まずは冷え性から治しましょう ~ 花粉症、うつ病

 長年花粉症で悩まれていた患者さんが来院されました。どの抗アレルギー剤を使用しても良くならないと訴えられていました。

 私は効果がないものは使わない方が良いと考え、思い切ってアレルギー関係の薬は止めていただき、ひどい冷え性にだけ漢方薬で対応することにしました。

 2週間後に来院されたときに、どうしても止まらなかった鼻水が8割なくなりました、とのこと。さらに2週間後には鼻水が出なくなったとのお知らせをいただきました。

 花粉症も自律神経の関係する免疫異常と考えれば、冷え性を処理するのは、必要なことでしょう。この患者さんの場合には、他の異常がすくなかったのでしょうね。冷え性の改善だけで体の機能が元にもどったのでしょう。

 これは経験的にうつ病にも言えることかもしれないと思っています。

 うつ病の方は冷え性のことがとても多いですね。もしかすると、冷えで体の機能が衰えていることで活発になれず、心の病になっているということもあるかもしれません。

 冷えは万病の元ということを言う人がいますが、本当に実感しました。

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2013年04月07日

医薬品ネット販売解禁についての見解

 医薬品のネット販売が解禁されました。当然という立場、それは危ないという立場、いろんな人がいるようです。当然という立場のケンコーコム社長のインタヴューサイトです

 オンラインで販売したい人は、これだけ便利な仕組みはないわけですので、当然という気持ちなのでしょう。

 小さな町の薬局はこれでなくなってしまうでしょうね。地元の小さな小売店がどんどん閉鎖しているように、薬局にもそういう時代が訪れたということなのでしょう。記事

 さて、私の個人的見解を述べます。

 問題は薬剤師の力量にあると思います。薬剤師は医師の処方に関する情報を正確に患者さんにお伝えして、薬をお渡しするということについては上手に業務を遂行します。

 しかし医薬品を選択することは知識だけでは困難な部分がありますす。そのうえ一般医薬品販売についてはフィードバックがかかりにくいので、経験を積んでも選択の力量が上がるとは思えないのです。

 そういう薬剤師が対面でなく医薬品を販売することはどうなのか、という気持ちがひとつあります。

 もう一点は、大衆薬と言われているものにもかなり健康に大きな影響を及ぼすものがあるということです。効能だけをみて購入すると、副作用とまではいかなくても、健康面で足を救われる可能性があるでしょうね。

 あとは副作用などの問題があったときに、薬剤師が説明を十分にしていれば自己責任ということになりましょうか。各人が取らねばならない責任の範囲が結構広がるのではないかと思いますが、如何でしょうか?

 店の少ない地域など、様々な賛否両論があるとは思いますが、私個人としては大手を上げて賛成とは言い難い内容ではありますね。

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2013年03月31日

ネット社会の功罪について

 世の中、総ネット社会の様相ですが、果たして私たちの生活は便利になっているのでしょうか?

 私が初めて電子メールに触れたのは1992年でした。留学帰りの先輩医師が、私の研究をみて、その研究の第一人者のアメリカの日本人研究者に連絡を取ってくれたのでした。もちろん私のメールアドレスは存在せず、当時の大学医局のアドレスを使って送信していました。あまりの便利さと気軽さに絶句した覚えがあります。

 でも今では電子メールは当たり前のツールとなり、誰にメールしても返信は数日以内。大抵は数時間以内に返事が届きます。

 昔はトランシーバーを持つことに憧れたものですが、今ではみんなが携帯電話を持つようになり、トランシーバーどころか、有線の電話まで廃れてくる有様です。みんなどこででも遠くの誰とでも気軽に話すことができるようになりました。

 情報のやり取りが速くなり、その分自分の仕事量も増え、忙しくなったと感じている人が多いのではないかと思います。

 ところが私たち人間はそんなに変わりません。食事の回数や量も変わらない、睡眠時間も以前と同じ、いやストレスが増えた分だけたくさん必要なのかもしれません。

 人間の体に合った情報量の中で暮らしたいと思うことがあります。なぜなら、電子メールをやり取りする以前も、携帯電話をもつ以前も、そんなに不自由は感じていなかったからです。

 あの頃に戻れるとは思いません。メールマガジンだってブログだって、ネット対応が前提ですからね。

 でも私は忙しくなればなるほどに、もっと近くの人たちを大切にして生きたいと思うようになりました。緩やかに戻れないかなあ。

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2013年03月24日

アロマテラピーのその後

 先日、アロマテラピーを習っているということを書きました。その後もかなり面白くなってきました!

 唐突ですが、化粧水を作りました。本当は、先生が既存のレシピからではなく、私の様子をみながら作られた有難いレシピだったのですが、これが我が家では大人気!

 自宅でも同じレシピで作ってみました。なかなか良い出来です!!

 気分を調整する内容になっていて、高揚させるレモン、抑える方向のサンダルウッドとパルマローザ、調整するラベンダーというバランスのとれた内容になっています。

 ただ2回目の作成ですので、次くらいにはレシピを変更していかなければ、頭がこのニオイに麻痺してしまうという側面があるので、どう変えていくのか、思案のしどころです。

 臨床的にも感染症、嗅覚障害、メンタルケアなど、いろいろ使えるのではないかと、これからが楽しみです。

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2013年03月17日

汗が出た方が良い、というのは嘘

 「汗が出た方が良い、というのは嘘なんですね?」

 私が患者さんから聞いた印象的な言葉です。そう、もちろん嘘です。

 最近、自分の体のバリアがあまり明確でない人を多数見かけます。たまたま何ともないということもあるかもしれませんが、風邪などひくとウイルスに体の奥まで入られてしまい、寒気が強くないけどなかなか良くならないということが生じます。

 バリアというのは、外からの攻撃に対して内側、つまり自分の体を守るという意味があるのはもちろんです。しかし、内側のものを外に逃がさないというのもバリアの重要な働きです。

 バリアは体のエネルギーが構成します。中医学では衛気(えき)と言います。体のエネルギーが疲れなどによりなくなってしまうとバリアが薄くなります。

 また、有害な環境にいるために、バリアを作れど作れど消費してしまうということもあるようです。とくに多いのは、携帯電話やパソコンの使い過ぎで自分のバリアを消耗してしまう場合です。

 自分のバリアが薄くなると、実は自分の内側の汗や鼻水も出て行き易くなります。悪い環境から自分のバリアを傷めてしまい、鼻水や汗がたくさんでてしまう人が少なくないので、よく注意しましょう。

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2013年03月10日

アレルギーはお菓子やアイスクリームでも起こります

 花粉症の患者さんは、処方箋をもらって、時間がないのか、さっと帰ってしまう方がほとんどなのですが、何とか根本的に治したいという人がときどきいらっしゃいます。

 そういう方には生活の内容を替えていく必要性をご説明します。そこでさらに少しの方が脱落しますね。やはり食事内容などはなかなか替えにくいのかもしれません。

 最近多いと思うのは、小さなお子さんでお菓子とかアイスクリームが好きでいつも口にしているという患者さんです。

 化学的に合成された食品は体に負荷がかかります。当然入ってきたものを出す必要が体に生じるからです。

 しかし湯水のように薬品が体に入ってきたときには、体から出すスピードが追いつかないことがあります。こういうことが花粉症の原因になるわけです。

 私も恥ずかしながら、紫いもチップスをぱくぱく食べてしまい、花粉症ではありませんが、体中に湿疹ができてしまい痒みが強くて苦しみました。

 私はアレルギーの薬を飲まず、このくらい止めたら痒くないのか、どうなのかと体の痒みの状態と、食べている内容を検証しながら楽しんで?います。

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2013年03月03日

通学通勤の要件が変わりました~インフルエンザ

 インフルエンザがだんだん下火になってきましたね。でもご用心。まだ少しインフルエンザウイルスの波動を持っている方がいらっしゃいます。

 先日、もう治ったから通学証明を書いてほしいとおっしゃって来られた患者さんがいました。

 今年からインフルエンザは「解熱後から48時間以内」という要件に加えて、「発症から5日以上経過している」ということが新たに復帰要件として加えられました。これは熱が上がったり下がったりする人に対応するためかもしれません。

 しかし現実には、5日経過して、解熱後48時間であっても、まだ感染力がありそうな人はいるわけで、今回の患者さんはそういう人だったようです。

 ただ、こういう患者さんは例外的なのかもしれません。インフルエンザになってしまうと、無条件に5日間の休養を言い渡されるわけですから、要件としてはかなり厳しいものになっていることは間違いないですね。

 もう少し気温が上がってきたらインフルエンザ騒動は終わりになるでしょう。ふう。

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2013年02月24日

女性の漢方薬 ~ 不妊への対応

 【新医療研究】
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 今日の中医学講座は、女性の漢方薬についてでした。

 講師の菅沼先生は「いかに弁証論治するか」などの著書で有名な先生です。
 
 今日は特に不妊症の講義の中で気になったところを書いてみます。

 不妊症の主な原因と思われるのは肝腎不足です。腎は生命力ですので、この力が足りないことは不妊の原因になるでしょう。そして肝は血を蔵する臓器ですから、やはり不妊の因子になりそうです。

 そして、それに別の要因が絡んでいることが多いとのことです。

 つまり、水分の余りや詰まりがある場合、ストレスが多い場合、血の滞りがある場合が考えられ、肝腎を補いながらこれら要因への対応をするということが基本戦略になるのだそうです。

 なるほど。

 要因が複数になると複雑になってしまい、考えがまとまらなくなりますが、肝腎不足への対応+αと考えると分かりやすいですね。

 妊娠や不妊に関する漢方治療をする場面が少しありますので、今日はよい勉強をしましたー。

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2013年02月10日

いつまでも続くのどの痛み

 以前にも書いたことがあるかもしれませんが、くたくたサラリーマンに時々遭遇します。

 今回は、1カ月くらい喉の痛みが続くとのこと。

 いろんな原因が考えられますが、特に注意が必要なのは、免疫力が低下してしまい、ウイルスにやられてしまうケースです。

 ヘルペスウイルスは帯状疱疹で痛みがでるウイルスとして知られていますが、このウイルスが喉にでてくると、赤くもなく、水泡もないのに痛みがでてしまいます。

 医師も痛みが続くからおかしいと考えて、このウイルスを想定することがあり、抗ウイルス剤がよく効きます。

 でも喉の痛みを出すウイルスはこれだけではありません。

 抗ウイルス剤もヘルペスウイルスにしか効果がないので、他にウイルスが残って、痛みが半減することはあっても、全部消えないという現象に遭遇することがあります。

 こういうときにはサイトメガロウイルスを考えます。

 サイトメガロウイルスは新生児に影響があり、妊婦さんも要注意であるという放送が昨年行われました

 このウイルスが喉に影響を与えると痛みがでるので、対応が必要になります。このウイルスの感染で喉の痛みが続く人は案外多いので、いつも気をつけています。

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2013年02月03日

先入観は大敵です

 ある雑誌に、体感的にものの良さを感じるためのコツのようなものをお伝えする原稿を書かせていただきました。

 そこには「公平な目で見ることが大切」と書きました。先入観は大敵です、ということですね。

 このことについて、最近、私は大きな失敗をしました。

 目の前のいちご大福を見た時に、どうしても食べたくなってしまい、このいちご大福は安全に食べられるという判断をしました。

 食べた結果、私の体にはやはり合わず、体がかなりかゆくなってしまいました。食欲が勝ってしまうと観察結果もゆがめられてしまうということがあることを肌で実感し、反省?しました。

 食品添加物に敏感な食材の宅配もありますが、自分の目で見ないとなかなか食材の善し悪しは判断できないだろうと思います。

 では具体的にどう確認するか?

 そのことについて雑誌に詳しく書いてみました。また雑誌がでたらご紹介しますね。

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2013年01月27日