【栄養療法】抗酸化作用2 ~ 私も飲んでいるビタミンE
分子整合栄養医学講座の復習を私が(笑)するというコーナーです。
人間の細胞は膜構造になっていますので、膜が何らかの原因で傷害されると生体にもダメージを与えていくであろうことは、容易に想像がつくと思います。
細胞膜の傷害は酸化が原因と考えられます。酸化はストレスや飲酒、紫外線など様々なものが原因となり得ます。
細胞膜の酸化が進んでしまうと、症状としてはあまり表れないかもしれませんが、生命の基盤が傷つけられることになります。怖いですよ。
実は私が先日までその状態でした。かなりひどかったのです。血液検査で分かりました。
赤血球の膜が壊れてしまうのです。
そうすると赤血球の中の成分が放出されますので、検査結果からはどのようになるでしょう?
間接ビリルビン値が上がってしまいます。私は1.0だったかな?本当は0.4以下くらいでないといけないものです。倍以上になっていました。通常でも赤血球は入れ替わりますから、0.4程度の値は示しますが、1.0は明らかに異常と指摘を受けました。
その後、私はビタミンEを多めに服薬しています。さてさて、血液検査の変化がどうなるか、近日中に公開したいと思います。
ちなみにビタミンEの働きを助けるのが、ビタミンCとCoQ10であることも覚えておかれると良いでしょう。
《当院料金表》
● αリポC(αリポ酸とビタミンCの合剤) 300錠5250円
先日、老人性難聴予防にCoQ10とαリポ酸が効果的という
発表がありましたが、αリポ酸の方が効果的と私は考えています。
● 分子整合栄養解析(詳細血液分析+栄養指導1時間)26250円
お気軽にご相談下さい。
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2009年12月06日
【栄養療法】みなさんも私と共に勉強しましょう!~抗酸化作用1
先日、分子整合栄養医学講座の第5期生として、全課程を終了しました。
全ての栄養に関する知識を丸4日で得ようというのですから、頭の中は混乱したままです(笑)。
そこでこの場をお借りして、少しずつ知識を整理しようと思いますので、みなさんもお付き合い下さいね。
私が最も興味を持っているのは抗酸化作用です。
従来はビタミンCだけを摂取していれば活性酸素にも概ね対応できると考えておりましたが、実は大変な誤りであったと感じています。
活性酸素とはその名の通り活性の強い酸素なのですが、酸素のもつ毒性が強く出て体に傷害を与えてしまうのです。活性酸素は全てにおいて悪者ではなく、白血球は活性酸素で菌を退治しているという面もあります。
現在では活性酸素をなくすことでアンチエイジングを達成しようという人も少なくなく、とても注目されている分野です。
さて、もっとも体に傷害を与える活性酸素はヒドロキシラジカルというものですが、これを消去するために重要なものは何でしょうか?
ビタミンCもその一つです。でもビタミンCだけではダメなのですね。では何が必要か、次回以後、解説していこうと思います。
解説はこの本に沿っています(というよりも受け売り?)ので、参考図書としてお読み下さい。理解が深まることでしょう。
『脳の栄養不足が老化を早める!』
溝口徹(著)、青春出版社、2009/11
私のクリニックでは、分子整合栄養解析を行っています。詳細血液検査とその分析、約1時間のカウンセリングで26250円です。少々高いですが、皆さん、ご満足していただいています。
常時受け付けておりますし、解析だけしてみたい、ということでもOKです。お気軽にご相談下さい。
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2009年11月29日
【栄養療法】メンタルな問題を解消するのにとても効果がありそうです
先日、若い女性ですが、当方で栄養解析を受けられた方が、栄養療法を2週間程度終了したところで、こう話してくれました。
「気分がほとんど落ち込まなくなった。祖母も受けたいと言っています」
以前から本を読んで知っていましたが、メンタルな問題には本当に驚くような効果がでます。
私は自分が実験台になっておりますが、受験生の娘の解析をしてみることにしました。体調が今一つなのは栄養状態のためではないかと考えています。さて、どんな結果がでるのかな?
私のクリニックでは、分子整合栄養医学の考え方による栄養解析を行っています。約1時間のカウンセリング付きで26250円です。値段は少々高く感じますけれど、原価も相当にかかりますのでご了承下さいね。
常時受け付けておりますので、診察の中でご相談下さい。診察は不要、栄養解析だけやってみたい、ということでも承ります。受付にご相談下さい。
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2009年11月22日
【栄養療法】ポーリングの言葉2 ~ 栄養の問題は農業問題も絡む?
栄養療法をおススメしています。先日うちのクリニックで専門カウンセラーによる栄養指導をしていただきました。患者さんも大変熱心で、30分の予定が1時間半くらいカウンセリングしていたようです。
意識はしているものの、どうしたらよいのか?という健康上の問題を、かなり的確に解決策をアドバイスできます。栄養療法なので、サプリメントで補正するのなら、このようにできます、という指導になります。
さて先週、ポーリングが「至適量を少し超える量を投与して、あとは体にまかせればよい」と話したということを書きました。
もしかして昔は栄養不良ということはあったかもしれないけれど、栄養上の偏りからくる病気は存在しなかったのではないか?とふと思いました。
作物の栄養素は数十年前の数十分の一というものもあるようです。
食欲が満たされないことが多いのは、カロリーは満たされても、栄養素として満たされないからではないか?と話している先生もいらっしゃいます。
昔は普通に食べられていれば、栄養素としては「至適量を少し超える量」の摂取は達成されていたのではないか?という疑問を持ちました。
当時に戻ることはできませんから正解は分かりませんが、作物を作り過ぎたために土地がやせたのか、人口が多くなったために生じたことなのか。何らかの理由で作物の栄養素は減少して、栄養療法が必要になったとも考えられます。根本的には農業問題も絡めて解決を図らないとダメなのでしょう。
栄養解析データをみると、みんなに欠けている傾向のある栄養素があります。ビタミンB群とか亜鉛、鉄などです。みんなに欠けているということは、人類はすでに、世に生存すべき適者から、少しずつ外れているのかしら?
★陣内耳鼻咽喉科クリニックでは、専門カウンセラーによる栄養解析カウンセリングを行っています。解析データのサンプル(私のものと、女性サンプルです)もあります。お気軽にご相談下さい。
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2009年11月01日
【栄養療法】ポーリングの言葉
最近、栄養療法にもかなり真剣に取り組んでいます。風邪でさえも漢方薬ですんなり治らない時、ビタミンBとかビタミンCを補うことで治療の速度を上げることが可能です。
感染症を栄養で封じられる、ということはちょっとした驚きでしょう?
まあ私はあまりにそういう事例を目にするものですから、最近あまり驚かなくなりましたけど・・・。
栄養療法の難しさは、どの栄養素をどのくらい補えば良いのか、というところでしょう。人間の体が欲している栄養の量(至適量と呼ぶことにします)は、勉強した限りではかなり多い量であることが予想されます。
一方で、栄養の摂り過ぎを懸念する声も聞かれます。
これに対してポーリング(ノーベル賞2回受賞の分子整合栄養医学創始者)はこう言ったとのことです。
「至適量を少し超える量を投与して、あとは体にまかせればよい」
私は栄養療法の講座を聞きながら、この言葉が一番心に残りました。
(次回に続く)
★陣内耳鼻咽喉科クリニックでは、専門カウンセラーによる栄養解析カウン セリングを行っています。解析データのサンプル(私のです)もあります。お気軽にご相談下さい。
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2009年10月25日
インフルエンザの診療をしていて思うこと~邪気
インフルエンザの診療をしていて思うのは、インフルエンザとはひどい邪気であるということです。急に症状が変化することを「風」と中医学では表現しますので、強い風邪(ふうじゃ)ということになりましょうか。
前にも言いましたけれど、インフルエンザの邪気の影響を受けて、長時間前で説明していると、だんだん具合が悪くなります。周囲の空気が重く感じられます。
でも、リレンザという治療薬を持っていただければ、空気がだんだん軽やかになってくるのが分かります。よ~く感じないと分かりませんよ。
ですので、信じてもらえそうな患者さんには、こう話します。
「もしかすると、リレンザを吸入したあと、ポケットにでも入れておかれれば、ご家族には移りにくくなるかもしれません。」
真偽のほどは定かではありませんが、あり得る話と私は思っています。
先日、インフルエンザかな?と思った患者さんがいらっしゃいました。でも違いました。かなりの邪気なのですが・・・。ご説明するのも申し訳ないので黙っておりましたが、どこかで邪気をもらってしまったのでしょうか。
人ごみでは定着しないものの、邪気を受けているのが分かります。自分の気がつまるからです。自分が良い状態でないと分からないものですが、今日は気の流れが良くなるグッズをもっていたので、とてもよく分かりました。
何を持っていたのでしょう?答えはこちらにありますので読んで下さい。
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2009年10月04日
異常たんぱく質の蓄積について
今日は細胞の話でやや退屈かもしれません。
細胞には何があるかご存知でしょうか?
細胞膜、核、ミトコンドリア、そのあたりまでは皆さん知っていますか?
ミトコンドリアでは細胞のエネルギーが作られています。
そして、たんぱく質は小胞体(しょうほうたい)というところで作られています。小胞体では核にあるDNAの情報を読み取り、アミノ酸をひとつずつ繋げてたんぱく質を作ります。
私はこの小胞体に現在、大変な興味を持っています。
実は体内で合成されたたんぱく質も品質管理が行われているようです。考えてみれば当たり前のことです。異常なたんぱく質が体内で放置されるということはあってはならないことです。
Imaiらは2001年にパーキンソン病も異常なたんぱく質が異常に蓄積して、ドーパミン神経を細胞死に至らしめることが原因になるのではないかと報告しています(Cell 105:891-902, 2001)
細胞にはその品質管理を行う制御系がいくつか用意されているようですが、その系を鍼治療で活性化できるようです。
治療家の中には、論文があるか定かではありませんが、鍼治療がパーキンソン病に効果があるという人もあるようです。もしかすると、異常たんぱく質処理系がその理由なのかもしれないと思い、ちょっと興奮気味です。
抑肝散という漢方薬も、不良たんぱく質の正常化に一役かっているようです。これまた驚き!
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2009年09月27日
安曇野に行ってきました
安曇野に行ってきました。長野県です。
遊びではありません。仕事ですから!!(笑)
実はこの本の著者である、波場武嗣先生にお会いするのが目的でした。
遥かなり心の旅―悩める友へ
(古書しかありません)
波場武嗣(著)、講談社、1981/08
この本は、ある傾いた会社(大きな会社です)の営業マンが、感動のあまり顧客と社員1万人に配ったとのことです。この本のお陰か会社も立ち直ったそうです。
波場先生は、内省という手法を用いて、自分の中にある自分本位に気づかせ、命や愛の尊さについて教えておられます。方法は複雑ではありませんが、この手法をやり続けて多くの方たちを救われている姿勢には頭が下がります。
波場先生の作られた施設には、今でも多くの問題を抱えた方たちが集まっていて、内省、瞑想を通じて、自分を見つめる作業をしておられます。私もあるお部屋で、波場先生たちと瞑想をして、とても良い気分になりました。
実は、波場先生にお会いできることになったので、私は先生の書かれた古書を買い集めました。その中に、恐らく先生が出版されたときにサインされた本が入っておりました。今回、私はそのサインの横に2つめのサインを頂きました。私の宝物です。
波場先生の書かれた中で私が最も好きなところを書いてみます。
「老年期は病と孤独のためにあるのではなく、あなたの一生を支えつづけた
永遠の供給者なる我に気づくためにある静謐の時なのです。」
現代は人工的な照明や、電磁波など、さまざまなものが土足で邪魔をして、内省のタイミングを奪ってしまっているので、落ち着かない老人が増えていると先生は指摘しています。本当にその通りと手をたたきたくなりました。もちろんどの年代の人たちにも同じことが言えるでしょう。
私は瞑想と手紙を書くこと、体の気の流れを感じること、電子メールと携帯電話の使用を減らすこと、メディアと触れる機会を少なくすること、などなどで、本当の自分を取り戻しつつあるように感じています。
人々が良くなるために波場先生にしかできないことがまだまだたくさんあると思います。私に最後にしていただいた、熱い抱擁のように、いつまでも力強く、お元気で頑張っていただきたいです。
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2009年09月12日
新アレルギー外来開設予定?~より深い世界へ
湿疹のひどい患者さんが来られました。しばし絶句するほどひどいのです。耳の湿疹でしたので一通り通常の処置をまず行いました。
処置だけでも普通ではここまでしないかな?というほど徹底的に処置します。これで「また来て下さいね」でも良かったのですが、あまりに重症のため、治るまでかなり時間がかかるかあまり良い治りが期待できない印象でした。
治りの遅い患者さんを診察するのは辛いものです。そこでバイオレゾナンス法を用いて化学物質汚染と真菌感染という判断を下して内服薬を選択しました。
以前から「化学物質って具体的には何かなー?」という気持ちがありました。「保存料や添加物に気をつけて下さいね」とは言っても、それを全て除外して生きていくこと、現実にはかなりの困難が予想されます。
そこで実験的に化学物質や有機物の約60種のサンプルを購入しました。それに触れた状態で免疫がどれだけ不調になるか確認したところ、半定量的に診断することができました。う~ん、面白い。。。
ちなみにその患者さんは、免疫の状態を乱すと思われるものは、食用油、砂糖、人工甘味料、添加物+保存料ということになりました。
そのサンプルを使って初めて気づいたのですが、食品はかなり細かく分類されていました。しかし、添加物とか保存料は、そこに何が含まれているか書かれているものの、その中のどれかを見極めるには、別のセットが必要になります。
そのセットが揃ったら新アレルギー外来をすることができそうです。
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2009年08月29日
堀耳鼻咽喉科を訪問しました~スウェーデン情報
またまた他の医院さんの見学?に行ってきました。
今回は近場の東京都大田区蒲田の堀耳鼻咽喉科です。サイトを見ていただくと分かりますが、普通の耳鼻科ではありません。
以前にアントロポゾフィー医学のことをお話したことがありましたが、その医学を実践しておられる先生なのです。そして自然治癒を目指す診療のため、精神医学、運動療法、芸術療法などを取り入れて日常診療をされています。
実は堀先生は6月に突如1週間休診して、スウェーデンのヤーナにあるヴィダールクリニックを訪問され、アントロポゾフィー医学の知識と考え方をさらに深められたとのことです(尊敬!)。サイトはヤーナの町の写真ですが、この医学では建造物も癒しの一つと考えられており、町全体の建造物の趣きが統一されているのが驚きです。
この病院は農場の中に建てられたもので、穀物の収穫をしたり、牛舎があったりなど、食事も自分たちで食材から作っているとのことです。また、病院のあちこちに絵画やオブジェが飾られていて、採光や照明にも格段の配慮がなされています。建造物とともに環境全体が癒しを提供してくれるという仕組みです。すごいすごい!
検査設備などは院内にはなく、あるときは皆で歌い、あるときは絵画について批評しあったり、という自然に徹して治療がおこなわれているとのことでした。堀先生の理想を具現化しているのが、このクリニックなのかもしれません。日本にそういう施設を作ろう!と堀先生がおっしゃったら、私も何か協力しなければ!(笑)。
角ばった建物とプラスチックとステンレスの機材に囲まれている私たちとは随分考え方が違うことを思い知らされました。こういう施設を町全体が支えているというところにも国民性の違いを感じます。
私は、このときの写真を見せてもらえるとのことだったので、堀耳鼻咽喉科に駆けつけたというわけです。
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2009年08月23日