インフルエンザの診療をしていて思うこと~邪気

 インフルエンザの診療をしていて思うのは、インフルエンザとはひどい邪気であるということです。急に症状が変化することを「風」と中医学では表現しますので、強い風邪(ふうじゃ)ということになりましょうか。

 前にも言いましたけれど、インフルエンザの邪気の影響を受けて、長時間前で説明していると、だんだん具合が悪くなります。周囲の空気が重く感じられます。

 でも、リレンザという治療薬を持っていただければ、空気がだんだん軽やかになってくるのが分かります。よ~く感じないと分かりませんよ。

 ですので、信じてもらえそうな患者さんには、こう話します。

 「もしかすると、リレンザを吸入したあと、ポケットにでも入れておかれれば、ご家族には移りにくくなるかもしれません。」

 真偽のほどは定かではありませんが、あり得る話と私は思っています。

 先日、インフルエンザかな?と思った患者さんがいらっしゃいました。でも違いました。かなりの邪気なのですが・・・。ご説明するのも申し訳ないので黙っておりましたが、どこかで邪気をもらってしまったのでしょうか。

 人ごみでは定着しないものの、邪気を受けているのが分かります。自分の気がつまるからです。自分が良い状態でないと分からないものですが、今日は気の流れが良くなるグッズをもっていたので、とてもよく分かりました。

 何を持っていたのでしょう?答えはこちらにありますので読んで下さい。

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2009年10月04日

異常たんぱく質の蓄積について

 今日は細胞の話でやや退屈かもしれません。

 細胞には何があるかご存知でしょうか?

 細胞膜、核、ミトコンドリア、そのあたりまでは皆さん知っていますか?

 ミトコンドリアでは細胞のエネルギーが作られています。

 そして、たんぱく質は小胞体(しょうほうたい)というところで作られています。小胞体では核にあるDNAの情報を読み取り、アミノ酸をひとつずつ繋げてたんぱく質を作ります。

 私はこの小胞体に現在、大変な興味を持っています。

 実は体内で合成されたたんぱく質も品質管理が行われているようです。考えてみれば当たり前のことです。異常なたんぱく質が体内で放置されるということはあってはならないことです。

 Imaiらは2001年にパーキンソン病も異常なたんぱく質が異常に蓄積して、ドーパミン神経を細胞死に至らしめることが原因になるのではないかと報告しています(Cell 105:891-902, 2001)
 
 細胞にはその品質管理を行う制御系がいくつか用意されているようですが、その系を鍼治療で活性化できるようです。

 治療家の中には、論文があるか定かではありませんが、鍼治療がパーキンソン病に効果があるという人もあるようです。もしかすると、異常たんぱく質処理系がその理由なのかもしれないと思い、ちょっと興奮気味です。

 抑肝散という漢方薬も、不良たんぱく質の正常化に一役かっているようです。これまた驚き!

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2009年09月27日

インフルエンザが流行していますね2

 先週まではインフルエンザの患者さんが椅子に座った時に何となく分かる程度でしたが、繰り返しているうちに「ああ、また来た」と分かるくらいになってきました(驚)。

 これは私の気の回りが良いからだと思うのです。意識して気詰まりが生じないように、診察中も軽く伸びたり、簡単な体操をすることがありますし、家ではできる範囲で瞑想をするようにしています。これも気が回ります。気のめぐりが良いのは病気の予防にも良いと自分では考えています。

 検査キットによる診断は40~65%と聞いていましたが、波動診断と私の体診断(笑)によると、もう少し低い印象です。インフルエンザで亡くなられた方は何度も簡易キットで検査をしたようですが、私は何度でも陰性が出る可能性があると思うので、症状があれば、さっさと抗インフルエンザ薬を使用するということで良いと思います。

 体診断は危ないですよ。何しろ、患者さんからインフルエンザの波動をもらってしまうのですから。診察を終えたあとに、アルコール消毒をして、気を流す体操をして、完全に気の詰まりを除いています。少し時間がかかりますね。

 波動診断をしていて感じるのですが、発症後48時間を経過してもインフルエンザ治療薬は有効ではないでしょうか?少なくとも体から出る波動は、治療薬を持つことで小さくなるので、首から下げるとか・・・お守り?(笑)。

 真面目な最新の情報としては、新型インフルエンザの診断キットはまだ市場に出るのにまだ時間がかかるようです。タミフルとリレンザに次ぐ薬の開発は日本で既にかなりのところまで行っているようですよ。

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2009年09月20日

安曇野に行ってきました

 安曇野に行ってきました。長野県です。

 遊びではありません。仕事ですから!!(笑)

 実はこの本の著者である、波場武嗣先生にお会いするのが目的でした。

遥かなり心の旅―悩める友へ
(古書しかありません)

 波場武嗣(著)、講談社、1981/08

 この本は、ある傾いた会社(大きな会社です)の営業マンが、感動のあまり顧客と社員1万人に配ったとのことです。この本のお陰か会社も立ち直ったそうです。

 波場先生は、内省という手法を用いて、自分の中にある自分本位に気づかせ、命や愛の尊さについて教えておられます。方法は複雑ではありませんが、この手法をやり続けて多くの方たちを救われている姿勢には頭が下がります。

 波場先生の作られた施設には、今でも多くの問題を抱えた方たちが集まっていて、内省、瞑想を通じて、自分を見つめる作業をしておられます。私もあるお部屋で、波場先生たちと瞑想をして、とても良い気分になりました。

 実は、波場先生にお会いできることになったので、私は先生の書かれた古書を買い集めました。その中に、恐らく先生が出版されたときにサインされた本が入っておりました。今回、私はそのサインの横に2つめのサインを頂きました。私の宝物です。

 波場先生の書かれた中で私が最も好きなところを書いてみます。

 「老年期は病と孤独のためにあるのではなく、あなたの一生を支えつづけた
 永遠の供給者なる我に気づくためにある静謐の時なのです。」

 現代は人工的な照明や、電磁波など、さまざまなものが土足で邪魔をして、内省のタイミングを奪ってしまっているので、落ち着かない老人が増えていると先生は指摘しています。本当にその通りと手をたたきたくなりました。もちろんどの年代の人たちにも同じことが言えるでしょう。

 私は瞑想と手紙を書くこと、体の気の流れを感じること、電子メールと携帯電話の使用を減らすこと、メディアと触れる機会を少なくすること、などなどで、本当の自分を取り戻しつつあるように感じています。

 人々が良くなるために波場先生にしかできないことがまだまだたくさんあると思います。私に最後にしていただいた、熱い抱擁のように、いつまでも力強く、お元気で頑張っていただきたいです。

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2009年09月12日

新アレルギー外来開設予定?~より深い世界へ

 湿疹のひどい患者さんが来られました。しばし絶句するほどひどいのです。耳の湿疹でしたので一通り通常の処置をまず行いました。

 処置だけでも普通ではここまでしないかな?というほど徹底的に処置します。これで「また来て下さいね」でも良かったのですが、あまりに重症のため、治るまでかなり時間がかかるかあまり良い治りが期待できない印象でした。

 治りの遅い患者さんを診察するのは辛いものです。そこでバイオレゾナンス法を用いて化学物質汚染と真菌感染という判断を下して内服薬を選択しました。

 以前から「化学物質って具体的には何かなー?」という気持ちがありました。「保存料や添加物に気をつけて下さいね」とは言っても、それを全て除外して生きていくこと、現実にはかなりの困難が予想されます。

 そこで実験的に化学物質や有機物の約60種のサンプルを購入しました。それに触れた状態で免疫がどれだけ不調になるか確認したところ、半定量的に診断することができました。う~ん、面白い。。。

 ちなみにその患者さんは、免疫の状態を乱すと思われるものは、食用油、砂糖、人工甘味料、添加物+保存料ということになりました。

 そのサンプルを使って初めて気づいたのですが、食品はかなり細かく分類されていました。しかし、添加物とか保存料は、そこに何が含まれているか書かれているものの、その中のどれかを見極めるには、別のセットが必要になります。

 そのセットが揃ったら新アレルギー外来をすることができそうです。

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2009年08月29日

堀耳鼻咽喉科を訪問しました~スウェーデン情報

 またまた他の医院さんの見学?に行ってきました。

 今回は近場の東京都大田区蒲田の堀耳鼻咽喉科です。サイトを見ていただくと分かりますが、普通の耳鼻科ではありません。

 以前にアントロポゾフィー医学のことをお話したことがありましたが、その医学を実践しておられる先生なのです。そして自然治癒を目指す診療のため、精神医学、運動療法、芸術療法などを取り入れて日常診療をされています。

 実は堀先生は6月に突如1週間休診して、スウェーデンのヤーナにあるヴィダールクリニックを訪問され、アントロポゾフィー医学の知識と考え方をさらに深められたとのことです(尊敬!)。サイトはヤーナの町の写真ですが、この医学では建造物も癒しの一つと考えられており、町全体の建造物の趣きが統一されているのが驚きです

 この病院は農場の中に建てられたもので、穀物の収穫をしたり、牛舎があったりなど、食事も自分たちで食材から作っているとのことです。また、病院のあちこちに絵画やオブジェが飾られていて、採光や照明にも格段の配慮がなされています。建造物とともに環境全体が癒しを提供してくれるという仕組みです。すごいすごい!

 検査設備などは院内にはなく、あるときは皆で歌い、あるときは絵画について批評しあったり、という自然に徹して治療がおこなわれているとのことでした。堀先生の理想を具現化しているのが、このクリニックなのかもしれません。日本にそういう施設を作ろう!と堀先生がおっしゃったら、私も何か協力しなければ!(笑)。

 角ばった建物とプラスチックとステンレスの機材に囲まれている私たちとは随分考え方が違うことを思い知らされました。こういう施設を町全体が支えているというところにも国民性の違いを感じます。

 私は、このときの写真を見せてもらえるとのことだったので、堀耳鼻咽喉科に駆けつけたというわけです。

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2009年08月23日

やはり体のバランスに大きな影響があります~歯科金属

 金属とともに、歯の中にある感染を除く治療を続けています。まだ途中ではありますが、4本の金属を除きました。

 予防的意味合いでやっている治療ですので、体感的には何かが良くなった、という感じはしません。

 しかし、治療前、2本の治療後、4本の治療後とEAVという器械を使って体の状態を測定してもらいましたが、驚くほどに体のバランスが良くなっています。あとやっていることと言えば食事の改善ですね。

EAV

 読み方は、右(赤)、左(青)、黄色は要注意。60以上は機能亢進、40以下は機能低下。SI 左;脾臓、SI右;膵臓、LV;肝臓、AR;関節、ST;胃、FI;線維組織、SK;皮膚、FA;脂肪代謝、GB;胆嚢、KI;腎臓、BL;膀胱、LY;リンパ系、LI;大腸、NV;神経、CL;循環器、AL;アレルギー、OR;細胞代謝(ガンのなり易さ)、TW;ホルモン、HT;心臓、SI;小腸

 上から2009.3.12(治療前)、2009.4.2(2本治療後)、2009.8.13(4本治療後)です。

 黄色の要注意ポイントは2回目以後あまり気にならないこと、下半身が優位に強かったアンバランスは治療するたびに良くなっていることが分かります。

 やや体に無理をかけていつつ(胆嚢が強い)、しかしやや攻撃的な面が見え隠れする(胃が強い)面が良く出ていますが、その傾向が改善しています。もしかして、そういう傾向も体のアンバランスに作られてきたものなのかもしれません。

 あと咬合(噛み合わせ)をとても丹念に治していただきました。今まで歯を治したときに、こんなに初めから違和感がないのは初めてなのです。それも体のバランスを良くするのに役立っているような感じがしています。

 このグラフをみると、私も歯を治してみよう!と思う人が出てくるのはないかと想像しています。治療の際には、金属を外すだけでなく、潜在感染をなくすまで治療をできる医療機関を探す必要がありますので、念のため。

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2009年08月16日

多剤併用の治療について

 最近、患者さんの波動測定をすることがあるのですが、治療薬の効果の具合も確認したりするわけです。

 今までは、○○ウイルスの感染で、A漢方薬とB漢方薬で効果がある、ということでA+Bなどと処方をしていたわけです。

 ところが注意深く見ていると、Aで効果があり、Bで効果があるのに、A+Bにすると突然効果が失われるということがあるのですよ。がーん。

 そう言えば、波動測定でかなり良い線で治るはず・・と思った方で、あまり良くならない、という人がときにいらっしゃるわけです。併用療法が良くなかったのかもしれませんね。

 最近では私も慎重になってきて、一般の薬剤も、漢方薬の効果を妨害しないかどうかなどを、確認しながら処方するようになりました。

 これってどこかで聞いたことがある話だな・・?と思ったら、漢方薬の生薬が少ない方が、その漢方薬の切れ味が鋭くなるということと似ています。

 例えば、強い処方の代表としては麻黄湯などは生薬が4つしか含まれていないため、シャープに効果が出ます。同じ麻黄が入っていても、葛根湯は生薬が7種類入っています。少しだけ穏やかな作用になってわけですが、恐らくそれぞれの生薬の波動が合わさってマイルドになっているのだろうと推測されます。

 西洋薬にはいろんな添加物が含まれていますけれど、この波動が邪魔をしているのではないかと推測しています。現在うちのクリニックでは、添加物について、どの添加物が悪いか、などの調べがつくように準備をしています。

 たくさん薬を飲んでいる人は少なくないですが、こういう面を見てしまうと、果たして本当に額面通り効果がでているのか、少し疑問を感じてしまいます。

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2009年08月09日

漢方薬を何日飲めば良いのか・・?

 漢方薬だから効果が遅いと思っておられる方も多いのではないかと思います。

 慢性病のときには確かにゆっくり作用しているように見えます。しかし以前から申し上げている通り、慢性病のときには複数の要因が絡んでいます。漢方薬により原因療法がおこなわれた場合には要因が全て解決できず、完全な全治には至らないだけで、作用の強い弱いではないように思えてきました。

 では何故、西洋の薬を飲むと効果が早く強く出るのか?

 それは、症状に直結する部分をがっちり抑えることに重点が置かれているので、上流(つまり病気の根源)を抑えようという発想に乏しいからなのだと思います。

 上流を抑えようとすると、効果がすぐに明確には出ません。製薬メーカーはデータが最重要ですので、曖昧な効果のものを作っても生産販売の認可を取り付けることができないという事情も背後にはあります。

 そういう意味では、データは古典だけという曖昧さはあっても、漢方薬が広く使われるようになっている今日の状況はとても好ましいものと思います。

 先日、私はとある患者さんの湿疹の治療のために、ある漢方薬を処方しました。少々冷える傾向のある漢方薬でしたが効果に疑いはなく、大船に乗っていましたが、処方期間が長すぎて、冷えによると思われる別の病態を招いてしまいました。

 私は患者さんに合わせて漢方薬を選んだ時には、かなり効果が早く出るため、処方期間を短くしないといけないことを学びました。大抵の場合は、どうも3日から1週間くらいで状況が変化していくようです。

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2009年08月02日

(続)がんの診療で考えさせられること

 先日がんの診察で、癌のときに出てくる波動が検出されるから、がん専門病院に行った方が良い、ということを話しました。

 その専門病院の先生は実はとても波動医学にも柔軟だったようで、いろいろ話を聞いてくれたそうです。

 でも、「しかし、形になっているがんしか、こちらでは治療できないのです」と言われました。

 いくらこちらでがんを未病の状態で見つけても、専門病院が未病治療をできるわけではないので、最適な発症予防方法をこちらで見つけて実践してあげないといけないのだ!ということに気づきました。

 必死でいろいろ調べて、ビタミンCのサプリメントをお渡ししました。さてどうなりますか。

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2009年07月25日