないうちに免疫ができるのではないかと思っています。
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2009年09月12日