花粉症
サルが花粉症になったということが報道される。動物なら花粉が来たことを本能的に感じて避けるだろうに、これは動物園のサルだけのことなのだろうか?(そうであって欲しい)
残念ながら人間は本能的に危険を察知できないため、花粉が飛んできても何も感じられない。目や鼻に症状が出てもこれが危険なことであるということはやはり感じない。
異論があるかもしれないが、
子どもは動物的なところが残っているはずだと私は思っている。成長は進化の歴史であるからだ。花粉が飛んで症状が出てきたら、自ら外では遊びたくない、と言いそうなものだ。しかし実際には何も気にしないで外で遊んでいて、花粉症もどんどんひどくなる。
こんなものなのかな?と思う。人間社会に生きているのだから初めから本能など初めから持っていないのか、動物園のサルのように初めは持っていた本能を捨ててしまったのか?
自分の健康を守るという本能はかくも頼りないものなのだろうか?花粉は例外なのか?
2005年03月23日
漢方の勉強会後
こんな率直な感想をいただきました。うれしいです。
私がしている話は医学の素養がなくても恐らく分かるであろう話です。まして医学翻訳家ですもの、かなり理解していただけたと思っています。恐らく私がこの話に触れた時の感動と同じなんだろうなと思いました。私は川越市の開業医、浅岡俊之先生に習っています。
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東洋医学にはじめてちゃんと接した感想をウェブサイトに記してみました。
2005年03月21日
花粉症2
私は外出のとき常にゴーグルをかけてマスクをしている。今日からはとうとう帽子もかぶったりして、つるつるの服を着て、もうこれ以上ない花粉症対策をしているつもりである。
我が家ではみんながそんな調子なので、家族4人で外出すると大変に怪しい感じになる。ゴーグルとマスクの軍団が電車に乗ってわいわい・・・。でも4人のうち花粉症なのは1人だけである。実は私は花粉症ではない。
花粉を浴びるほどに症状の出るチャンスは増える。気象庁は2050年まで花粉は増え続けるといつか言っていると聞いた。なので、花粉を浴びないということが最も基本的なことだろうと思っている。
今日は公園の横を一人で通った。私は子供たちと借りた本を返すため図書館に行ったのだが、うちの子供たちは家で留守番である。家にいてくれたほうが花粉の心配がないので楽である。公園のお母さんたちはマスクをしていても子供たちは無防備に元気に遊んでいる。
誰かが親や子供たちに3月は公園で遊んではいけないと言わないといけないのではないだろうか?ちょっと言い過ぎかな?春めいてきて外で思い切り遊びたいのは分かるのだけれど、でも現状ではそれは危険だと私には思える。花粉を浴びるほどに症状が強くなるということをもっと皆に周知した方が良いと思うけれど。
2005年03月20日
花粉症1
3月18日金曜日。恐らく記録的に花粉が飛散した。私は朝の初めから3分診療を余儀なくされ、くたくたになって帰ろうと駐車場についた瞬間目を疑った。車が花粉にまみれていたのだ。こんな悲惨な車の姿は見たことがない。
写真が撮りたいがばっかりに今日までそのままにしてきたが、普段洗車なんてしたことのない私も、とうとう我慢できずさっき洗い流した。よく見ると街中の車もあまり変わらない状況である。でもまた車から服についたりすると面倒なので洗い流したが、みんなこれが花粉であると果たして気がついているのだろうか??
水で車を流しながら思ったのだが、最近水撒きをしている家がぐんと減ったように思う。減ったどころかどこもそんなことはしていない。ホコリがたたないように、ということだと思うが、これはもしかして花粉に対しても抑止力があるのではないか?と玄関先だけであるが念入りに水を撒いておいた。プチ花粉対策かな?
2005年03月20日
ああ秘書が欲しい
あまりの忙しさにたまらず給与計算もアウトソーシングすることに決めた。それにしても何でこんなに忙しいのか。
一般診療、癌診療、包括的地域医療、医療情報管理、医療人材教育、小児保健教育、自分の目指す多次元診療。全部同時に進めようとするから頭がこんがらがるんだよなあ。
2005年03月17日
子どもの診察2
子どもの診察について、今日も思い知らされたこと。
やはり子どもはどんなに慣れていると言っても病院は不安なところらしい。
いつも来ている男の子だからと軽い気持で「もう一度鼻を見せて」と言ったところ、いつもになく拒否反応であった。「ただ鼻の中を見るだけだから」と言っても硬直して拒否のまま。
子どもはそういうところがあるから、私はいつも同じように動いて同じ手順で診察し、同じような処方をしているのである。そりゃあ、違うことをすれば子どもにも拒否されるのは当然かもしれない。やはりどんなになれていても、違和感のあることは子どもに拒否されてしまうのだ!!
そこでいつも診察を始める時のように右手にスプレーを持った状態で「鼻の中をみるぞー」という調子で臨んだら容易に診察させてもらえた。う~ん、子ども診察って本当に難しいけど面白い。そうやって所見をきっちり取ると結構いろいろ分からなかったことが見えてくるというのも実感である。
2005年03月16日
今日の診察
先週から気温が下がったせいか、今日は風邪の患者さんが多かった。
困るのは「花粉症だ」と言って来られる方が大変に多いのだが、実際には感冒であるということが多いことだ。どちらなのか慎重に検証しないといけないので結構時間がかかってしまう。患者さんにも「もっと早く診察しないとだめだよ~」と言われる始末。まあ待っている患者さんからすればそういう気持になるのも分からないでもないが、苦笑するしかない。でもやはり何でも「花粉症ですね」と済ますわけにはいかないので時間がかかってしまう。
いつか書いたけれど、花粉症と感冒初期を見分けるのは結構難しい。しかも判断を誤ったときに治癒までの時間が結構かかってしまうことが予想されるだけに、ついつい時間をかけてしまう。感冒にまつわるところを自分のライフワークにしているだけにくどい診察になってしまう。
花粉症は花粉症でたくさんの患者さんがいらっしゃる。軽い薬では効きにくい傾向があるのが困ったところである。
2005年03月14日
花粉対策
友人から花粉対策を聞かれて、まとめてみました。
とにかく花粉に触れないこと。ゴーグル+メガネは必須。天気予報で風の日、急に暖かくなる日には外出の予定を入れない。洗濯物は中に干す。布団は干さない。もっとやるなら早朝と夜遅くの出勤帰宅。朝のうちに昼食は買っておく。つるつるの花粉のつきにくい服を着る。目と鼻を乾かさない。こんな感じかしら。
私はだいたいやっています。まだ他にもあるかしら?
2005年03月13日
第3回耳鼻科漢方懇話会
第3回耳鼻科漢方懇話会を京王プラザホテルで行いました。
京王プラザホテルは身の丈を超える場所であるのですが、準備中に場所がなかなか定まらずマツイさんにお願いして取っていただいたものです。この場を借りて御礼申し上げます。
さて、毎回申し上げることですが、東洋医学を学ぶ目的は漢方薬を効果的に処方することではありません。これはあくまでも手段です。診察の中に東洋医学的視点を持つということが一番大切であると思っています。
西洋医学と東洋医学は、良いところ悪いところが全く違うし、見えるもの見えないものもかなり異なります。そういう両者の良いところ、見えるものを各々の診察に取り入れ2次元的診察をするということが一番大切な目的です。
自分個人的には、さらに各国伝統医学、代替医療も広く(浅くなるかな?)学び、多次元医療を構築していきたいと思っています。でもこうなってしまったら最早耳鼻科医ではなくなってしまうか?(笑)。まずは漢方薬を耳鼻科医が使いやすいツールであることに気づいてもらうように情報を提供し、耳鼻科用に漢方医学を構築していきたいと思っています。
「耳鼻科漢方懇話会」ですが、
耳鼻科+漢方=混和 会 という意味があります。念のため。
2005年03月13日
子供の診察
子供の診察をしていて感じることがある。それは子供の人格に対する配慮である。大人たちにはいろんな配慮の仕方があるものだと感じる。
「はい、○○だけだから」と丁寧に説明してくれる人がいる。これは安心を与える言葉である。しかしもしそれがその場しのぎだったりすると後々子供の不信感は増大する。このような説明にもうそが入らぬように細心の注意が必要である。私は子供であっても事実を説明するようにしている。まああまり効果がないこともあるが。
「大丈夫、大丈夫」となだめるのも同じ。大丈夫かどうかは本人の問題である。大丈夫でなかったときにやはり不審を買ってしまうのではなかろうか?言葉の選び方には注意が必要である。
あとよくあるのは「約束したでしょう?」と子供を責めるパターンである。私は子供は約束を守るものであると思っている。少なくとも少しは我慢しようとしてくれるものだ。その約束のときの状況がどうであったか?ちょっと強引な約束ではなかったか?大人たちはそのあたりを検証する必要がありそうだ。
大人たちはみんな懸命に生活しているため、いちいち指摘することはなかなかできない。しかし子供たちはみな大人が思う以上に物事を理解していると考えたほうが良いように感じている。子供たちにも大人のような接し方をしようとするのが陣内流である。正しいのかどうかは分からないが、自分の子育ての経験からはこれでいいのだと思っている。あらら、あまり医学的な内容ではないですなあ。。。
でも子供が診察室に入ってきて「陣内先生、お久しぶりです」なんて言われると、大人扱いばかりしている私でもちょっとびっくりしてしまう。
★★★
保育園をめぐるさまざまな問題があるように思っている。先日驚いたのは「与薬依頼書」である。本当に文書作成料を算定しようかと思うくらい面倒な書類だった。責められても困るという保育園の立場も分かるが、過度の保身もどうかと感じる。保育園と親たち、保育園とわれわれの関係が疎遠になっているのでこういう事態が生じるのではないかと思う。これは今後の課題である。
★★★
保育園も幼稚園も特色をだそうといろんなイベントを行っている。お誕生会、クリスマス会、運動会などなど。イベントで気合が入るのは良いのだが、その後、こぞって子供たちが熱を出しているのに園の人たちは気づいているだろうか?本当にクリスマスのあとの熱発のお子さんたちは疲れが目立っていた。運動会などはそれぞれ日程が違うから分かりにくいが、よくよく聞いてみると結構イベント絡みのことが多いように感じる。練習も結構過酷な様子。ビデオ撮影なんてするのでよりよいものを、ということかもしれないが、どんなものでしょうか?もう少しシンプルでもいいのでは?
2005年03月10日